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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):北海電、トライアル、ニトリHD

北海電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■北海道電力 <9509>  1,148円  +59 円 (+5.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 北海道電力<9509>が切り返し急。北海道では先端半導体を手掛けるラピダスの新工場の建設が進み、データセンターの設置などを含めて道内の電力需要の拡大が見込まれている。こうしたなか、外国為替市場では一時1ドル=155円台までドル安・円高が急速に進行。円安による燃料コストの上昇の影響が今後、沈静化に向かうとの期待が高まり、電力株全般に資金が流入し、北海電の株価を押し上げたようだ。関西電力<9503>や九州電力<9508>、中部電力<9502>が逆行高となり、業種別指数の「電気・ガス業」の上昇率は2%となっている。

■ホギメディカル <3593>  4,460円  +190 円 (+4.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 ホギメディカル<3593>は続伸。17日取引終了後、280万株(自己株式を除く発行済み株数の12.4%)を上限に18日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、同社は18日に予定通り買い付けを実施し、272万1500株を取得した。取得した株式は7月26日付で消却する。

■トライアル <141A>  2,734円  +114 円 (+4.4%)  本日終値
 トライアルホールディングス<141A>は大幅続伸。SBI証券が17日、トライアルに関し目標株価3250円で新規にカバレッジを開始した。投資判断は「買い」としている。ハイペースで新規出店を続けており、出店と既存店の両輪での成長を続けていると指摘。リテールDX(デジタルトランスフォーメーション)で最も先進的な企業の1社だと高く評価する。同証券はトライアルの25年6月期の営業利益が225億円になると予想する。

■日清オイリオグループ <2602>  5,210円  +190 円 (+3.8%)  本日終値
 日清オイリオグループ<2602>が7連騰。同社は17日、家庭用と業務用、加工用の食用油の価格改定を実施すると発表した。収益面でのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。足もとの価格水準では円安や物流問題などを背景とするコスト上昇分を全て吸収することは困難と判断した。10月1日納入分より家庭用食用油では4~7%、業務用食用油と加工用食用油バルクでは7~10%値上げする。

■ニトリホールディングス <9843>  17,700円  +470 円 (+2.7%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が続伸。外国為替市場では足もとで1ドル=155円台と急速にドル安・円高が進行している。11月の大統領選に勝利するとの期待が高まっているトランプ前大統領が17日、外資系メディアのインタビューで、ドル高の是正への意向を示したほか、自身の経済政策であるトランプノミクスについて、要点は低金利と低課税だとの見解を明らかにした。更に河野太郎デジタル相においては、外資系メディアのインタビューで円安を問題視している。一連の要人発言を受けて、ドル安・円高へのトレンド転換が意識され、円高が収益面でプラス効果をもたらす「円高メリット株」への資金流入を誘う形となった。神戸物産<3038>やニチレイ<2871>、キャンドゥ<2698>が高い。

■東邦ホールディングス <8129>  4,443円  +108 円 (+2.5%)  本日終値
 東邦ホールディングス<8129>が3日ぶりに急反発した。17日の取引終了後、シンガポールに拠点を置く投資ファンドである3Dインベストメント・パートナーズによる東邦HD株式の保有割合が増加したことが明らかとなった。ファンド側の提案などを通じ、企業価値が一段と向上するとの思惑から買いが入ったようだ。同日に関東財務局に提出された変更報告書によると、3Dインベストメント・パートナーズの保有割合は7.37%から8.44%に上昇した。報告義務発生日は7月9日で、保有目的に関しては「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」と記載している。

■明治ホールディングス <2269>  3,721円  +63 円 (+1.7%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>が続伸。18日、商品の価格改定と内容量の変更について発表。収益押し上げ効果を期待した買いが株価を押し上げたようだ。10月1日以降の発売・出荷分より、チョコレート・スナック100品で出荷価格を約6~31%引き上げるほか、チョコレート7品については内容量を変更する。アイスクリーム19品については9月2日出荷分より、出荷価格を約5~11%引き上げる。物流コストや包装資材が上昇し、エネルギーコストなど諸経費が高止まりするなかで、現状の価格による販売の継続が難しい状況となったと判断した。チーズや常温クリーム類、レトルトカレーでも10月1日以降の発売・出荷分より値上げを実施する。

■エアトリ <6191>  1,407円  +15 円 (+1.1%)  本日終値
 エアトリ<6191>が続伸。同社は17日取引終了後、バイオアクセル(京都市西京区)と資本・業務提携したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。バイオアクセルは、悪性腫瘍に対する医療機関向けの治療用免疫細胞の培養・加工などの支援事業を行っている企業。エアトリは出資について、投資事業の一環での取り組みで、バイオアクセルの今後の成長によるリターンを期待しているとしている。

■丸大食品 <2288>  1,700円  +9 円 (+0.5%)  本日終値
 丸大食品<2288>がしっかり。同社は17日、10月1日から一部商品の規格変更及び納品価格の改定を実施すると発表しており、採算改善への期待感が支えとなったようだ。対象商品はハム・ソーセージ、調理加工食品で、納品価格の改定幅は10~25%。原材料や資材価格の高騰、物流費の増加などが続いており、企業努力だけではコスト上昇分の吸収が困難なためだとしている。

■芙蓉総合リース <8424>  12,265円  +40 円 (+0.3%)  本日終値
 芙蓉総合リース<8424>が続伸。18日、ANAホールディングス<9202>発のスタートアップであるavatarinの第三者割当増資を引き受け、資本・業務提携を締結したと発表。これが手掛かりとなったようだ。avatarinは人とAIが共存する業界特化型AIサービスの開発を展開。独自開発したクラウド通信プロトコルとマルチモーダルAIモジュールにより、大容量で多種多様なデータの超低遅延伝送や蓄積、暗号化を可能にする技術「avatar core」を持つ。芙蓉リースはavatarinの技術やサービスなどを活用し、生成AIやロボティクスなどの技術領域の研究・開発と製品の普及促進を加速していく。

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