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【市況】NY株式:NYダウは52ドル安、パウエルFRB議長が経済や労働市場の減速示唆

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は52.82ドル安の39,291.97ドル、ナスダックは25.55ポイント高の18,429.29で取引を終了した。

パウエルFRB議長の議会証言を控えて様子見気配が強まり、寄り付き後、まちまち。議長が証言で最近のデータで経済や労働市場の減速が見られると言及したため警戒感からダウは下落に転じた。ナスダックはハイテクの買いが継続し、底堅く推移し6日連続で過去最高値を更新し、まちまちで終了。セクター別では、自動車・自動車部品や銀行が上昇した一方、ソフトウェア・サービスが下落した。

銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は好決算への期待にアナリストが投資判断を引き上げ上昇。金融のゴールドマン・サックス(GS)も期待感から買われた。半導体のエヌビディア(NVDA)はアナリストの目標株価引き上げで上昇。製薬会社のイーライリリー(LLY)は専門誌が同社の肥満治療薬マンジャロの有効性がデンマークの競合、ノボノルディスク(NOVO)のウゴービを上回るとの調査結果を好感し、上昇。会員制倉庫型卸売り・小売り会社のコストコホールセール(COST)はディスインフレにともなうコスト減少で利益率上昇期待に買われた。

航空機メーカーのボーイング(BA)はユナイテッド航空(UAL)が離陸中のボーイング機から降着装置の車輪一つが落下した事象を明らかにし、下落。

パウエル議長は上院公聴会で証言し、さらに良いデータが得られれば利下げを巡る確信が強まると述べた。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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