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【市況】<マ-ケット日報> 2024年7月1日

 7月最初の取引となる本日の市場は日経平均が小幅続伸。終値は前週末比47円高の3万9631円だった。前週末の米国株は安かったものの、1ドル=161円近辺で推移する円安が好感されて序盤は3万9942円(359円高)まで買い進まれた。あと一歩で4万円の大台というところで失速し、9時半以降は小口売りに押されて上げ幅を縮める弱めの展開に。寄り前に発表された6月の日銀短観の小幅改善は下値の支えとなったが、上方向に対してはインパクトが薄かったようだ。

 前週末の米国市場はダウ平均が3日ぶりに小反落した。この日は5月の個人消費支出物価指数や消費関連指標の改善を受けて午前中は300ドル近く上げていたが、午後に入ると月末、四半期末ということで持ち高調整の売りが出てしまい、主要指数は総じてマイナスに転じてしまった。長期金利がじわりと上昇に転じてしまったことも手控えの一因に。戻り歩調にあったナスダック指数もエヌビディアの下げなどで4日ぶりに反落している。

 さて、東京市場は米株安より円安を選んで日経平均が続伸する展開。先週来のレンジ上放れの動きが続き4万円の大台へ一時急接近した。バリュー株に安定した買いが続きトピックスは3月22日の年初来高値を更新。国内長期金利の上昇やフランス下院選挙の結果(右派勢力の急拡大)、北朝鮮のミサイル発射などネガティブな材料を跳ね除け着々と水準訂正を進めている。(ストック・データバンク 編集部)

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