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【市況】株価指数先物【寄り前】 -1σと25日線の狭いレンジ推移


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 38490 -110 (-0.28%)
TOPIX先物 2724.5 -3.0 (-0.10%)
シカゴ日経平均先物 38475 -125
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 21日の米国市場は、NYダウが上昇した一方で、 S&P500ナスダックは下落。6月の購買担当者指数(PMI)は、総合PMI、製造業PMI、サービス業PMIがいずれも予想を上回る高水準だった。サービス業PMIは2年2カ月ぶりの水準となり、米景気の底堅さが示された。また、株価指数と個別株、上場投資信託(ETF)が満期を迎えるトリプル・ウィッチングを迎え、足もとで売られていた景気敏感株を中心に買い戻される一方で、強い基調が続いていたエヌビディア<NVDA>などハイテク株の一角にリバランスの売りが入ったようだ。S&P500業種別指数は小売、耐久消費財・アパレル、ソフトウエア・サービスが上昇した半面、半導体・同製造装置、銀行、テクノロジー・ハード・機器が下落した。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比125円安の3万8475円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比60円安の3万8540円で始まり、3万8420円~3万8520円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始直後に3万8350円まで売られ、売り一巡後は中盤にかけて3万8600円と日中比変わらずの水準まで買い戻される場面もみられた。ただし、終盤は持ち高調整とみられる動きが続き、3万8490円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まりそうだ。米国市場では景気敏感株が買い戻される一方で、ハイテク株には利益確定売りが優勢となった流れにより、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になりそうだ。日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの-1σ(3万8380円)と25日移動平均線(3万8670円)辺りでの推移だった。ハイテク株の上値の重さが意識されるなか、25日線近辺では戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。

 一方で、米国ではトリプル・ウィッチングの需給イベントを通過したことで、再びハイテク株物色が強まる可能性がある。週明けの米国市場の動向を見極めたいところでもあり、-1σ割れを狙ったショートは強まらないとみられる。そのため、オプション権利行使価格の3万8375円から3万8625円辺りの狭いレンジでの取引を想定する。

 また、日経225先物は13週線の攻防が続いているが、同線が3万8470円辺りまで下がってきている。週間形状ではボリンジャーバンドの-1σが支持線として機能しているが、バンドが収斂してきたため、トレンドが出やすいタイミングが近づいている。13週線が抵抗線として意識されてくるようだと週足の-1σ(3万7910円)、支持線として機能するようだと+1σ(3万9030円)辺りが目先的なターゲットになりそうだ。

 21日のVIX指数は13.20(前日は13.28)に低下した。緩やかに低下する25日線(12.71)を挟んで推移しており、週末は小動きだったものの、同線を上回っての推移だった。ボトム圏での推移を継続しているほか、トリプル・ウィッチング通過により再び低下基調をみせてくる可能性があるが、75日線(14.01)を捉えてくる局面ではロングを手控えさせそうだ。

 なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.15倍に低下した。一時14.07倍に低下する場面も見られたが、25日線(14.06倍)が支持線として機能する形となった。その後は200日線(14.13倍)を挟んでの推移だった。足もとでは200日線を挟んだ14.05倍から14.20倍辺りでの保ち合いを継続している。24日からナスダック100指数にソフトバンクグループ <9984> [東証P]傘下のアームホールディングス<ARM>が組み入れられる。思惑的な売買により、ソフトバンクGが日経平均型に影響を与える可能性がありそうだ。

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