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【市況】アジア株は上昇、市場は米利下げ回数減少よりもCPI鈍化を重要視 台湾株は3日連続で最高値 香港株反発

アジア株は上昇、市場は米利下げ回数減少よりもCPI鈍化を重要視 台湾株は3日連続で最高値 香港株反発

東京時間11:09現在
香港ハンセン指数   18085.47(+147.63 +0.82%)
中国上海総合指数  3031.08(-6.39 -0.21%)
台湾加権指数     22391.47(+342.51 +1.55%)
韓国総合株価指数  2765.62(+37.45 +1.37%)
豪ASX200指数    7758.50(+42.99 +0.56%)

アジア株は上海を除いて上昇、前日にナスダックが大幅上昇し3営業日続けて史上最高値を更新したことが材料視されている。株式市場は米利下げ回数の減少よりも米CPI鈍化を重要視している。

きのうの米FOMCでは年内の利下げ回数の予想が前回の3回から1回だけに修正されたものの、それより前に発表された米消費者物価指数の伸びが予想以上に鈍化したことを受け、利下げ回数がFRBが想定しているよりも増える可能性がある。FRBは年1回の利下げ見通しについて「計画や決定ではない」としている。

台湾株は大幅続伸、3営業日続けて史上最高値を更新。半導体を中心にハイテク株に買いが集中。TSMCは上場来高値を更新、900台湾ドル台にしっかり乗せている。

韓国株は約3カ月ぶり高値。サムスン電子やネイバー、SKハイニックス、カカオなどハイテク関連が総じて上昇。消費者サービスや自動車、エネルギーなども軒並み上昇している。

豪州株は上げ幅をやや縮小、堅調な豪雇用統計を受け高金利政策が継続するとの懸念が広がっている。5月は雇用者数が予想を上回る増加となり、失業率は改善した。正規雇用者数は大幅増加に転じた。

香港株は反発。レノボや美団、JDドットコム、シャオミ、テンセントホールディングス、アリババ、バイドゥなどハイテク関連が上昇している。

比亜迪(BYD)や吉利汽車控股、理想汽車など自動車関連も総じて上昇。EUが中国の電気自動車に最大38.1%の追加関税を課すことを発表したため、材料出尽くしで買い戻されている。欧州議会選挙後に対中電気自動車関税が発表されるとの報道を受け中国の自動車株は今週下落していた。

上海株は小反落、景気停滞懸念が重石。EUとトルコによる対中自動車関税、米国の対中半導体規制強化、中国PMIの50割れ、人民元安とネガティブな材料ばかりだ。

出所:MINKABU PRESS

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