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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):FPパートナー、MDV、ラクスルなど

東宝 <日足> 「株探」多機能チャートより

東宝<9602>:4807円(-303円)
大幅続落。前日に発表した5月の映画興行部門の興行収入がネガティブ視されているもよう。48.6億円で前年同月比40.2%減となっており、前年比マイナスに転じていた4月の同13.5%減から一段と落ち込み幅が拡大している。GW期間中でもあり、2023年は5月が最大の興行収入実績であったが、2024年5月の興行収入は今年に入って最も低水準となっている。1-5月トータルでも前年比マイナスに転じる。


FPパートナー<7388>:4025円(-700円)
ストップ安。一部週刊誌のオンライン記事が売り材料視されているもよう。保険会社から営業社員の採用支援と斡旋の便宜を受け、その見返りに保険商品を優先的に取り扱うという構図が、事故車をビッグモーターに紹介して保険契約を割り振られていた損保各社と同じであると指摘されているもよう。顧客本位とはかけ離れているという金融庁幹部の見方なども紹介されているようだ。


ワコールHD<3591>:4165円(+205円)
大幅反発。前日に提出された大量保有報告書によると、3Dインベストメントが5.13%を保有する大株主になったことが明らかになっている。保有目的としては、純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしている。3Dインベストメントは「物言う株主」として知られるシンガポールの投資ファンド。株主還元含めて企業価値向上に向けた施策の強化につながっていくとの思惑が先行。


MDV<3902>:562円(+57円)
大幅反発。SBIHDが191万100株(議決権比率5.00%)を上限とする株式の追加取得を行うと伝わっている。同社とSBIHDは20年11月に資本業務提携を締結しており、現在、SBIHDは1237万6114株、議決権比率32.42%を保有する筆頭株主となっている。追加の株式取得によって、一層の連携強化が期待されるほか、短期的な需給面でのインパクトなども想定される状況とみられる。


ラクスル<4384>:984円(+70円)
大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は21.9億円で前年同期比50.2%増となり、上半期の同35.7%増から一段と増益率が拡大している。3月の修正計画に対して若干上振れのペースでの推移ともなっているもよう。また、成長機会に対する投資を実行しつつも利益還元の開始が可能と判断したことで、期末に1.7円の配当を実施することも発表。M&A実施なども今後の成長期待を高めさせることにつながっているようだ。


ジィ・シィ企画<4073>:979円(-68円)
大幅に3日続落。一審判決で棄却されていたモビリティ(東京都港区)らとの損害賠償請求訴訟について、モビリティらが知的財産高等裁判所に控訴したと発表している。ジィ・シィ企画は21年8月にモビリティらに対して不正競争防止法等に基づき損害賠償請求を提起し、モビリティらが反訴していたが、いずれも今年3月に東京地裁で棄却されていた。ジィ・シィ企画は控訴審で自社の正当性を主張するとしている。


GENDA<9166>:1712円(+84円)
大幅続伸。株主優待制度を新設し、毎年1月末及び7月末に継続して6カ月以上保有する株主を対象に自社のアミューズメント施設などで利用できるクーポンを贈呈すると発表している。100株以上で年4000円分、300株以上で年1万2000円分、500株以上で年2万円分。また、25年1月期第1四半期(24年2-4月)はエンタメ・プラットフォーム事業などが伸び、営業利益が前年同期比23.2%増の20.59億円になった。通期予想は前期比30.3%増の70.00億円で維持した。


イオレ<2334>:728円(-10円)
反落。自社の採用支援システム「JOBOLE」がリクルートホールディングス<6098>傘下のIndeed(東京都港区)が開発・提供する求人配信プラットフォーム「Indeed PLUS」との連携を開始したと発表している。イオレはIndeedのゴールドパートナーの認定を獲得している。今回の連携で、JOBOLEを導入している求人企業はIndeed PLUSと連携している求人サイトへ求人情報を掲載することが可能になる。

《ST》

 提供:フィスコ

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