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【市況】7日の株式相場見通し=上値重い展開か、米雇用統計発表控え様子見

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 7日の東京株式市場は強弱観対立のなか日経平均は上値の重い展開となり、前日終値を下回る水準で推移しそうだ。前日の欧州株市場はほぼ全面高に近い商状となった。この日に行われたECB理事会では、市場の予想通り4年9カ月ぶりに政策金利の0.25%引き下げを決定し、これが好感される形に。もっとも、欧州株市場では事前に織り込みが進んでいたほか、ECBが今後の利下げに対しては慎重なスタンスとの見方も広がったことで、ポジティブな影響は限られている。一方、米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの展開となり、NYダウは3日続伸したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅ながら4営業日ぶりにマイナス圏で引けた。カナダ中銀の利下げに続き、ECBが利下げに踏み切ったことを受け、FRBも早期に政策金利を引き下げやすくなるとの思惑から景気敏感株中心に頑強な値動きを示すものが多くなっている。ただ、日本時間今晩に発表される5月の米雇用統計を控え、この結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードも拭えなかった。東京市場では前日に日経平均が反発したものの後半は上げ幅を縮小、上値の重さが改めて意識されている。きょうも米雇用統計発表を前に積極的な買いは入りづらく、前日の米株市場ではエヌビディア<NVDA>など半導体関連が冴えない値動きとなっていたこともあり、全体相場の方向性が見えにくい地合いとなりそうだ。

 6日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比78ドル84セント高の3万8886ドル17セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同14.784ポイント安の1万7173.121だった。

 日程面では、きょうは4月の家計調査、5月上中旬の貿易統計、4月の景気動向指数(速報値)など。海外では5月の中国貿易統計、インド中銀とロシア中銀の政策金利発表のほか、5月の米雇用統計に対するマーケットの関心が高い。このほか、米国では4月の米卸売在庫・売上高、4月の米消費者信用残高なども発表される。

出所:MINKABU PRESS

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