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【市況】概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は続落、米長期金利の上昇が指数の足かせ

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 122707.28 -0.87%
29日のブラジル株式市場は続落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1072.26ポイント安(-0.87%)の122707.28で引けた。日中の取引レンジは122457.54-123780.47となった。

売りが先行した後は狭いレンジでもみ合った。米長期金利の上昇が指数の足かせとなった。また、原油価格の下落も資源セクターの売り手掛かり。このほか、欧米市場の下落が投資家の不安心理を高めた。一方、4月の失業率の低下など経済指標の改善が指数をサポートした。

【ロシア】MOEX指数 3318.03 +0.46%
29日のロシア株式市場は小幅続伸。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比15.12ポイント高(+0.46%)の3318.03ポイントで引けた。日中の取引レンジは3284.14-3323.08となった。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤上げ幅をやや拡大させた。通貨ルーブル安の進行が輸出銘柄に買いが継続。また、企業の増配期待も引き続き好感された。一方、米金利高が指数の上値を抑えた。また、原油価格の下落も指数の足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 74502.90 -0.89%
29日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比667.55ポイント安(-0.89%)の74502.90、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同183.45ポイント安(-0.80%)の22704.70で取引を終えた。

終始マイナス圏で推移し、終盤下げ幅をやや拡大させた。米金利の上昇が外資の流出懸念を強めた。また、前日の欧州市場の下落を受け、インド株も売りが先行。このほか、外国人投資家(FII)が再び売りに転じたことが指数の足かせとなった。

【中国本土】上海総合指数 3111.02 +0.05%
29日の上海総合指は、主要指標の上海総合指数が前日比1.45ポイント高(+0.05%)の3111.02ポイントと小反発した。

中国景気の持ち直し期待が相場を支える。国際通貨基金(IMF)は29日に発表した最新の世界経済見通し(で、中国の2024年GDP(国内総生産)成長率予想を4月時点の4.6%から5.0%に0.4ポイント上方修正した。中国人民銀行の資金供給もプラス。中央銀行の人民銀は朝方、リバースレポを通じ満期分との差引で2480億人民元(約5兆3820億円)を市中供給している。ただ、上値は限定的。中国と西側諸国の対立や、人民元安の進行が不安材料だ。29日の上海外国為替市場では、対米ドルの人民元が昨年11月以来の安値を付けている。中国からの資金流出も懸念される状況だ。

《CS》

 提供:フィスコ

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