【材料】山田コンサルティンググループ---24年3月期は2ケタ増収増益、コンサルティング事業・投資事業ともに好調に推移
山田コンサル <日足> 「株探」多機能チャートより
山田コンサルティンググループ<4792>は8日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比34.8%増の221.77億円、営業利益が同27.5%増の36.62億円、経常利益が同27.5%増の37.24億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.3%増の28.61億円となった。
コンサルティング事業の売上高は前年同期比8.1%増の173.70億円、売上総利益は同9.9%増の153.66億円、営業利益は同5.2%増の29.59億円となった。M&Aアドバイザリー事業は、国内M&A市場が活況でありM&A案件の引合件数・受注件数は堅調に推移したことから順調な業績となった。経営コンサルティング事業は、持続的成長に向けた中期経営計画策定、上場企業の人的資本・サステナビリティ経営に関連したニーズが引き続き堅調であり、順調な業績を確保できた。事業承継コンサルティング事業は引き続きニーズが高く、案件相談・受注が順調に推移した。不動産コンサルティング事業は、大型案件を受注・売上実現できた。
投資事業の売上高は同1,082.7%増の48.16億円、売上総利益は同424.4%増の9.23億円、営業利益は同1,098.8%増の7.07億円となった。未上場株式投資事業においてファンド投資先株式の売却があったこと、不動産投資事業においては投資不動産の売却益を計上できたことから、大幅な増収増益となった。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.8%減の211.00億円、営業利益が同1.8%増の37.30億円、経常利益が同0.1%増の37.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.2%増の28.70億円を見込んでいる。コンサルティング事業は増収予想であるが、投資事業において2024年3月期は投資株式の売却等により売上高48.16億円計上したのに対し2025年3月期の同事業の売上高は22.30億円(2024年3月期比25.86億円減)と予想しているため、連結売上高は減収予想としている。連結売上総利益予想は178.70億円と2024年3月期比9.7%増を予想している。
また、同日、期末配当金について、直近の配当予想より1.00円増配の1株当たり43.00円とすることを発表した。これにより第2四半期末配当1株当たり33.00 円と合わせて、年間合計1株当たり76.00円となる。
《HH》
提供:フィスコ