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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ローツェ、ベルク、三井不

ローツェ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ローツェ <6323>  26,830円  +5,000 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ローツェ<6323>はストップ高。11日取引終了後、25年2月期連結業績予想について売上高を前期比29.5%増の1207億8400万円、営業利益を同31.0%増の316億1700万円と発表。売上高、営業利益とも2期ぶりに過去最高を更新する見通しとなった。あわせて株式分割の実施も発表しており、これらが好感され買いが膨らんでいる。中国市場での急激な需要増に対応するため増産体制を構築、整備していく。想定為替レートは1ドル=144円。同時に発表した24年2月期決算は売上高が前の期比1.3%減の932億4700万円、営業利益が同8.6%減の241億3800万円だった。第1四半期は半導体メーカーの設備投資計画先送りの影響があったが、第2四半期以降は中国向け需要の回復で堅調に推移した。株式分割については8月31日を基準日として1株を10株に分割する。この株式分割を考慮した今期の配当予想は16円(考慮前160円)としており、前期実績(135円)から実質増配となる見込みだ。このほか、取得上限1万5000株、または5億円とする自社株買いの実施も明らかにした。

■ベルク <9974>  7,770円  +750 円 (+10.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 ベルク<9974>が大幅高で新値追い。同社は11日取引終了後、25年2月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比20.8%増の175億900万円としていることや、年間配当計画を前期比8円増配の116円としていることが好感されているようだ。営業収益は同7.1%増の3767億2400万円を見込む。購買頻度の高い商品群の価格強化を一層推進するとともに、自社ブランドや直輸入商品の取り扱いなどを拡大し、商品力強化及び売り場の活性化を図るとしている。また、30年2月期の営業収益目標を5000億円以上とする中期経営計画もあわせて発表している。

■大黒天物産 <2791>  9,450円  +750 円 (+8.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 大黒天物産<2791>が大幅高。11日取引終了後に24年5月期連結業績予想について、売上高を2641億8700万円から2704億7600万円(前期比11.7%増)へ、営業利益を73億5500万円から89億4100万円(同98.8%増)へ、純利益を45億8800万円から61億9200万円(同98.7%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を29円から33円(前期29円)へ引き上げた。これを好感した買いが入っている。同社の優位性である競合他社との価格差がより顕著となり、顧客からの支持を得ることができたことから、既存店売上高が計画を大きく上回って推移していることが売上高・利益を押し上げる見通し。また、電気代の削減や生産性向上による人件費の削減などに取り組んだ成果も織り込んだとしている。同時に発表した第3四半期累計(23年6月~24年2月)決算は、売上高2001億3600万円(前年同期比12.5%増)、営業利益66億3300万円(同2.4倍)、純利益41億9000万円(同2.5倍)だった。

■三井不動産 <8801>  1,681.5円  +128 円 (+8.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 三井不動産<8801>が3日ぶりに急反発した。11日の取引終了後、前期の配当予想の増額修正と自社株買いの実施を発表したほか、新たな長期経営方針も公表し、ポジティブ視されたようだ。同社は前期の期末配当について、従来の予想から10円増額の47円となる見通しを発表した。年間配当予想は82円(前の期比20円増配)となる。取得総数4000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.43%)、取得総額400億円を上限とする自社株買いも実施する。取得期間は4月12日から25年3月31日まで。新長期経営方針では、31年3月期前後の定量目標として、EPS(1株利益)成長率を年間でプラス8%以上、ROE(自己資本利益率)10%以上を掲げ、27年3月期に純利益を2700億円以上(24年3月期見通しは2200億円)に伸ばす方針。また25年3月期からの3カ年の総還元性向を毎期50%以上、配当性向を同35%程度とする計画も示した。24年3月期にもこの株主還元方針を適用する。

■東京エネシス <1945>  1,395円  +78 円 (+5.9%)  11:30現在
 東京エネシス<1945>がカイ気配スタートで大幅高。東京電力ホールディングス<9501>を主要顧客に火力や原子力発電所のほか、バイオマスなどの再生可能エネルギー発電所の建設工事やメンテナンスを展開しており、足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移している。11日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、経常利益は従来見通しの35億円から51億円(前の期比84%増)に大幅上方修正された。バイオマス発電所の建設工事や、原発の安全対策関連工事などが収益に貢献、経常利益段階では為替予約にかかわるデリバティブ評価益などの増加も反映された。株主還元も強化し、24年3月期の年間配当を従来計画の40円から45円(前の期実績は40円)に増額した。これらを好感する形で投資資金が集中する格好となっている。

■レーザーテック <6920>  43,420円  +1,370 円 (+3.3%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置大手のほか、半導体設計のソシオネクスト<6526>、車載マイコン最大手のルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体セクターの主力銘柄が軒並み上値を指向している。前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>が4%超に買われたのをはじめ半導体関連に買いが集まり全体相場を牽引、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅上昇し25日移動平均線を再び上回ってきた。これを受け、東京市場でも相対的に出遅れる同関連株に買いを呼び込んでいる。寄り付きはオプションSQ算出に絡みややイレギュラーな値動きを示す銘柄もみられるが、外国為替市場では円安基調が継続するなど追い風環境が意識されやすい。

■JMDC <4483>  3,300円  +97 円 (+3.0%)  11:30現在
 JMDC<4483>が反発。この日朝方、慢性腎臓病の進行速度を予測する「腎機能悪化スピード予測アルゴリズム」の研究開発を行い、同アルゴリズムを活用した実装システムの特許を取得したと発表した。今後、自治体や健康保険組合の保健事業への展開の準備を進めていくという。これが材料視されたようだ。

■ウエストHD <1407>  2,845円  +47 円 (+1.7%)  11:30現在
 ウエストホールディングス<1407>が続伸。午前10時ごろ、23年9月~24年2月期連結決算を発表。売上高が前年同期比34.6%増の199億1500万円、営業利益が同92.8%増の29億1300万円と大幅増収増益で着地しており、これが好感されている。主力の再生可能エネルギー事業は施工件数の増加などで好調。一部物件の引き渡しが第3四半期以降にずれ込んだが、通期計画に対しての案件ストックは十分な数を確保できる見込みという。電力事業やメンテナンス事業も増加した。通期の増収増益見通しに変更はない。

■松竹 <9601>  9,758円  +63 円 (+0.7%)  11:30現在
 松竹<9601>が堅調推移。11日の取引終了後、24年2月期の連結業績に関し、最終利益が計画を11億5000万円上回る30億2000万円(前の期比44.9%減)で着地したようだと発表。これを好感した買いが入ったようだ。前期の売上高は計画を23億円下回る854億3000万円(同9.2%増)で着地する格好となったようだ。一部配給作品の興行収入が想定を下回った。ただ同社配給の「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」と「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が大ヒットとなった。費用削減の取り組みも奏功し、連結子会社での劇場資産に関する減損損失を補った。

■新光商事 <8141>  939円  -195 円 (-17.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 新光商事<8141>が急落。11日の取引終了後、主要取引先のルネサスエレクトロニクス<6723>との間で締結していた特約店契約を終了することになったと発表。これをネガティブ視した売りが出ている。ルネサスからの申し入れを受け、9月30日付で契約を終了する。商流移管などの詳細については現在ルネサスと協議中で、25年3月期連結業績への影響度合いは精査中としている。23年3月期の連結売上高のうち、ルネサス製品の売上高は52.9%を占めていた。

■Sansan <4443>  1,579円  -103 円 (-6.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位
 Sansan<4443>が大幅に3日続落した。11日の取引終了後に発表した24年5月期第3四半期累計(23年6~24年2月)の連結決算は、売上高が前年同期比33.3%増の242億3400万円、経常利益が同35.2%増の6億7700万円だった。大幅な増収・経常増益となったものの、直近3カ月間の12~2月期で経常利益は33%減となっており、売りを促す要因となったようだ。成長戦略を踏まえた広告宣伝費と人件費の増加が利益を圧迫した。

■わらべ日洋 <2918>  2,450円  -126 円 (-4.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率9位
 わらべや日洋ホールディングス<2918>が大幅安。11日の取引終了後、25年2月期連結業績予想について売上高を前期比11.1%増の2300億円、営業利益を同29.5%減の45億円と発表。営業利益が6期ぶり減益となる見通しを示したことが嫌気されている。国内外の新工場が通年稼働することで増収となる一方、利益面では国内食品関連事業における工場再編費用や原材料費などコスト上昇が響く見込み。配当予想は前期比同額の90円とした。同時に発表した24年2月期決算は売上高が前の期比6.5%増の2070億900万円、営業利益が同28.0%増の63億8000万円だった。

■松屋 <8237>  997円  -41 円 (-4.0%)  11:30現在
 松屋<8237>が続落。11日の取引終了後、25年2月期連結業績予想について売上高を前期比5.5%増の435億円、営業利益を同15.9%減の25億円と発表。大幅な営業増益だった前期から一転減益となる見通しを示しており、これが嫌気されている。配当予想は前期比据え置きの10円とした。同時に発表した24年2月期決算は売上高が前の期比19.9%増の412億5100万円、営業利益が同8.6倍の29億7400万円だった。富裕層を中心とした堅調な消費動向やインバウンドの回復が追い風となった。

■ファーストリテイリング <9983>  42,500円  -1,600 円 (-3.6%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が大幅に3日続落している。11日の取引終了後、24年8月期第2四半期累計(上期、23年9月~24年2月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しを3100億円から3200億円(前期比8.0%増)に引き上げた。中間配当は従来の予想から10円増額し175円で決定。期末配当予想も10円増額し175円とした。ただ最終利益の上方修正幅は小幅なものにとどまり、物足りないと受け止めた投資家の売りを促したようだ。売上収益の見通しは上期業績の下振れを反映して200億円減額し、3兆300億円(同9.5%増)に下方修正した。一方、金融収益・費用がネットで500億円のプラス(従来予想は300億円のプラス)となる見込みで、業績予想に反映した。上期の売上収益は前年同期比9.0%増の1兆5989億9900万円、最終利益は同27.7%増の1959億1200万円だった。年間配当予想は350円となり、株式分割を考慮したベースで前期比60円の増配を予定する。

■G-FACTORY <3474>  415円  +80 円 (+23.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 G-FACTORY<3474>がカイ気配。同社は11日取引終了後、株主優待制度を再開すると発表しており、これが好感されているようだ。同社は22年6月末日基準日以降の株主優待制度を廃止していたが、自社の商品や事業の認知度向上及び株式への投資魅力を高めることを目的に再開するという。なお、内容は12月末日時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対し、グループの国内直営店及び国内ライセンス店舗で利用できる3000円相当の食事券を贈呈するとしている。

■エコモット <3987>  481円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在
 エコモット<3987>がストップ高まで買われた。同社は11日、グループのGRIFFYが国土交通省東北地方整備局の「ICTサポーター」に認定されたと発表。これが材料視されているようだ。ICTサポーター制度とは、東北地方整備局などから構成される「東北みらい DX・i-Construction 連絡調整会議」が、情報通信技術(ICT)やデジタル技術の先駆者として技術支援を行う企業などをICTサポーターとして認定し、東北地域の地元建設企業への実践的な技術支援(技術指導、技術相談、助言など)により、ICTやデジタル技術の導入・活用の促進を目指す取り組みのこと。GRIFFYは認定により、自社が持つ技術や製品が活用される機会の拡大を図り、東北地域での建設産業の生産性向上に貢献するとしている。

●ストップ高銘柄
 データセクション <3905>  2,140円  +400 円 (+23.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ホームポジション <2999>  492円  +80 円 (+19.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アルファクス <3814>  528円  +80 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし


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