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【市況】11日の株式相場見通し=先物主導で急反落、米株安と円高進行を嫌気

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 11日の東京株式市場はリスクオフの流れが強まり、主力株中心に幅広い銘柄に売りが広がり日経平均は大きく下値を探る展開が想定される。先物主導の売り仕掛け的な下げ圧力が意識されるなか、3万9000円大台を割り込む可能性もある。前週末の欧州株市場は高安まちまちだったが、米国株市場では朝高後に値を崩す展開となり、NYダウなど主要株価3指数が揃って下値を探る展開を強いられた。この日の取引開始前に発表された2月の米雇用統計を受け、朝方は買い優勢の展開となったが、その後はハイテク株中心に利益確定売りが優勢となった。ナスダック総合株価指数の下げが相対的に目立つ。また、米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>が大幅反落したほか、半導体関連セクターへの売りが顕著で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4%あまりの大幅安を強いられた。これを受けて、きょうの東京市場は投資家のセンチメントが冷やされそうだ。また、外国為替市場では一段とドル売り・円買いの動きが加速、1ドル=147円台を割り込む水準まで円高が進んだことも、輸出ハイテクセクターに向かい風となりやすい。

 8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比68ドル66セント安の3万8722ドル69セントと3日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同188.262ポイント安の1万6085.113だった。

 日程面では、きょうは10~12月期国内総生産(GDP)改定値、2月のマネーストック、2月の工作機械受注額など。なお、インドネシア市場は休場となる。

出所:MINKABU PRESS

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