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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:住石HD、カプコン、三菱UFJ

住石HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■住石ホールディングス <1514>  5,570円  +705 円 (+14.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 住石ホールディングス<1514>がストップ高の水準となる前営業日比705円高の5570円でカイ気配となっている。このまま引ければ4日連続のストップ高と、急騰劇を演じている。特段の材料がないなかで「連日の急騰がさまざまな思惑を広げる形となり、短期資金を巻き込んで人気化している」(国内証券の投資情報担当者)という。米大統領選の共和党候補に関し、トランプ前大統領の指名獲得が確実な状況となるなか、トランプ氏の大統領再選シナリオを見据えて、石炭関連株である住石HDへの資金が流入しているとの見方が一部にあり、この日は日本コークス工業<3315>も大幅高となるなど、思惑買いが広がっている。更に、住石HDに対しては、空売りポジションを抱える外資系の機関投資家がショートカバーに動かざるを得なくなるとの思惑もあって、投資家の関心が一段と高まっている面もあるとみられている。

■ボードルア <4413>  3,535円  +185 円 (+5.5%)  11:30現在
 ボードルア<4413>が続急伸している。6日の取引終了後、ソフトウェアのテスト・検証業務などを行うFunClock(東京都港区)を株式取得と株式交換を通じて完全子会社化すると発表しており、好材料視されている。ボードルアは、ITインフラストラクチャ分野の中でも先端技術分野に主軸を置き、専門人材・高度専門人材が企画・提案から運用フェーズまでを手掛けているが、テスト・検証フェーズを行うFunClockをグループ化することでサービスの効率化を図ることが目的。FunClockの発行済み株数2000株のうち、株式取得により1100株を取得し、残り900株を株式交換により取得するとしており、株式取得による取得価額は3億8700万円、株式交換ではFunClock株式1株に対して、ボードルア株式110.6797株を割当交付するとしている。なお、同件による業績への影響は精査中としている。

■荏原実業 <6328>  3,500円  +145 円 (+4.3%)  11:30現在
 荏原実業<6328>が大幅反発し昨年来高値を更新している。6日の取引終了後、「停電時マンホールポンプ起動支援システム」が、国土交通省が運営する、民間企業などにより開発された新技術に係る情報を共有及び提供するためのデータベースである「NETIS」に登録されたと発表しており、好材料視されている。「停電時マンホールポンプ起動支援システム」は従来の発電機ではなく、電動車両(EV/PHEV)や可搬型蓄電池から給電することでポンプを応急起動しマンホールの溢水を防ぐ、都市の防災機能を強化するシステム。今回の登録により、コンサルタントを含む発注者や施工者に新技術として活用されやすくなり、需要増加が期待されている。

■カプコン <9697>  6,148円  +182 円 (+3.1%)  11:30現在
 カプコン<9697>がカイ気配スタート。6日の取引終了後、24年3月期の期末配当予想を11円増額し38円に見直すと発表した。あわせて株式分割を発表しており、好感されたようだ。年間配当予想は65円となる。前期の年間配当は創業40周年記念配当10円を含めて63円だった。また、同社は3月31日を基準日として、4月1日付で1株を2株に分割する。株式の流動性の向上と投資家層の拡大が目的。効力日が4月1日であるため、24年3月期の期末配当は株式分割前の株式が対象となる。

■品川リフラクトリーズ <5351>  1,942円  +17 円 (+0.9%)  11:30現在
 品川リフラクトリーズ<5351>が反発した。6日の取引終了後、インドネシアでの事業拡大に向け、新たに合弁会社を設立すると発表。今後の収益貢献を期待した買いが株価をサポートしたようだ。同社はこれまで連結子会社のShinagawa Refractories Indonesiaを通じ、不定形耐火物の生産・販売活動を展開してきたが、同子会社の事業譲渡と合弁相手先の耐火物事業を組み入れ、新たな合弁会社を立ち上げる。製品ラインアップの充実とサービスの向上を図り、アセアン地域での更なる事業拡大を目指す。

■三菱UFJ <8306>  1,611円  +3 円 (+0.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が3日続伸。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>が買われ、東証の業種別指数で「銀行業」が上昇率で上位に入っている。時事通信が6日取引終了後、「日銀が3月18、19日に開く金融政策決定会合で、一部出席者がマイナス金利政策の解除が妥当だと意見表明する見通しであることが6日、分かった」と報じた。これを受け、金融政策の早期正常化観測が強まっており、銀行株に対しては利ザヤ改善を期待した買いが集まっている。北洋銀行<8524>やじもとホールディングス<7161>が高い。報道では、日銀の正副総裁、審議委員で構成する政策委員9人のうち、少なくとも1人が、マイナス金利解除が適切だと主張するという。過半の5人以上の委員が賛成すれば、2007年以来17年ぶりの利上げに踏み切ることとなるとしている。

■Abalance <3856>  2,302円  -275 円 (-10.7%)  11:30現在
 Abalance<3856>が急反落している。6日の取引終了後、連結子会社であるVietnam Sunergy Cell Companyと、米ナスダック上場のブルー・ワールド・アクイジション<BWAQ>との合併による上場に向けた手続きに関し、BWAQ側が、同社の定款上の買収を実現するための期限を4月2日から11月2日までに延長することなどを議案とする株主総会の招集通知を発表したと開示した。米証券取引委員会(SEC)の登録審査プロセスが長期化しているためといい、投資家の売りを促す要因となったようだ。

■日本ラッド <4736>  2,026円  +400 円 (+24.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本ラッド<4736>の上値追い鮮烈。株価は前日まで3営業日連続のストップ高に買われていたが、投資資金の攻勢は加速する一方で、きょうも前日比400円高はストップ高カイ気配で商いが成立しない状況となっている。米国株市場ではエヌビディア<NVDA>の時価総額急増が刮目されるなか、同社株をシンボルストックに人工知能(AI)関連株への買い人気が際立つ。東京市場でもAI関連株への資金流入が際立っており、そのなかAIソリューションで強みを持つ日本ラッドは業績も絶好調で急浮上、チャットGPTを使った単一特許に対する要約アプリや、特許審査基準に対するQAアプリの開発などに成功している実績も評価され、生成AI関連の有力株として異彩人気となった。足もとの業績は主要顧客のシステム開発需要が急増していることに加え、IoTインテグレーションも組込ライセンス案件が飛躍的に伸び収益を押し上げている。24年3月期営業利益は期初見通しの1億5000万円から2億5300万円(前期比2.9倍)に大幅上方修正している。

■免疫生物研究所 <4570>  606円  +100 円 (+19.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 免疫生物研究所<4570>がカイ気配。6日の取引終了後、国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院との共同開発により、体外診断用医薬品の製造販売承認を取得したと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。開発したのは「赤痢アメーバ抗体ELISA─IBL」。血清中の赤痢アメーバ抗体を検出する検査キットで、感染症を早期に発見できるようにする。現在、保険適用に向けて準備をしており、適用後に販売を開始する予定という。

■グローバルI <4171>  1,580円  +226 円 (+16.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 グローバルインフォメーション<4171>が一時ストップ高まで買われた。同社は6日取引終了後、フランスの人工知能(AI)ソフトウェア開発企業のレポートリンカーと業務提携したと発表しており、これが材料視されているようだ。レポートリンカーは、AIを搭載した市場・競合分析プラットフォーム「レポートリンカー」を開発・提供している企業。グローバルIは今後、日本国内で「レポートリンカー」の販売を推し進めるとしている。

■クシム <2345>  357円  +42 円 (+13.3%)  11:30現在
 クシム<2345>が上昇加速。9連騰と異色の上げ足をみせるなか、きょうは一時18.7%高の374円まで駆け上がる場面があった。ブロックチェーンの受託開発を行うほか、暗号資産に関するコンサルティングなど、ビジネスモデルを暗号資産分野に特化させ、業績立て直しを図っている。6日取引終了後、暗号資産交換所を運営する子会社Zaifがブロックチェーンを活用したeスポーツのオンライントーナメントプラットフォームを運営する韓国・SevenlineLabsと業務提携契約を締結したことを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込む格好となっている。

■ナルネット <5870>  1,175円  +100 円 (+9.3%)  11:30現在
 ナルネットコミュニケーションズ<5870>は急伸。伊藤忠商事<8001>と伊藤忠エネクス<8133>が6日、中古車販売のビッグモーター(東京都多摩市)の事業再建に向けた契約を関係者間で締結したと発表した。ナルネットは自動車メンテナンス受託事業などを手掛け、大株主は伊藤忠とエネクスが設立したMobility & Maintenance Japanとなっている。ナルネットに対しては、伊藤忠がビッグモーターの主要事業を引き継ぐことに伴う事業への好影響への思惑が一段と膨らむ形となり、資金流入を誘ったようだ。会社分割方式により、ビッグモーターの主要事業を新会社に承継する予定。今後、所定の条件が充足された後に、速やかに新会社として再出発を図るとしている。

■坪田ラボ <4890>  310円  +11 円 (+3.7%)  11:30現在
 坪田ラボ<4890>が続伸している。同社は6日取引終了後、自社が取り組んでいる「網膜色素変性症に対する革新的医療機器の開発」が、東京都中小企業振興公社から令和5年度TOKYO戦略的イノベーション促進事業における助成事業として採択されたと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。同社は助成事業の活用により、網膜色素変性症への応用に向けた非臨床研究による有効性・安全性の検証とそれに基づくヒトへの特定臨床研究に取り組んでいく予定だとしている。

■メタリアル <6182>  1,600円  +56 円 (+3.6%)  11:30現在
 メタリアル<6182>が急騰、一時12.7%高の1740円に買われる人気。人工知能(AI)を活用した自動翻訳サービスやソフトの提供を主要業務としており、医薬、法務、財務といった専門性の高い分野でAI翻訳サービスを展開し、高水準の需要を捉えている。6日取引終了後、子会社ロゼッタが開発した東洋経済新報社の「四季報AI」について、同AIエンジンの商用利用を可能とするAPIの提供を開始したことを発表。これが株価を強く刺激する格好となっている。2月下旬の急騰後は前日まで調整局面に移行していたが、きょうは25日移動平均線を足場にマドを開けて急速に切り返す展開となった。

■ニレコ <6863>  2,020円  +51 円 (+2.6%)  11:30現在
 ニレコ<6863>が大幅高で4連騰。きょうは一時159円高の2128円まで一気に駆け上がり1992年以来約32年ぶりの高値をつけ、実質的な青空圏を突き進む展開。プロセス制御装置を中心にマーキング装置やウェブ制御装置、画像解析装置などを製造するが、高技術力を駆使して半導体製造装置分野向けレーザーや、光学部品などのオプティクス事業にも展開し商機を捉えている。同社が手掛ける深紫外レーザーは半導体の微細化に必須でニッチトップの実力が見直されている。株価は直近4営業日合計で28%も水準を切り上げているが、PBRはようやく1倍近辺に到達、PERも16倍前後に過ぎず割高感は乏しい。

●ストップ高銘柄
 サノヤスHD <7022>  200円  +50 円 (+33.3%) ストップ高   11:30現在
 ブロードバンドタワー <3776>  241円  +50 円 (+26.2%) ストップ高   11:30現在
 WASHハウス <6537>  389円  +80 円 (+25.9%) ストップ高   11:30現在
 ブロードマインド <7343>  1,948円  +400 円 (+25.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 Kudan <4425>  2,173円  +400 円 (+22.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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