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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:佐鳥電機、ギフティ、安川電

佐鳥電機 <日足> 「株探」多機能チャートより
■佐鳥電機 <7420>  2,562円  +296 円 (+13.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 佐鳥電機<7420>が急速人気化。ここ株価は調整色をみせていたが、きょうは大口の買い注文でカイ気配スタートとなり、もみ合いを一気に上放れる動きをみせている。NEC製品などの取り扱いを主力とする半導体商社で、自社独自製品の開発・販売も行うほか、ソリューションビジネスにも展開し利益成長力が高い。M&Aによる業容拡大にも積極的で、19日取引終了後、オランダの半導体設計会社であるMAGnetIC Holdingの株式80%を取得し子会社化することを発表した。佐鳥電機の強固な顧客基盤や営業力との融合でシナジーを生み出す狙い。これによる中期成長力の向上に期待した買いを引き寄せている。

■ギフティ <4449>  1,539円  +79 円 (+5.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 ギフティ<4449>が3営業日ぶりに反発している。同社は19日、自社のデジタルプラットフォーム「e街プラットフォーム」が、愛知県日進市が実施する「自動運転バスの乗車予約およびポイント付与の実証事業」に採用されたことを明らかにしており、これが株価を刺激しているようだ。これにより、2月1日から3月8日の期間、日進市内を走行する自動運転バス(実証実験中)に予約の上乗車した際に、専用ポイント「自動運転バス予約ポイント」が発行され、同市内で利用できる景品や割引券などの特典と交換することができるという。

■東洋炭素 <5310>  7,130円  +310 円 (+4.6%)  11:30現在
 東洋炭素<5310>が上値指向を強めている。7000円の大台に乗せ、2008年6月以来の高値圏に突入した。20日午前10時に、中期経営計画に関する資料を開示した。同社は14日に、28年12月期の売上高を880億円(24年12月期見通しは540億円)、営業利益を220億円(同109億円)に伸ばすことを目標とする中期経営計画の概要を公表していたが、今回の資料ではより具体的な方策が示された。SiC(炭化ケイ素)半導体関連の強い需要を背景とした事業の成長性の高さが改めて意識され、成長期待の資金が流入したようだ。特殊黒鉛製品においては、SiCウエハー向けはグローバルでの販売網をもとに、欧米・中国で確固たるポジションの構築を目指すほか、需要拡大に備えて生産体制の強化も検討する。また、SiCコーティング黒鉛製品など「複合材その他製品」関連では、一段の生産能力の増強によりコア付加価値事業の売上高を5年で約2倍の規模に拡大させる計画を示している。

■安川電機 <6506>  5,625円  +186 円 (+3.4%)  11:30現在
 安川電機<6506>やファナック<6954>が堅調推移。中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸出金利の指標で、実質的な政策金利でもある最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)について、住宅ローンに影響をもたらす5年物を0.25%引き下げて3.95%とした。5年物の下げ幅は過去最大で、市場予想を上回る水準となった。不動産市場の活性化に向けた取り組みとみられている。中央銀行による景気の下支えに向けた新たな動きを受け、中国景気に対する過度な悲観が後退。中国市場の動向による影響を受けやすい機械株を物色する動きが広がった。オムロン<6645>やSMC<6273>も高い。

■スギホールディングス <7649>  7,204円  +109 円 (+1.5%)  11:30現在
 スギホールディングス<7649>が3日続伸している。19日の取引終了後、昨年12月26日に発表した1株から3株への株式分割に伴う25年2月期の配当予想の変更を発表。中間15円・期末20円の年35円を実施するとし、24年2月期配当予想(年80円)と比較して実質増配となることが好感されている。また、25年2月末時点の株主から株主優待制度を変更する。現行制度では保有株数に応じて3000~5000円相当の優待券を贈呈していたが、新制度では保有株数に応じて1000~5000円相当の優待券または2000~1万スギポイント(1000~5000円相当)を贈呈するとしている。同時に、国営タイ石油公社の子会社PTTオイル・アンド・リテール・ビジネス(PTTOR)と、ヘルス&ビューティケア事業の開始で基本合意したと発表した。タイの消費者の多様なニーズに応じる新たな業態開発を計画しており、24年6月ごろにタイ1号店の開店を目指すとしている。

■日本調剤 <3341>  1,449円  +18 円 (+1.3%)  11:30現在
 日本調剤<3341>が3日続伸している。19日の取引終了後、自社株100万株(発行済み株数の3.12%)を2月29日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は3104万8000株となる予定だ。

■都築電気 <8157>  2,392円  +27 円 (+1.1%)  11:30現在
 都築電気<8157>が3日続伸している。午前10時ごろ、米シリコンバレーに本社を置くAIを活用した安全運行管理のパイオニアであるNautoの日本法人Nauto Japan(東京都千代田区)と、相互のサービスにおける代理店契約を締結したと発表しており、好材料視されている。都築電気の物流業向け総合クラウドサービス「TCloud for SCM」とNautoのAI搭載安全運行管理プラットフォーム「ナウト」の拡販について連携することで、「安心かつ効率的な運転業務環境」を社会に広く提供するのが狙いという。また将来的には、両サービスの機能連携についても検討するとしている。

■岡部 <5959>  830円  +4 円 (+0.5%)  11:30現在
 岡部<5959>が昨年来高値を更新した。19日の取引終了後、23年12月期の連結決算とともに、24年12月期の業績予想を発表した。今期の経常利益は前期比2.2%増の44億円を計画する。年間配当予想は同5円増配の30円としており、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高は同10.4%減の700億円を予想。最終損益は28億円の黒字を見込む。前期は自動車部門におけるバッテリー端子製品事業の収益性が低下し、米国子会社のチャプター11申請に関連する費用や、米国の建材製品関連でののれんの減損損失があって、最終損益は70億9700万円の赤字だった。同社はあわせて中期経営計画も公表。26年12月期に売上高755億円、最終利益33億2000万円とする目標を掲げた。また、配当性向30%以上を目安とする従来の方針に加え、自己資本配当率(DOE)に留意し、配当水準の安定的な向上を目指す新たな方針を加えた。

■博報堂DY <2433>  1,450円  +2.5 円 (+0.2%)  11:30現在
 博報堂DYホールディングス<2433>がしっかり。この日寄り前に、24年3月期の連結業績予想について、最終利益を140億円から240億円(前期比22.6%減)へ上方修正したことが好感されている。保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、投資有価証券売却益239億円を特別利益として計上したことなどが要因としている。なお、売上高9700億円(同2.1%減)、営業利益350億円(同36.8%減)は従来見通しを据え置いている。

■東京エレクトロン <8035>  34,830円  +30 円 (+0.1%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連の一角が強さを発揮している。前日の米国株市場はプレジデントデーの祝日に伴う休場で手掛かり材料難のなかも、半導体主力銘柄への海外投資家の根強い買いが観測される状況にある。あす21日に米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算発表が予定されており、この結果を見極めたいとの思惑から足もとで様子見ムードも漂う。ただ、市場では「エヌビディアの四半期決算と今後の見通しで一気に上げ足を強める前にポジションを高めておきたいというニーズもある。また、仮に(決算内容が)コンセンサスに届かず、日米の半導体関連株に売りが波及しても一時的な調整にとどまる可能性が高い」(中堅証券ストラテジスト)という見方があり、半導体セクターに対する先高期待は強い。

■静岡ガス <9543>  907円  -57 円 (-5.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 静岡ガス<9543>が反落。19日の取引終了後、自己株式の処分と既存株主による株式売り出しを実施すると発表。需給悪化を懸念した売りが出ている。売り出し株数は自己株式の処分が44万1000株、既存株主の売り出しが328万6500株。また、需要状況に応じて上限55万9000株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。売り出し価格は2月27日から3月4日までのいずれかの日に決定する。

■平和堂 <8276>  2,071円  -124 円 (-5.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位
 平和堂<8276>がウリ気配。同社は19日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想を見直し、最終利益の見通しをこれまでの83億円から67億円(前期比10.9%減)に引き下げた。増益予想から一転して減益を計画する。同時に株式の売り出しの決議と自社株買いの実施を発表。株数は売り出しが自社株買いを上回っており、需給面での悪影響も懸念されて売りが膨らんだようだ。今期の営業収益予想は4270億円から4259億円(同2.5%増)に下方修正した。天候要因から衣料品など季節性商品の販売が低調だった。能登半島地震の発生に伴い一部店舗において被害があり、災害に起因する特別損失も計上する。株式の売り出しについては、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ銀行、三井住友フィナンシャルグループ<8316>傘下の三井住友銀行、SOMPOホールディングス<8630>傘下の損害保険ジャパンなどが売り出し人となる。売り出し株数は270万6200株で、売り出し価格は2月28日から3月4日までのいずれかの日に決める。一方、平和堂は取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.91%)、取得総額24億円を上限とする自社株買いの実施とともに、長期保有株主優待制度の導入も発表した。

■センコーHD <9069>  1,067円  -62 円 (-5.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位
 センコーグループホールディングス<9069>が3日ぶりに急反落した。19日の取引終了後、株式の売り出しを決議したと発表した。あわせて自社株買いを公表したものの、売り出しの規模が上回っていることから、需給面でのネガティブな影響を警戒した売りが膨らんだようだ。MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>傘下のあいおいニッセイ同和損害保険と、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ信託銀行と三菱UFJ銀行、三井住友フィナンシャルグループ<8316>傘下の三井住友銀行、農林中央金庫を売り出し人とする。売り出し株式数は537万9200株。需要状況に応じ上限80万6800株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。売り出し価格は2月28日から3月4日までのいずれかの日に決める。一方、センコーHDは取得総数150万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.00%)、取得総額17億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。取得期間は、売り出し価格等決定日の6営業日後の日から9月30日までとする。

■ミクロン精密 <6159>  1,755円  +298 円 (+20.5%) 一時ストップ高   11:30現在
 ミクロン精密<6159>は一時ストップ高。19日の取引終了後に、上限を27万株(発行済み株数の4.72%)、または3億9339万円とする自社株を20日朝の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好材料視されている。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び財務戦略を可能とするためとしており、20日朝に25万株を取得した。

■ノバシステム <5257>  3,000円  +500 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在
 ノバシステム<5257>が続急伸。19日の取引終了後に23年12月期決算説明会資料を公開。なかで26年12月期を最終年度とする中期事業計画を明らかにし、売上高84億300万円(23年12月期54億2200万円)、営業利益率11.0%(9億2400万円、23年12月期4億9000万円)を目指すとしたことが好感されている。また、25年12月期から配当を実施する方針で、25年12月期に年105円、26年12月期に年132円の配当を実施する計画だ。

●ストップ高銘柄
 アルデプロ <8925>  109円  +30 円 (+38.0%) ストップ高   11:30現在
 SOLIZE <5871>  4,580円  +700 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 BBDイニシアティブ <5259>  683円  +100 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 アスマーク <4197>  3,495円  +500 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在
 売れるネット広告社 <9235>  5,090円  +705 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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