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【注目】今週の「妙味株」一本釣り! ─ アバール

アバール <日足> 「株探」多機能チャートより

●アバール <6918>  【目標株価】8000円(16日終値6170円)

「半導体向け回復期待強く配当利回り高水準」

 アバールデータ <6918> [東証S]は25日移動平均線を大きく下回った水準にあり、来期以降の成長シナリオを前提とすれば押し目買いの好機に映る。同社は自社製品として産業用ロボットや計測・通信機器向けの組み込みモジュール、画像処理モジュールを手掛けるほか、半導体製造装置関連での受託製品も展開。13日発表の24年3月期第3四半期累計(4-12月)の単体決算は、売上高が前年同期比11.6%減の95億6700万円、経常利益が同1.8%減の17億7200万円だった。直近3ヵ月間となる10~12月期の経常利益の減益率は10%超だったこともあって、株価に下押し圧力が掛かった。

 一方、決算発表後の株価の調整により配当利回りは5%を超え、高配当重視の買いが下値を支える構図にある。アバールの主要取引先である東京エレクトロン <8035> [東証P]は4~12月期の決算発表にあわせて、新規の装置の売り上げが回復基調にあるとの見方を示し、25年暦年では前工程製造装置(WFE)市場の成長率が2ケタに上る可能性を指摘している。生成AIの普及による装置需要の増大が期待されるなか、アバールにおいても来期以降の業績回復の道筋が開けた状態だ。200日移動平均線は右肩上がりを継続。日足のボリンジャーバンドにおけるマイナス3シグマ近辺での滞留局面は短期にとどまりそうだ。

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