市場ニュース

戻る
 

【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ジャパンエン、テルモ、日本製鉄 (7日大引け後 発表分)

ジャパンエン <日足> 「株探」多機能チャートより

 2月7日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ジャパンエン <6016> [東証S]  ★今期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も15円増額
 ◆24年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の27億円→31億円に14.8%上方修正。増益率が4.0倍→4.5倍に拡大し、従来の15期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。主機関の受注が好調なうえ、販売単価の上昇が収益を押し上げる。アフターサービスやライセンス、部品供給が堅調に推移していることも反映した。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の100円→115円(前期は40円)に増額修正した。

 アドソル日進 <3837> [東証P]  ★今期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も3円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の13.4億円→14.7億円に10.1%上方修正。増益率が7.7%増→18.6%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。社会インフラ関連システム(電力・ガス、航空、宇宙など)やDXシステム対応が堅調に推移し、売上高が計画を上回ることが寄与。契約条件の見直しや上流工程の対応拡大などで利益率が良化することも上振れにつながる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の39円→42円(前期は38円)に増額修正した。

 カーバイド <4064> [東証P]  ★今期最終を2.7倍上方修正、配当も15円増額
 ◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の9億円→24億円に2.7倍上方修正。増益率が2.7倍→7.2倍に拡大する見通しとなった。特許権侵害行為に対する損害賠償請求の控訴審判決に関連した特別利益を計上することが上振れの要因。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の65円→80円(前期は65円)に増額修正した。また、発行済み株式数の1.5%にあたる14万株または2億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 伊勢化 <4107> [東証S]  ★今期経常は29%増で3期連続最高益、50円増配へ
 ◆23年12月期の連結経常利益は前の期比39.9%増の51.1億円に拡大して着地。続く24年12月期も前期比29.0%増の66億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はヨウ素の国際市況が堅調に推移するほか、塩化ニッケルの販売が回復し、24.9%の大幅増収を見込む。
  業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比50円増の320円に増配する方針とした。

 パワーソリュ <4450> [東証G]  ★前期経常を32%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の4.7億円→6.2億円に31.7%上方修正。増益率が1.5%増→33.7%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。出資先である投資事業組合の投資運用益1.5億円を計上したことが利益を押し上げた。

 テルモ <4543> [東証P]  ★今期最終を4%上方修正・最高益予想を上乗せ、1→2の株式分割を発表
 ◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の1010億円→1050億円に4.0%上方修正。増益率が13.1%増→17.5%増に拡大し、従来の6期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。為替相場が想定より円安で推移していることなどを織り込んだ。
  併せて、3月末の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。

 日本製鉄 <5401> [東証P]  ★今期最終を12%上方修正、配当も10円増額
 ◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の4200億円→4700億円に11.9%上方修正。減益率が39.5%減→32.3%減に縮小する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目。鋼材のマージン(利ざや)が想定より拡大することなどを織り込んだ。
  併せて、年間配当を従来計画の150円→160円(前期は180円)に増額修正した。

 洋缶HD <5901> [東証P]  ★今期経常を30%上方修正
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の250億円→325億円に30.0%上方修正。増益率が81.6%増→2.4倍に拡大する見通しとなった。海外エンジニアリング事業で販売が増加することに加え、包装容器事業において価格改定を進めることが寄与する。原材料・エネルギー価格が想定を下回ることも上振れにつながる。

 SANKYO <6417> [東証P]  ★今期経常を20%上方修正、株式分割や配当実質増額修正も発表
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の600億円→720億円に20.0%上方修正。増益率が1.1%増→21.3%増に拡大する見通しとなった。パチンコ・パチスロ関連事業で増産・再販機種や主力シリーズ機を中心に販売単価が堅調に推移したほか、スマート遊技機の普及に伴うパーラーの設備更新需要の増加を背景に、補給機器関連事業の収益も想定以上に伸びる。
  同時に、2月末の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表。併せて、年間配当を従来計画の300円→200円(前期は150円)に修正した。年間配当は実質33.3%の増額となる。
  このほか、発行済み株式数の16.29%にあたる1011万6700株の自社株を2月20日付で消却すると発表。

 スミダコーポ <6817> [東証P]  ★今期最終は13%増で2期ぶり最高益、前期配当を4円増額・今期は2円増配へ
 ◆23年12月期の連結最終利益は前の期比0.7%減の50.6億円になったものの、続く24年12月期は前期比12.6%増の57億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は世界で脱炭素の流れが加速する中、xEV関連やグリーンエネルギー関連の需要を取り込み、7.4%の増収を見込む。
  併せて、前期の年間配当を47円→51円(前の期は47円)に増額し、今期も前期比2円増の53円に増配する方針とした。配当利回りは4.58%に上昇。

 スカパーJ <9412> [東証P]  ★今期経常を一転9%増益に上方修正・7期ぶり最高益更新へ
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の220億円→253億円に15.0%上方修正。従来の5.1%減益予想から一転して9.1%増益を見込み、一気に7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。宇宙事業でグローバル・モバイル分野や国内衛星ビジネス分野が伸長していることや円安効果などを織り込んだ。運営コストの低減や一部の先行費用の発生延期も上振れの要因となる。

 MTI <9438> [東証P]  ★今期経常を40%上方修正
 ◆24年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常損益は7.9億円の黒字(前年同期は0.8億円の赤字)に浮上して着地した。併せて、通期の同利益を従来予想の10億円→14億円に40.0%上方修正。増益率が2.2倍→3.1倍に拡大する見通しとなった。
  持ち分法適用関連会社の昭文社ホールディングス <9475> において固定資産売却益を計上したことによる投資利益の増加が利益を押し上げる。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均