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【通貨】ユーロ週間見通し:伸び悩みか、日銀マイナス金利政策の早期解除の思惑残る

ユーロ/円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■弱含み、米雇用統計改善でユーロ売り強まる

今週のユーロ・ドルは弱含み。米長期金利の低下を受けてリスク選好的なユーロ売り・米ドル買いは一時縮小。しかしながら、2月2日発表の1月米雇用統計は予想を上回る強い内容だったことから、米長期金利は反発し、リスク選好的なユーロ売り・米ドル買いが活発となった。取引レンジ:1.0780ドル-1.0898ドル。

「伸び悩みか、インフレ高止まりも米金融政策にらみ

来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。直近のユーロ圏域内総生産(GDP)は特に悪化していないものの、ドイツ経済の低迷が鮮明になりユーロは買いづらい展開に。ただ、インフレ指数の高止まりを受け、ユーロは売りづらい面もある。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げは遠のき、ドル買いに振れやすい場面もありそうだ。

予想レンジ:1.0700ドル-1.1000

■下げ渋り、米長期金利上昇で円買い弱まる

今週のユーロ・円は下げ渋り。米長期金利の低下を意識したユーロ買いが一時活発となったが、欧州中央銀行による早期利下げの可能性は残されており、リスク選好的なユーロ買い・円売りは一時縮小。しかしながら、米雇用統計の改善を受けた米長期金利の上昇を意識してドル買い・円売りが急拡大し、この影響でユーロ・円は週末前に160円台戻した。取引レンジ:158円57銭-160円84銭。

■伸び悩みか、日銀マイナス金利政策の早期解除の思惑残る

来週のユーロ・円は伸び悩みか。ユーロ圏のインフレ率は高止まりしているものの、ドイツ経済の減速などによりユーロは買いづらい展開となりそうだ。欧州中央銀行(ECB)の利下げを見込んだユーロ売りは一服したが、日本銀行のマイナス金利政策の早期解除などを想定したユーロ売り・円買いが多少強まる可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・5日:12月生産者物価指数(11月:前年比-8.8%)
・6日:12月小売売上高(11月:前月比-0.3%)

予想レンジ:158円00銭-161円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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