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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「ここから反転の動きに注目」

株式評論家 富田隆弥

日経平均株価は1月23日高値の3万6984円から調整に転じ、26日には3万5687円まで下落。その後も3万6000円を挟んで一進一退の動きを続けている。年初の安値(3万2693円)からほぼ一本調子で4290円幅(+13%)も上げたのだから、スピード調整はやむを得ない。30-31日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、外国人投資家や短期筋がいったん利益確定に動くタイミングでもあった。

◆ただし、動き出した日本株は宿願の史上最高値(3万8957円)まであと3000円ほどに迫っている。達成を目前にしてこのまま調整に沈むとは思えず、スピード調整の後に再び上昇軌道に乗り最高値に挑戦すると見ている。

◆投資家の押し目買い意欲は旺盛だ。日経平均株価の下値メドは3万4000円~3万5000円で、25日移動平均線(2月1日時点3万5073円)や1月11日に空けた窓(3万5157円)、13週線(同3万3984円)が目安になる。

◆日柄的には、来週(2月前半)が一つの焦点になる。日足の順位相関指数(RCI、同)は9日線が-60%、13日線が-42%と調整過程にあるが、1月23日の高値から2週を経過する来週中にも底値に到達する。

◆節分を終えて週末9日にオプションSQを控え、決算発表がピークを迎える来週はポイントになりやすい。日経平均株価が調整一巡から反転の動きを見せるかに注目したい。上昇を開始して3万7000円に乗せるなら、最高値を目指して動き始めた合図となる。

(2月1日 記、次回更新は2月10日を予定)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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