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【市況】30日の株式相場見通し=頑強な値動きか、米株高は追い風材料に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 30日の東京株式市場は売り買い交錯のなかも底堅さを発揮し、日経平均株価は3万6000円近辺で頑強な値動きとなることが予想される。前日の欧州株市場は主要国の株価が高安まちまちの展開となった。材料不足のなか総じて方向感に乏しい値動きだったが、米国株市場では様子見ムードが漂うなかも強気優勢の地合いとなった。NYダウが最高値圏で上値指向を継続、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も反発に転じている。今週はFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を31日に控え、この結果を見極めたいとの思惑が上値を重くする材料となっているが、利益確定売りを急ぎ下値を試すような動きもみられない。これを受けて東京市場でも投資家のセンチメント改善につながりそうだ。日経平均は年初から急ピッチの上昇をみせてきたが、前週から調整色をみせはじめ足もとで5日移動平均線を下回って推移している。ただ、騰落レシオは日経平均ベースで140%に達しており依然として過熱感は拭えず、上値を積極的に買い進む動きは見込みにくい状況にある。外国為替市場で目先円高方向に振れていることも輸出セクター中心に向かい風となりそうだ。

 29日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比224ドル02セント高の3万8333ドル45セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同172.681ポイント高の1万5628.045だった。

 日程面では、きょうは12月の失業率、12月の有効求人倍率、2年物国債の入札など。海外では12月の豪小売売上高、ハンガリー中銀の政策金利発表、10~12月期のユーロ圏GDP速報値、10~12月期の独GDP速報値、10~12月期の仏GDP速報値、11月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、12月の米雇用動態調査(JOLTS)、1月の米消費者信頼感指数など。

出所:MINKABU PRESS

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