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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アドテスト、弁護士COM、しまむら

アドテスト <日足> 「株探」多機能チャートより
■アドバンテスト <6857>  5,977円  +73 円 (+1.2%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が頑強な展開をみせる一方、ディスコ<6146>は前日終値を挟んだ動きとなった。ここ半導体関連株の人気が続いており、米国でも半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4日続伸と最高値圏で頑強な値動きを続けていることから、市場センチメントが強気に傾いている。ただ、東京市場では決算発表期に突入しており、決算内容に株価が振り回される可能性も意識され、足もとで半導体主力銘柄の上値を買い進む動きにも慎重なムードが漂う。そうしたなか、ディスコはきょう取引終了後に23年4~12月期の決算発表を控えており、その内容にマーケットの関心が集まっている。

■弁護士ドットコム <6027>  4,025円  +45 円 (+1.1%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>が6日ぶりに反発した。24日、会議の効率化を促す管理ツール「MeetingBase(ミーティングベース)」の提供開始を発表しており、買いを誘ったようだ。Googleカレンダーと連携し、議事録の共同編集や議題のステータス管理、タスク管理機能などを搭載。会議に必要な時間と労力の大幅な軽減につながるとしている。

■しまむら <8227>  16,735円  +120 円 (+0.7%)  本日終値
 しまむら<8227>が反発。23日の取引終了後に発表した1月度(23年12月21日~24年1月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比1.9%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。婦人・紳士・子供のアウター衣料と肌着・靴下が売り上げを伸ばした。なかでも冬物は、プライベートブランド「CLOSSHI」のあたたか素材を使用した「FIBER HEAT」が婦人アウター衣料で好調。春物は婦人のニットやスカート、子供の長袖Tシャツが売れ筋となった。また、年末の歳末セールや年始の初売りで打ち出した福袋が集客に効果的だった。なお、全店売上高は同1.7%増だった。

■コメリ <8218>  3,280円  +15 円 (+0.5%)  本日終値
 コメリ<8218>はしっかり。23日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年4~12月)連結決算は、営業利益が201億500万円(前年同期比17.0%減)と2ケタ減益となったものの、足もとの苦戦は月次動向などで織り込み済みとの見方が強い。また23日からの今季最強寒波の襲来で東日本から西日本の日本海側を中心に大雪となる見込みであり、大雪対策商品の販売増への期待もあるようだ。売上高は2900億6400万円(同2.3%減)となった。建設事業者などの需要が継続しPRO業態は好調に推移したものの、上期の天候不順や暖冬の影響を受けて、園芸・農業、建築資材、暖房・防寒・除雪用品が苦戦した。また、円安や原材料価格の高止まりの影響から粗利益率が悪化したことも響いた。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高3795億円(前期比横ばい)、営業利益218億円(同16.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■不二製油グループ本社 <2607>  2,240円  -261.5 円 (-10.5%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 不二製油グループ本社<2607>は急反落。23日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、最終利益を160億円から65億円(前期比6.1%増)へ下方修正したことが嫌気された。連結子会社ブラマー・チョコレート社に係るのれんの追加的な償却費64億円や有形固定資産の減損損失37億円の合計101億円を特別損失として計上することが要因としている。なお、売上高5500億円(同1.3%減)、営業利益165億円(同50.8%増)は従来見通しを据え置いている。

■住友不動産 <8830>  4,564円  -171 円 (-3.6%)  本日終値
 住友不動産<8830>や三井不動産<8801>、三菱地所<8802>がそろって株価水準を切り下げ、東証の業種別指数の「不動産業」は下落率でトップとなった。日銀の金融政策決定会合後に行われた23日の植田和男総裁の会見を受け、市場では金融政策の正常化観測が台頭。24日の債券市場で長期金利は大きく上昇している。金利上昇が事業面でマイナスの影響をもたらすとみられている不動産株に対しては、買い持ち高を圧縮する目的の売りが優勢となっている。植田総裁は会見で、2%の物価安定目標への実現の確度について「少しずつ高まっている」と述べた。決定会合後に公表された「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」においても同様の記述があった。日銀がマイナス金利政策解除への地ならしを進めているとの受け止めが広がったとみられている。東京建物<8804>や大東建託<1878>も軟調推移となった。

■櫻護謨 <5189>  2,582円  +500 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値
 櫻護謨<5189>はストップ高。23日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を104億円から114億円(前期比6.6%増)へ、営業利益を3億1000万円から6億6000万円(同55.3%増)へ、純利益を1億9000万円から4億1000万円(同30.6%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を25円から50円へ引き上げたことが好感された。消防・防災事業で第1四半期に資機材販売の大口案件があったことに加えて、期末までの販売で前期並みの案件を確保できる見通しとなったことが要因。また、航空・宇宙、工業用品事業で航空・宇宙部門の補用品販売などが伸びたことや、受注回復に伴う工場稼働率の向上が継続していることなども寄与する。

■ピー・ビーシステムズ <4447>  671円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 ピー・ビーシステムズ<4447>がストップ高。23日の取引終了後、ロキテクノ(東京都品川区)から、九州事業所のネットワーク刷新プロジェクトを受注したと発表しており、好材料視された。ロキテクノは、産業用精密ろ過フィルター製品やフィルターシステム関連機器、オゾン発生装置及び水処理システムの開発・製造を手掛けるメーカーで、九州事業所はその中心を担う生産拠点の一つ。今回受注したプロジェクトは、構内のネットワークを障害に強い構成に刷新するプロジェクトで、通信機器の冗長化や故障交換の容易化、設定復旧の自動化に対応した障害に強い通信システムを構築し、将来的な通信帯域の拡張にも柔軟に対応可能なネットワークを24年9月期第4四半期に完成させるとしている。

■サークレイス <5029>  564円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 サークレイス<5029>がストップ高。同社は23日、海外人事業務に特化したクラウドサービス「AGAVE(アガベ)」の新たなサービスラインアップとして、「AGAVE海外給与計算」の提供を開始したと発表。これが材料視されたようだ。これにより、これまでの海外人事労務のみならず、海外人事業務におけるトータルソリューションの提供が可能になるという。

■アクセルマーク <3624>  282円  +32 円 (+12.8%)  本日終値
 アクセルマーク<3624>が大幅高。23日の取引終了後、ポストクッキー時代の広告配信プラットフォーム「AXEL MARK DSP」を提供開始したと発表。これが買い材料視された。同プラットフォームには、過去に蓄積された膨大な自社データと生成AIを組み合わせたIDレスなターゲティングシステムが搭載。クッキーに依存せず、かつプライバシーに配慮しつつ、興味関心に直結した広告を表示する。

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