【市況】【投資部門別売買動向】海外勢が9557億円買い越す一方、個人は1兆695億円売り越す (1月第2週)
ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより
●海外勢が9957億円買い越す一方、個人は1兆695億円売り越す
東証が18日に発表した1月第2週(9日~12日)の投資部門別売買動向(現物)によると、米ハイテク株高と好決算のファストリ <9983> [東証P]の急伸で、日経平均株価が前週末比2199円高の3万5577円と2週ぶりに急反発し、33年11ヵ月ぶりの高値圏に浮上したこの週は、海外投資家は2週連続で買い越した。買越額は9557億円と前週の1405億円から急拡大し、昨年6月第1週以来およそ7ヵ月ぶりの大きさだった。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物、日経225マイクロの合計で2週ぶりに買い越した。買越額は4937億円だった。現物と先物の合算でも2週ぶりに買い越し、買越額は1兆4494億円だった。証券会社の自己売買は2週ぶりに買い越し、買越額は2994億円だった。
一方、個人投資家が5週連続で売り越し、売越額は1兆695億円と前週の336億円から大きく膨らんだ。逆張り志向の強い個人は巨額の利益確定売りに動いた格好だ。投資信託は3週ぶりに売り越し、売越額は1200億円だった。都銀・地銀等は5週連続で売り越し、売越額は1003億円だった。
日経平均が急反発して33年11ヵ月ぶりの高値圏に浮上する中、海外投資家が9957億円を買い越す一方、個人投資家は1兆695億円を売り越した。
■投資部門別売買代金差額 (1月9日~12日)
東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全51社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
1月 ―――
第2週 9,557 ▲105 ▲10,695 [ ▲8,163 ▲2,531 ] 35,577円 ( +2199 円)
第1週 1,405 49 ▲336 [ ▲1,150 813 ] 33,377円 ( -86 円)
12月 ―――
第4週 ▲2,020 ▲891 ▲2,834 [ ▲3,280 445 ] 33,464円 ( +295 円)
第3週 565 ▲2,035 ▲2,103 [ ▲3,013 910 ] 33,169円 ( +198 円)
第2週 2,378 257 ▲3,298 [ ▲2,123 ▲1,174 ] 32,970円 ( +662 円)
第1週 ▲5,868 1,270 4,194 [ 1,557 2,637 ] 32,307円 ( -1123 円)
11月 ―――
第5週 ▲3,687 ▲111 456 [ ▲612 1,068 ] 33,431円 ( -194 円)
第4週 ▲10 2,370 ▲894 [ ▲1,566 671 ] 33,625円 ( +40 円)
第3週 3,629 ▲238 ▲5,722 [ ▲5,068 ▲654 ] 33,585円 ( +1017 円)
第2週 783 ▲547 ▲2,545 [ ▲2,973 427 ] 32,568円 ( +618 円)
第1週 576 2,135 ▲3,868 [ ▲3,289 ▲578 ] 31,949円 ( +958 円)
10月 ―――
第4週 594 887 1,423 [ 485 937 ] 30,991円 ( -267 円)
第3週 ▲766 ▲1,343 3,236 [ 1,253 1,982 ] 31,259円 ( -1056 円)
第2週 4,557 ▲606 ▲1,508 [ ▲1,335 ▲173 ] 32,315円 ( +1321 円)
第1週 5,262 ▲577 4,011 [ 1,912 2,099 ] 30,994円 ( -862 円)
9月 ―――
第4週 ▲776 ▲3,678 5,734 [ 3,669 2,065 ] 31,857円 ( -544 円)
第3週 ▲9,131 ▲3,401 6,613 [ 3,603 3,009 ] 32,402円 ( -1130 円)
第2週 ▲2,781 ▲1,721 ▲3,459 [ ▲3,789 330 ] 33,533円 ( +926 円)
第1週 ▲7,625 ▲1,853 1,933 [ ▲298 2,231 ] 32,606円 ( -103 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース