【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):さくら、ヤマエグループHD、大真空など
さくらネット <日足> 「株探」多機能チャートより
さくら<3778>:4250円(+655円)
大幅続伸。政府クラウドの提供事業者への選定、米エヌビディアとの連携期待などから、ここ1カ月で株価は倍化しているが、本日も上値追いの動きを一段と強める展開になっている。高知工科大学、シティネット、近畿大学、東京大学、他と共同でBeyond 5G MECに関するプラットフォームを開発、ブレインズテクノロジーとデータセンターにおける日常点検をAIで自動化するための実証実験を開始などと前日に発表、追加の期待材料とされている。
ヤマエグループHD<7130>:3635円(-620円)
大幅続落。400万株の公募増資、並びに、60万株を上限とするオーバーアロットメントによる売出を実施すると発表している。発行済み株式数は最大で19.4%の増加となる。株式価値の希薄化をネガティブ視する動きが優勢に。調達資金は、コンフェックスHDの株式取得に係る借入金の一部返済資金、筑後工場及び筑後共配センターの移転及び拡張に係る設立のための設備投資資金に充当するもよう。
大真空<6962>:956円(+73円)
大幅反発。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も700円から1050円に引き上げている。10月以降の中国スマホ市場の顕著な回復、加高電子の月次売上前年比が9月以降2ケタ増を続けていることなどから、24年3月期営業利益を20億円と予想、会社計画の15億円を上回るとみている。25年3月期は3割の増益を予想しているようだ。
古河電工<5801>:2456円(+133円)
大幅反発。社長インタビュー報道が伝わっており、24年3月期の最終損益は従来予想のトントンから小幅に上振れする公算が大きいと明らかにしている。ワイヤハーネスなど自動車関連製品や機能製品の出荷が拡大するようだ。上半期最終損益は41億円の赤字で、同期間として12年ぶりの赤字に転落し、通期見通しは130億円からゼロに引き下げていた。過度な収益悪化への警戒感はやや後退する格好に。
レーザーテック<6920>:36130円(+1430円)
大幅反発。連休明けの米国市場では、長期金利の上昇などを受けて主要指数は下落したものの、SOX指数は1.3%高と堅調な推移になっており、東京市場でも半導体関連に関心が向かう展開となっている。バークレイズ証券ではAMDの目標株価を120ドルから200ドルに引き上げており、AMDの株価は8.3%高と急伸し21年12月以来の高値水準となっている。エヌビディアの強い動きも目立っていた。
リボミック<4591>:109円(-8円)
反落。昨日取引終了後に、海外での特許査定通知の受領を2件発表したが、昨日株価が大幅に上昇したこともあり本日は手仕舞い売りが先行している。イスラエル特許庁に出願していた抗ADAMTS-5アプタマーに関する物質特許について、特許査定を得たと発表した。また、抗FGF2アプタマーに関する製剤特許について、シンガポール特許庁より特許査定の通知があったと発表した。
TWOST<7352>:2265円(-6円)
反落。昨日取引終了後に、前日取引終了後に、24年2月9日を基準日として、1株につき2株の割合をもって株式分割すると発表している。株式を分割することにより、投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的。好感する買いが先行したが、株価が高値圏にあることもあり利益確定売りに押されている。
エルテス<3967>:882円(+55円)
大幅反発。22年5月に発表した「メタシティ構想」の実現に向けて、UTM(ドローン運航管理システム)事業へ参入すると発表した。台湾国家宇宙センターにも導入される高い技術力を有する、アンチドローンのトータルソリューションを提供する台湾Tron Future Techとの連携を強化する。
《ST》
提供:フィスコ