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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

稲畑産 <日足> 「株探」多機能チャートより

■稲畑産 <8098>  3,060円 (-195円、-6.0%)

 東証プライムの下落率トップ。稲畑産業 <8098> [東証P]が3日ぶり急反落。前週末5日の取引終了後、株式の売り出しを決議したと発表。需給面への悪影響を警戒した売りが優勢となったようだ。売出株数は838万6700株で、売出価格は15日から18日までのいずれかの日に決める。需給状況に応じて上限125万7900万株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う予定。政策保有株式の見直しの動きが進むなか、住友化学 <4005> [東証P]から稲畑産の株式の売却意向を確認したことに応じる。稲畑産は住友化の持ち分法適用会社から外れる見込みとなるが、事業面での連携関係については継続する予定としている。

■アステラス <4503>  1,738.5円 (-27.5円、-1.6%)

 アステラス製薬 <4503> [東証P]が6日ぶり反落。9日、胃がん治療薬として開発中の「ゾルベツキシマブ」に関し、米食品医薬品局(FDA)から審査終了目標日の12日までに承認できないとの通知を受けたと発表。これをネガティブ視した売りに押されたようだ。アステラスによると、FDAはゾルベツキシマブの医薬品製造受託機関の施設を査察した結果、未解決の指摘事項があり、同日までの承認ができなくなったという。有効性や安全性を含む臨床試験結果に関連した懸念は表明しておらず、追加の臨床試験も求めていないとしている。

■INPEX <1605>  1,952.5円 (-29円、-1.5%)

 INPEX <1605> [東証P]が下落。その他、石油資源開発 <1662> [東証P]も安かった。8日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前週末比3.04ドル安の1バレル=70.77ドルと下落した。サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは、主要油種の2月アジア顧客向け公式販売価格を引き下げた、と伝えられた。これを受け、原油価格は下落しており、INPEXなどは軟調な値動きとなった。

※9日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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