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【市況】29日の株式相場見通し=売り買い交錯も軟調か、円高進行で上値重い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 29日の東京株式市場は、日経平均株価が前日終値近辺で売り買い交錯もやや軟調な展開が想定される。前日の欧州株市場は総じて軟調だったが、米国株市場ではNYダウが上昇基調を維持し3日続伸して引けた。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は終盤に値を消し、小幅ながらマイナス圏で着地している。なお、機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数は5連騰で過去最高値に肉薄する場面があった。引き続きFRBによる来年の早期利下げを期待した買いが全体相場を支えている。年末特有のドレッシング買いも寄与したが、目先高値警戒感も意識されている。東京市場では米株市場でNYダウがしっかりした展開だったことは買い安心感につながるが、外国為替市場で1ドル=141円台前半まで円高が進んでいることは主力輸出株などを中心に逆風材料となる。一方、年明け以降の株高期待は根強く、それを見込んだ買いが日経平均の下値を支え、比較的狭いゾーンでのもみ合いが予想される。

 28日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比53ドル58セント高の3万7710ドル10セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同4.040ポイント安の1万5095.136だった。

 日程面では、きょうは東証大納会。海外では12月の米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)など。なお、韓国市場とタイ市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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