市場ニュース

戻る
 

【市況】28日の米国市場ダイジェスト:NYダウは53ドル高、利食いや金利上昇が重し

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは53ドル高、利食いや金利上昇が重し

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は53.58ドル高の37,710.10ドル、ナスダックは4.04ポイント安の15,095.14で取引を終了した。

来年の早期利下げを期待した買いが続き、寄り付き後、上昇。ソフトランディング期待を受けた買いも目立ち終日、堅調に推移した。しかし、過去最高水準での利食い売りが相場の上値を抑制。また、長期金利が上昇したためハイテクは終盤にかけて下落に転じ、まちまちで終了した。セクター別では銀行・金融が上昇した一方、エネルギーが下落。

ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)はアナリストの投資判断引き上げで、上昇。カジノ運営のペンエンターテインメント(PENN)は物言う株主のヘッジファンドが「株価が過剰に過小評価されている」とし、取締役員選任権取得を含め価値を上げるための措置を協議していることが明らかになり、上昇した。

ブロードバンド衛星技術を手掛けるエコスター(SATS)は同社との合併をすでに発表済みのディッシュネットワーク(DISH)にかわりS&P小型株600種指数の算出銘柄に1月から採用されるため、上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は連邦航空局(FDA)が同社が各航空会社に要請した737マックス機の部品の不具合の可能性を巡る点検状況を監視していくとしたため、下落した。石油会社のエクソンモービル(XOM)やシェブロン(CVX)は原油価格の下落に連れ、それぞれ売られた。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は12.45と、前日から小幅上昇した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米長期金利の低下一服し、ドル反発

28日のニューヨーク外為市場でドル・円は140円25銭まで下落後、141円58銭まで反発し、141円40銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数が前回から予想以上に増加したほか、中古住宅販売成約指数も予想を下回ったため、来年の利下げ観測を受けたドル売りが加速。その後、7年債入札が冴えず、長期金利上昇に伴いドルの買戻しに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは1.1114ドルまで強含んだのち、1.1055ドルへ下落し、1.1062ドルで引けた。ホルツマン・オーストリア中銀総裁の利下げ観測に否定的な見解を受けて、一時ユーロ買いが強まったのち、米金利上昇に連れたドル買いに反落。

ユーロ・円は155円85銭へ下落後、156円83銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.2791ドルから1.2711ドルへ下落した。ドル・スイスは0.8332フランまで下落後、0.8430フランまで反発した。


■NY原油:続落で71.77ドル、一時72ドルを下回る

NY原油先物2月限は続落(NYMEX原油2月限終値:71.77 ↓2.34)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比-2.34ドルの71.77で通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは71.72ドル-74.40ドル。アジア市場で74.40ドルまで買われたが、供給不安は緩和されており、じり安の相場展開となった。米国市場の後半にかけて71.72ドルまで一段安となり、通常取引終了後の時間外取引では主に72ドルを挟んだ水準で推移した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 33.88ドル +0.04ドル(+0.11%)
モルガン・スタンレー(MS) 93.64ドル -0.02ドル(-0.02%)
ゴールドマン・サックス(GS)386.41ドル +1.93ドル(+0.50%)
インテル(INTC) 50.39ドル -0.37ドル(-0.72%)
アップル(AAPL) 193.58ドル +0.43ドル(+0.22%)
アルファベット(GOOG) 141.28ドル -0.16ドル(-0.11%)
メタ(META) 358.32ドル +0.49ドル(+0.13%)
キャタピラー(CAT) 296.88ドル -1.24ドル(-0.41%)
アルコア(AA) 34.55ドル -0.26ドル(-0.74%)
ウォルマート(WMT) 157.57ドル -0.31ドル(-0.19%)
《ST》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均