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【市況】22日の株式相場見通し=反発、米株高受け安心感も円高は重荷

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 22日の東京株式市場は総じて頑強な値動きで日経平均株価は反発に転じそうだ。20日に大幅な下げに見舞われた米国株市場だったが、前日は半導体関連などハイテクセクターを中心に広範囲に買い戻しが進み、NYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って切り返す展開となった。FRBによる来年の早期利下げに対する期待が根強いなか、これを拠りどころとする買いが優勢だった。個別では好決算を発表した半導体メモリー大手のマイクロンテクノロジー<MU>が大きく買われ、エヌビディア<NVDA>やインテル<INTC>などをはじめ半導体セクター全般にも投資資金を誘導する形となった。この日発表された7~9月期PCEデフレータのコア指数の確定値が下方修正されたほか、12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が低調な結果だったことが、早期利下げ期待を後押ししている。東京市場は前日に日経平均が500円を超える急落をみせたが、きょうは米株高を受けて投資家のセンチメントが改善、強調展開が見込めそうだ。ただ、外国為替市場では円が急速に買われ、1ドル=142円台前半まで円高が進んでいることが、輸出セクター中心に上値を重くする可能性がある。3万3000円台前半の比較的狭いゾーンでの値動きが予想される。

 21日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比322ドル35セント高の3万7404ドル35セントと反発。ナスダック総合株価指数は同185.923ポイント高の1万4963.866だった。

 日程面では、きょうは11月の全国消費者物価指数(CPI)、日銀金融政策決定会合の議事要旨(10月30~31日開催分)、11月の食品スーパー売上高、11月の全国スーパー売上高など。海外では11月の英小売売上高、11月の米個人所得・個人消費支出、11月の米耐久財受注(速報値)、12月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・確報値)、11月の米新築住宅販売件数など。

出所:MINKABU PRESS

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