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【市況】株価指数先物【寄り前】 11月高値を意識した押し目狙いのロング対応


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 33250 +130 (+0.39%)
TOPIX先物 2334.0 +9.5 (+0.40%) 
シカゴ日経平均先物 33250 +130
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 21日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。7-9月の米実質国内総生産(GDP)確定値は、前期比年率4.9%増となり、改定値(5.2%増)から下方修正された。22日に発表される11月の米個人消費支出(PCE)価格指数においてもインフレ鈍化が示されるとの見方から、米連邦準備理事会(FRB)が2024年に利下げに転じるとの期待が強まった。また、前日の取引終了後に予想を上回る決算を発表したマイクロンテクノロジー<MU>が買われ、エヌビディア<NVDA>やインテル<INTC>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>などに買いが広がった。S&P500業種別指数はすべてのセクターが上昇し、自動車・同部品、半導体・同製造装置、ヘルスケア、消費者サービス、運輸の上昇が目立った。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比130円高の3万3250円だった。日経225先物(3月限)は日中比40円高の3万3160円で始まり、その後は軟化し、米国市場の取引開始後には一時3万3030円まで売られる場面が見られた。ただし、3万3000円は割り込まず、売り一巡後は3万3000円~3万3150円辺りでの保ち合いを継続。終盤にかけてショートカバーが優勢となり、3万3250円と、ナイトセッションの高値で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物は前日の下落で3万3000円まで下げたが、同水準での底堅さが見られるなか、終値では3万3090円辺りで推移している25日移動平均線を上回って終えた。ナイトセッションにおいても終値で同線を上回っており、支持線として意識されやすいだろう。昨日の下落で過熱感は後退し、調整一巡感から押し目狙いのロングが入りやすいと考えられる。

 まずは25日線とボリンジャーバンドの+1σが位置する3万3430円辺りでのレンジが想定される。米ハイテク株が買われたことから指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりやすく、日経平均型を押し上げてくる展開が期待される。週末要因からこう着感が強まりそうだが、+1σを捉えてくる局面においては、+2σが位置する3万3780円が射程に入ってくるため、再び11月20日に付けた3万3770円を狙った展開が期待されよう。

 VIX指数は13.65(前日は13.67)と小幅に低下した。ただし、一時14.49まで上昇する場面も見られており、やや神経質にさせる可能性がある。海外勢はクリスマス休暇から次第に参加者が限られてくる可能性もあり、薄商いのなかで短期筋の売買の影響を受けやすい需給状況になりやすい点には注意が必要である。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.24倍に低下した。前日までの急ピッチの上昇に対するNTロングのリバランスが中心とみられる。円相場は1ドル=142円台前半と若干円高に振れて推移しているため、リバランスを交えながらも、方向性としては6月高値の14.69倍を意識したNTロングに向かわせやすいだろう。

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