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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ベネ・ワン、住石HD、ローム

ベネ・ワン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ベネフィット・ワン <2412>  1,875.5円  +363.5 円 (+24.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ベネフィット・ワン<2412>が急騰。同社は企業や官公庁の福利厚生代行サービスを主力展開しており、ヘルスケア事業をはじめ幅広い会員制サービスを行っている。7日取引終了後、第一生命ホールディングス<8750>が同社に対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表、TOB価格は1株当たり1800円でこれにサヤ寄せする形で株価が急動意している。1月中旬をメドに公開買い付けを始める方針。なお、医療情報サイト運営のエムスリー<2413>が11月14日に同社株へのTOBを既に発表しているが、TOB価格は1600円で、第一生命HDが今回示したTOB価格を200円下回っている。エムスリーに対抗する形での第一生命HDのTOB発表にマーケットでも関心が集まっており、その行方が注目される。

■住石ホールディングス <1514>  1,149円  +98 円 (+9.3%)  11:30現在
 住石ホールディングス<1514>が全体波乱相場の間隙を縫って4連騰と新値街道をまい進している。前日は150円高のストップ高で1000円大台乗せを果たしたが、きょうもその余勢を駆って、一時255円高の1306円まで駆け上がる場面があった。住友石炭鉱業を母体とする石炭大手で石炭の輸入販売のほか、工業用人工ダイヤモンドなどの先端素材の製造も手掛けている。株価は今年の秋口を境に急速に居どころを変える展開となっており、8月時点では300円台で推移していたが、9月以降に急速な上値追い局面へと移行、直近まで3カ月あまりで株価は3倍化した。同社株が脚光を浴びているのは利益が急拡大していることはもとより、株主構成に現在進行形で大きな変化がみられることだ。著名投資家で大株主となっていた井村俊哉氏が保有株の売却を続ける一方、医療関連・建設コンサルティングなどを手掛ける麻生(福岡県飯塚市)が、一貫して同社株を買い増す動きを続けている。直近(4日現在)で麻生の同社保有株比率は約43%に達している。市場関係者は「麻生の代表取締役会長を務める麻生泰氏は自民党の麻生太郎副総裁の実弟であり、(麻生は)住石HD以外の銘柄でも大株主として浮上し、当該銘柄の株価が上昇した経緯がある。時期的にも(住石HDは)マル政銘柄との位置付けで個人投資家の短期筋を中心に物色人気が加速している」(中堅証券マーケットアナリスト)とする。

■ローム <6963>  2,845円  +168.5 円 (+6.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 ローム<6963>が大幅反発している。7日夜の複数のメディアで、東芝<6502>とパワー半導体を共同生産すると報じられており、これが好材料視されている。事業費の一部を国が補助するとしており、その額は1200~1300億円規模とされている。

■エービーシー・マート <2670>  2,593円  +87 円 (+3.5%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が逆行高。SMBC日興証券が7日付で投資評価を「2」から「1」へ引き上げたことが買い材料視されている。目標株価は2900円を据え置いた。同証券によると、業績堅調ながら短期的な株価が下落し、セクター内相対での上値余地がでたため投資評価を引き上げるとした。今後のカタリストは、8月修正済みの会社計画の上振れとコンセンサスの上昇による直近の株価低下の修正という。

■エイチ・アイ・エス <9603>  1,828円  +45 円 (+2.5%)  11:30現在
 エイチ・アイ・エス<9603>やアドベンチャー<6030>、エアトリ<6191>など旅行関連株が高い。外国為替市場で円高方向の動きが強まっている。7日の円相場は一時1ドル=141円台と約4カ月ぶりの高値をつけた。円安基調の一服を背景に今後海外旅行の需要が増加するとの期待感から、旅行関連に位置づけられる銘柄に思惑的な物色が向かっているようだ。

■ホットランド <3196>  1,966円  +40 円 (+2.1%)  11:30現在
 ホットランド<3196>は反発。7日の取引終了後、コシダカホールディングス<2157>と飲食・アミューズメント分野で資本・業務提携すると発表。これが好感されている。コシダカHDが運営する「カラオケまねきねこ」などのアミューズメント店舗で、ホットランドの商品を販売する。また、両社が運営する店舗での相互送客を含めた共同展開や海外での共同出店などを行うという。資本面では互いに3億円相当の株式を取得する。あわせて、50万株(自己株式を除く発行済み株数の2.31%)、または9億6300万円を上限に、8日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表した。買い付け価格は7日終値の1926円。なお、東証の自己株式立会外買付取引情報によると、ホットランドは8日に買い付けを実施。買い付け数量50万株に対し、約定数量40万7900株となっている。

■ビジョナル <4194>  7,730円  +110 円 (+1.4%)  11:30現在
 ビジョナル<4194>が反発している。7日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、12月14日付で東証グロースから東証プライムへ市場変更することになったと発表したことが好感されている。同社は、ハイクラス人材に特化した会員制転職サイト「ビズリーチ」の運営が主な事業。24年7月期連結業績予想は、売上高664億円(前期比18.0%増)、経常利益163億2000万円(同13.5%増)を見込む。

■三菱UFJ <8306>  1,266.5円  +12.5 円 (+1.0%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク3社が揃って上値を指向しているほか、千葉銀行<8331>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>など地銀株も軒並み高に買われている。前日の参議院財政金融委員会で植田日銀総裁が「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」と述べた。これを受け、にわかにマイナス金利解除への思惑が浮上、前日の午後から外国為替市場ではドル売り・円買いの動きが加速したが、銀行セクターにとっては国内長期金利上昇による運用環境の改善が想起されるなか、株高を後押しする材料となっている。

■オートバックスセブン <9832>  1,573円  +3.5 円 (+0.2%)  11:30現在
 オートバックスセブン<9832>がしっかり。7日の取引終了後に発表した11月度の月次概況(速報)で、既存店売上高が前年同月比4.8%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。既存車に乗り続けるために必要な消耗品として夏タイヤが堅調なことに加えて、中旬以降の気温低下を背景にスタッドレスタイヤやタイヤチェーンなどの冬季用品の需要が高まったことが要因としている。なお、全店売上高は同4.7%増だった。

■椿本興業 <8052>  6,390円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在
 椿本興業<8052>が反発している。中国の恒美光電から偏光板生産設備を受注したと発表しており、好材料視されている。受注金額は非開示で、25年9月ごろまでに順次納入する予定。なお、工事の進捗に応じて収益を計上するため、24年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■さくらインターネット <3778>  2,114円  -130 円 (-5.8%)  11:30現在
 さくらインターネット<3778>は5日ぶり反落。東京証券取引所が8日から、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られている。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にするとした。

■トヨタ自動車 <7203>  2,673円  -121.5 円 (-4.4%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>など自動車株が下値模索の動きを余儀なくされている。前日の午後から外国為替市場で急速な円高が進行、一時1ドル=141円台後半まで円が買われる展開となった。足もとでは1ドル=144円前後まで円安方向に押し戻されているものの、為替感応度の高い自動車セクターには逆風材料となっている。トヨタの24年3月期の想定為替レートは1ドル=141円、ホンダ、日産自は140円だが、いずれも想定レートの水準近くまで円高が進行しており、輸出採算が低下することへの警戒感が株価にネガティブに働いている。

■レーザーテック <6920>  34,510円  -180 円 (-0.5%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>は全般軟調地合いのなか底堅い展開。足もと外国為替市場でドル・円相場が乱高下しており、輸出ハイテク株には逆風が強まっているが、前日の米国株市場では主力株を中心に半導体関連が大きく買われており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2.8%高と急反発した。東京市場でもメジャーSQ算出に絡む需給要因も影響して同社株などは買いが先行している。また、直近開示された同社株の前週末1日時点の信用取組は、買い残が減少する一方で売り残が増加しており、信用倍率が0.46倍と一段とタイト化していることも、買い戻し圧力による株価下支え要因となっている。

■オリジナル設計 <4642>  1,128円  +150 円 (+15.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 オリジナル設計<4642>がストップ高の1128円水準でカイ気配となっている。7日の取引終了後、23年12月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感されている。毎年12月31日時点で4単元(400株)以上を保有する株主に対して、株主専用サイトで食品、電化製品及び体験ギフトなど5000種類以上の商品と交換できる優待ポイントを保有株数と保有期間に応じて5000~4万4000ポイント贈呈する。

■中央経済HD <9476>  535円  +50 円 (+10.3%) 一時ストップ高   11:30現在
 中央経済社ホールディングス<9476>が一時ストップ高。7日の取引終了後、24年度をメドに株主優待制度を実施すると発表しており、これを好感した買いが入っているようだ。開始時期や実施内容などは検討中で、業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 パソナグループ <2168>  2,808円  +500 円 (+21.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 東京楽天地 <8842>  6,140円  +1,000 円 (+19.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 オーエス <9637>  4,825円  +700 円 (+17.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 ピクセラ <6731>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄


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