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【市況】株価指数先物【引け後】 短期的には25日線辺りを狙ったショートが入りやすい


日経225先物 33160 -260 (-0.77%)
TOPIX先物 2359.0 -20.0 (-0.84%)

 日経225先物(12月限)は前日比260円安の3万3160円で取引を終了。寄り付きは3万3460円とシカゴ日経平均先物清算値(3万3470円)にサヤ寄せする格好で、小幅に上昇して始まった。しかし、直後に付けた3万3470円を高値に軟化し、現物の寄り付き後ほどなくして一時3万3010円まで売られた。売り一巡後は前場終盤にかけて3万3310円まで下落幅を縮める場面も見られたが、ランチタイムで3万3090円まで軟化。後場中盤に買い戻す動きとなったが、前場半ばの戻り高値水準を越えられず、終盤にかけては3万3200円を挟んだ保ち合いが継続した。

 日経225先物は小じっかりで始まったが、現物の寄り付き直後から下へのバイアスが強まった。米長期金利が低下し、為替市場で1ドル=146円台半ばと円高に振れて推移するなか、これまでの日米金利差を狙ったポジションのリバランスの動きとなったようだ。さらにオプション権利行使価格の3万3500円処から一気に3万3000円まで権利行使価格が切り下がったことで、ヘッジ対応のショートが強まったとみられる。

 節目の3万3000円水準までの調整を経て、いったんはショートカバーやリバウンド狙いのロングも入りやすいが、戻りの勢いは限られていた。今週は週末に12月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えており、限月交代に伴うロールオーバーが中心になる。ただし、本日のように一気に直近のレンジから放れてくるようだと、ヘッジ対応の動きが勢いを増し、放れた方向へのバイアスが強まりやすい点は、引き続き注意する必要がありそうだ。

 日経225先物は週足のボリンジャーバンドの+1σを下回り、+1σが位置する3万3330円辺りが抵抗線として意識されてくる可能性がある。戻りの鈍さが目立つようだと、節目の3万3000円割れを狙った短期的なショートが入りやすく、25日移動平均線が位置する3万2800円辺りがターゲットになろう。週明けの米国市場が前週のリバウンドに対する調整を見せてくるようだと、短期筋がショートを仕掛けやすくなりそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.05倍に上昇した。引き続き200日線を挟んだ狭いレンジでの推移を見せているが、200日線は14.06倍に上昇しており、同線に上値を抑えられた格好だった。ただし、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が軟調な中で小動きでの推移だった。日米金利差を狙ったポジションのリバランスが継続するようだと、NTロングに振れやすいと考えられる。

 手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万8672枚、ソシエテジェネラル証券が2万9641枚、野村証券が1万0547枚、みずほ証券が8085枚、モルガンMUFG証券が6245枚、JPモルガン証券が5702枚、サスケハナ・ホンコンが5648枚、日産証券が5526枚、バークレイズ証券が5098枚、HSBC証券が4613枚だった。

 TOPIX先物は、ソシエテジェネラル証券が6万8048枚、ABNクリアリン証券が5万3720枚、みずほ証券が2万7948枚、野村証券が1万8446枚、バークレイズ証券が1万6980枚、JPモルガン証券が1万6959枚、ゴールドマン証券が1万4291枚、モルガンMUFG証券が1万3765枚、ビーオブエー証券が1万0707枚、シティグループ証券が1万0597枚、日産証券が9405枚だった。

 日経225先物、TOPIX先物ともに3月限の商いも膨らんできており、ロールオーバーが進んでいるようである。


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