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【材料】マーベル・テクノロジーが決算受け下落 データセンターは好調だが、他の部門は低調=米国株個別

(NY時間11:23)
マーベル・テクノロジー<MRVL> 53.80(-1.93 -3.46%)

 半導体ソリューションを手掛けるマーベル・テクノロジー<MRVL>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を若干上回った。ただ、株式市場は冴えない反応を見せている。ガイダンスを嫌気している模様で、第4四半期は1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示した。データセンター部門は好調だったが、その他の部門が低調だった。

 アナリストは「データセンター事業の好調がその他の事業全体の急激な修正を抑制した。全般的に予想範囲内の数字と予想を下回るガイダンスは水面下の動揺を難読化している」と述べている。「キャリア事業、エンタープライズ事業が軟調で、ストレージ事業全体はまだ消化不良が続いており数字は抑えられた。しかし、AI関連の売上高の勢いは重要なプラス要因だ」と指摘している。

(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.41ドル(予想:0.40ドル)
・売上高:14.2億ドル(予想:14.0億ドル)
  データセンター:5.56億ドル(予想:5.29億ドル)
  コンシューマー:1.69億ドル(予想:1.86億ドル)
  キャリア・インフラ:3.16億ドル(予想:2.83億ドル)
  ネットワーク:2.71億ドル(予想:2.94億ドル)
  自動車・産業:1.06億ドル(予想:1.11億ドル)
・粗利益率(調整後):60.6%(予想:60.8%)

(11-1月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.41~0.45ドル(予想:0.49ドル)
・売上高:14.2億ドル(予想:14.6億ドル)
・粗利益率(調整後):63.5~64.5%(予想:63.8%)

【企業概要】
 顧客のニーズに合わせて設計された、データインフラ技術提供ための半導体ソリューションを構築し、データの移動・保存・処理・保護を行う。最先端の知的財産とシステムレベルの深い知識を持つ半導体ソリューションは、企業・クラウド・自動車・消費者市場などに変革をもたらす。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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