【材料】デルが決算受け下落 企業のPC需要の低迷続き予想以上の減収=米国株個別
(NY時間09:47)
デル<DELL> 71.32(-4.55 -6.00%)
デル・テクノロジーズ<DELL>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。PCへの企業需要の低迷が続き、予想以上の減収となった。法人向けおよび消費者向けPCの売上を含むクライアント部門の売上高は11%減少し、予想を大きく下回った。
ただ、同社は今年人工知能(AI)ワークロードの実行に使われる高性能サーバーの需要が急増したため、投資家の関心を集めているが、これらの機器の販売から5億ドルの売上を計上したと発表している。今月初めに同社はAI新興企業インビュー社と1億5000万ドルのサーバー契約を結んだと発表していた。クラークCOOは声明で「弊社のサーバーおよびネットワーク事業は生成AIに対する顧客の関心に後押しされ、前期比で9%増加した」と述べた。
PCメーカーはパンデミックの反動で需要が急激に落ち込み、過去1年半は瀕死の状態だった。それでも、業界に明るい兆しも見え始めている。世界経済は依然低迷しているものの、PC市場は底を付けたとのレポートも出ていた。クラークCOOは声明で「われわれは2月から始まる新会計年度には増収を見込んでいる」と述べていた。
アナリストからは第4四半期のガイダンスが予想を下回ったことに加え、PCの不振で売上が伸びなかった。ただ、季節的変動は存在する可能性が高いものの、24年度のPC需要、企業インフラ需要の再開、AIサーバーの機会などについては引き続きポジティブに見ているとの指摘も出ていた。
株価は時間外で売買交錯となっていたものの、次第に売りが強める展開が見られている。
(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.88ドル(予想:1.46ドル)
・売上高:222.5億ドル(予想:229.8億ドル)
インフラ:85.0億ドル(予想:85.2億ドル)
クライアント:122.8億ドル(予想:129.7億ドル)
(11-1月・第4四半期見通し)
・売上高:225~235億ドル(予想:217億ドル)
・粗利益率:1.5%低下
(通期見通し)
・売上高:895~915億ドル(予想:903億ドル)
・1株利益:6.10~6.50ドル(予想:6.21億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
デル<DELL> 71.32(-4.55 -6.00%)
デル・テクノロジーズ<DELL>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。PCへの企業需要の低迷が続き、予想以上の減収となった。法人向けおよび消費者向けPCの売上を含むクライアント部門の売上高は11%減少し、予想を大きく下回った。
ただ、同社は今年人工知能(AI)ワークロードの実行に使われる高性能サーバーの需要が急増したため、投資家の関心を集めているが、これらの機器の販売から5億ドルの売上を計上したと発表している。今月初めに同社はAI新興企業インビュー社と1億5000万ドルのサーバー契約を結んだと発表していた。クラークCOOは声明で「弊社のサーバーおよびネットワーク事業は生成AIに対する顧客の関心に後押しされ、前期比で9%増加した」と述べた。
PCメーカーはパンデミックの反動で需要が急激に落ち込み、過去1年半は瀕死の状態だった。それでも、業界に明るい兆しも見え始めている。世界経済は依然低迷しているものの、PC市場は底を付けたとのレポートも出ていた。クラークCOOは声明で「われわれは2月から始まる新会計年度には増収を見込んでいる」と述べていた。
アナリストからは第4四半期のガイダンスが予想を下回ったことに加え、PCの不振で売上が伸びなかった。ただ、季節的変動は存在する可能性が高いものの、24年度のPC需要、企業インフラ需要の再開、AIサーバーの機会などについては引き続きポジティブに見ているとの指摘も出ていた。
株価は時間外で売買交錯となっていたものの、次第に売りが強める展開が見られている。
(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.88ドル(予想:1.46ドル)
・売上高:222.5億ドル(予想:229.8億ドル)
インフラ:85.0億ドル(予想:85.2億ドル)
クライアント:122.8億ドル(予想:129.7億ドル)
(11-1月・第4四半期見通し)
・売上高:225~235億ドル(予想:217億ドル)
・粗利益率:1.5%低下
(通期見通し)
・売上高:895~915億ドル(予想:903億ドル)
・1株利益:6.10~6.50ドル(予想:6.21億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美