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【市況】ダウ平均は小反落 この株高がクリスマスにかけて続くか見極めへ=米国株序盤

NY株式27日(NY時間10:17)
ダウ平均   35359.42(-30.73 -0.09%)
ナスダック   14251.50(+0.65 +0.00%)
CME日経平均先物 33515(大証終比:+75 +0.22%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は小反落。この日発表の中国の工業企業利益の伸びが鈍化したことで、中国のデフレに対する懸念が高まっている。先週までで米株式市場は4週連続の週足陽線となった。そのような中で、市場はこの株高がクリスマスにかけて続くかどうかを見極めようとしている。今週は第3四半期のGDP改定値やPCEデフレータ、ISM製造業景気指数などが発表され、その反応を確認したい状況

 リバウンド相場が続いている米株式市場だが、市場では警戒感も根強く「市場が楽観的な見方をする根本的な理由はあまりない。多くの顧客は長期的な見通しに悲観的になっている」との指摘も出ている。ただ、市場のムードは高まっており、恐怖指数として知られるVIX指数は先週、2020年1月以来の低水準まで低下。市場はFRBの利上げサイクルは終了との見方を強め、米国債利回りも低下し、IT・ハイテク株中心に米株式市場をサポートしている。また、強気なストラテジストからは、インフレ鈍化と企業業績の回復を背景にS&P500が2024年末までに最高値を更新し、5100ポイントに達するとの予想も出ていた。

 なお、今年の米感謝祭翌日のブラックフライデーにおける米消費者のオンライン支出額は過去最高を記録したとのデータが流れている。オンラインでの売上高は前年比7.5%増となり、電気製品やスマートウオッチ、テレビ、音響機器の売り上げが好調だったという。支払い面では、後払い決済の「バイ・ナウ・ペイ・レイター(BNPL)」の利用が感謝祭の前週と比較して72%増加したとしている。本日のアマゾン<AMZN>は堅調に推移。

 また、カナダのeコマースのショッピファイ<SHOP>も上昇。感謝祭翌日のブラックフライデーの売上高が41億ドルに達し、過去最高を記録したと発表した。

 スポーツ用品のフットロッカー<FL>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。目標株価は18ドルを据え置いている。同社は今週、8-10月期(第3四半期)の決算を公表するが、既存店売上高と粗利益率が悪化し、1株利益は予想を下回ると見ていると述べた。第4四半期の既存店売上高と粗利益率も悪化し、通期のガイダンスも下方修正を予想しているという。

ショッピファイ<SHOP> 73.80(+3.45 +4.90%)
フットロッカー<FL> 23.04(-0.28 -1.20%)

アップル<AAPL> 189.46(-0.52 -0.27%)
マイクロソフト<MSFT> 377.33(-0.10 -0.03%)
アマゾン<AMZN> 148.79(+2.05 +1.40%)
アルファベットC<GOOG> 138.08(-0.14 -0.10%)
テスラ<TSLA> 235.20(-0.25 -0.11%)
メタ・プラットフォームズ<META> 338.30(+0.07 +0.02%)
AMD<AMD> 122.59(+0.28 +0.23%)
エヌビディア<NVDA> 481.81(+4.05 +0.85%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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