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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 コスモHD、芝浦機、日金銭 (8日大引け後 発表分)

コスモHD <日足> 「株探」多機能チャートより

 11月8日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 コスモHD <5021> [東証P]  ★今期経常を24%上方修正、配当も50円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の1250億円→1550億円に24.0%上方修正。減益率が24.0%減→5.8%減に縮小する見通しとなった。円安に伴う在庫評価の影響による増益要因を反映した。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の250円→300円(前期は150円)に増額修正した。配当利回りは5.85%に上昇。

 かどや製油 <2612> [東証S]  ★今期経常を76%上方修正、配当も35円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の17億円→30億円に76.5%上方修正。減益率が47.4%減→7.1%減に縮小する見通しとなった。3月に実施した値上げによる業務用製品の需要減少を見込んでいたが、脱コロナで外食向け需要が大きく回復したことが寄与。10月の再値上げに加え、コスト削減の進展なども業績予想に織り込んだ。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の50円→85円(前期は100円)に大幅増額修正した。

 アップル <2788> [東証S]  ★今期経常を8%上方修正、配当も10円増額
 ◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の14.4億円→15.5億円に8.0%上方修正。減益率が15.3%減→8.5%減に縮小する見通しとなった。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。為替の円安進行を追い風に、海外中古車輸出事業が好調に推移していることが上振れの要因。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の5円→15円(前期は5円)に大幅増額修正した。配当利回りは3.24%に上昇。

 セーレン <3569> [東証P]  ★今期経常を一転1%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の138億円→155億円に12.3%上方修正。従来の10.1%減益予想から一転して1.0%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。車輌資材事業の国内事業が回復していることに加え、為替の円安進行がプラスに働く。
  併せて、発行済み株式数の2.2%にあたる120万株または30億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 サンアスタ <4053> [東証P]  ★1-9月期(3Q累計)経常が2.1倍増益で着地
 ◆23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の17.2億円に急拡大して着地。主力のクリエイティブ&エンジニアリング事業で既存顧客からの受注増加と新規顧客の獲得が継続したことが寄与。従業員あたり稼働単価の上昇なども大幅増益につながった。
  通期計画の19.9億円に対する進捗率は86.7%に達しており、業績上振れが期待される。

 タイガポリ <4231> [東証S]  ★今期経常を61%上方修正・7期ぶり最高益、配当も15円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の23億円→37億円に60.9%上方修正。増益率が23.1%増→98.0%増に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。材料費や労務費、物流費などを想定より抑えることができたことに加え、円安によるプラス効果も利益押し上げ要因となる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の20円→35円(前期は12円)に大幅増額修正した。

 フジプレアム <4237> [東証S]  ★今期経常を29%上方修正
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の6.6億円→8.5億円に29.2%上方修正。減益率が24.3%減→2.2%減に縮小する見通しとなった。環境住空間及びエンジニアリング部門で利益率の高い半導体・液晶関連向け装置の受注が好調に推移していることが要因。製造拠点の再編や生産体制の効率化を進めたことも上振れにつながる。

 芝浦機 <6104> [東証P]  ★上期経常は4.2倍増益で上振れ着地
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比4.2倍の90.3億円に急拡大し、従来予想の56億円を上回って着地。中国でリチウムイオン電池向けセパレータフィルム製造装置の販売が大幅に増加したことが寄与。為替レートが円安水準で推移したことなども大幅増益の要因となった。
  通期計画の145億円に対する進捗率は62.3%に達しており、業績上振れが期待される。

 日金銭 <6418> [東証P]  ★今期経常を80%上方修正、配当も2円増額
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比5.9%増の17.5億円に伸び、従来予想の6億円を大幅に上回って着地。スマート遊技機関連機器の販売が好調だったことが寄与。円安による為替差益の計上も利益を大きく押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の15億円→27億円に80.0%上方修正。増益率が18.4%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の12円→14円(前期は10円)に増額修正した。

 新晃工 <6458> [東証P]  ★今期経常を11%上方修正、配当も25円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の67億円→74.2億円に10.7%上方修正。増益率が2.4%増→13.5%増に拡大する見通しとなった。売上高の増加や高収益案件による利益率向上などで計画を大幅に上回った上期実績を反映した。
  併せて、配当性向50%(DOE3.5%を下限)を目標とする株主還元の大幅強化を盛り込んだ中期経営計画(25年3月期~27年3月期)を発表。利益還元を段階的に引き上げることを踏まえ、今期の年間配当を従来計画の60円→85円(前期は57円)に大幅増額修正した。

 アクセル <6730> [東証S]  ★今期経常を一転24%増益に上方修正、配当も21円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の15.3億円→22.5億円に47.1%上方修正。従来の15.6%減益予想から一転して24.1%増益見通しとなった。パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売が計画を上回ることに加え、メモリモジュールやLEDドライバなども伸びることが寄与。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の51円→72円(前期は78円)に大幅増額修正した。配当利回りは4.10%に上昇。

 ミツバ <7280> [東証P]  ★上期経常は4.3倍増益で上振れ着地
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比4.3倍の85.3億円に急拡大し、従来予想の65億円を上回って着地。半導体供給の改善による自動車生産の増加によって四輪事業の売上高が回復したうえ、二輪事業が引き続き好調だったことが寄与。物流費を中心としたコスト削減に加え、円安進行に伴う為替差益13億円計上したことも利益を押し上げた。

 村上開明堂 <7292> [東証S]  ★今期経常を28%上方修正・6期ぶり最高益、配当も40円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の72億円→92億円に27.8%上方修正。増益率が12.2%増→43.3%増に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。完成車メーカーの生産量回復に伴い、バックミラーの販売数量が増加することが寄与。円安効果もプラスに働く。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の100円→140円(前期は84円)に大幅増額修正した。
  併せて、100万株(発行済み株式数の7.63%)を11月30日付で消却すると発表。

 パリミキHD <7455> [東証S]  ★今期経常を91%上方修正
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の12.1億円→23.1億円に90.9%上方修正。増益率が0.3%増→91.5%増に拡大する見通しとなった。新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う外出機会の増加を背景に、サングラスを中心に販売が好調に推移していることが寄与。テレビCMなどの広告宣伝費の削減に加え、円安による為替差益の計上も利益を押し上げる。

 ニッピ <7932> [東証S]  ★今期経常を一転93%増益に上方修正・7期ぶり最高益更新へ
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比54.6%増の19.1億円に拡大し、従来予想の6億円を大幅に上回って着地。インバウンド需要の回復を背景に、健康食品用ペプタイドやカプセル用ゼラチンなどの販売が好調だったことが寄与。コスト上昇分の販売価格への転嫁を進めたことに加え、好調な生産に伴う製造コストの低減なども大幅増益につながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の15億円→30億円に2.0倍上方修正。従来の3.4%減益予想から一転して93.2%増益を見込み、一気に7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

 マミヤOP <7991> [東証S]  ★今期経常を80%上方修正・28期ぶり最高益更新へ
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の25億円→45億円に80.0%上方修正。増益率が16.2%増→2.1倍に拡大し、28期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。遊技機周辺設備機器や新紙幣対応紙幣識別機の受注が好調に推移し、売上高が計画を18.2%も上回ることが利益を押し上げる。

 北沢産 <9930> [東証S]  ★今期経常を一転11%増益に上方修正
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3億円→4.7億円に54.8%上方修正。売上高が計画を上回ったことに加え、原価率の改善や販管費の削減も上振れに貢献した。
  併せて、通期の同利益も従来予想の6.8億円→8.4億円に24.6%上方修正。従来の11.0%減益予想から一転して10.9%増益見通しとなった。

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