【市況】NY株式:NYダウは564ドル高、利上げ終了期待
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は続伸。ダウ平均は564.50ドル高の33,839.08ドル、ナスダックは232.72ポイント高の13,294.19で取引を終了した。
連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で2会合連続での政策金利据え置きを決定、パウエル議長の発言を受け利上げ終了期待が強まり、寄り付き後、大幅上昇。雇用関連指標も労働市場のひっ迫緩和を示したため長期金利が一段と低下するとハイテクも買われ、相場をさらに押し上げた。月初で新規の買いも強く、終盤にかけて上昇幅を拡大し、終了。セクター別では、自動車・自動車部品、銀行の上昇が目立った。
コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は四半期決算で国内、中国で需要が底堅く売上高が予想を上回ったほか見通しも好感され、上昇。製薬会社のイーライリリー(LLY)は第3四半期決算で主力の糖尿病治療薬「マンジャロ」の好調な販売が奏功し売上高が予想を上回り、上昇した。動画配信のロク(ROKU)も第3四半期決算で広告の売上回復が支援し予想外の黒字に転換、短期の見通しも堅調で大幅高。エンターテインメントのディズニー(DIS)やメディアのワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)も連れ高。後払いサービスを提供するアファーム(AFRM)はオンライン小売りのアマゾン(AMZN)との提携強化を発表し、大幅高となった。
バイオのモデルナ(MRNA)は第3四半期決算で1株損失が予想以上となったほか、新型コロナワクチンの売り上げが低調で24年の見通しも冴えず、売られた。携帯端末のアップル(AAPL)は取り引き終了後に決算を発表。1株利益が予想を上回ったが、中国での売り上げが予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ