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【市況】株価指数先物【引け後】 押し目待ち狙いのロングを意識したスタンス


日経225先物 31240 +90 (+0.28%)
TOPIX先物 2253.5 +10.5 (+0.46%)

 日経225先物(12月限)は前日比90円高の3万1240円で取引を終了。寄り付きは3万1290円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万1255円)にサヤ寄せする格好から、買いが先行して始まった。寄り付き後ほどなくして3万1400円を回復し、前場終盤には3万1470円まで買われた。後場は3万1350円~3万1450円辺りで保ち合ったが、終盤にかけてレンジを下回ると、3万1190円まで上げ幅を縮める場面も見られた。

 米ハイテク株高を受けて東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が買われ、日経225先物は前場終盤に節目の3万1500円に迫る場面も見られた。ただし、同水準を狙ったロングの勢いは乏しく、後場中盤辺りから持ち高調整に押され、終盤にかけて3万1190円まで上げ幅を縮めたが、ボリンジャーバンドの-1σ(3万1160円辺り)は割り込んでいない。

 決算発表が本格化してくるほか、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合を控えるなかでは、スキャルピング中心の短期的なトレードと考えられるものの、底堅さは意識されていた。戻り待ち狙いのショートは限られ、反対に押し目待ち狙いのロングが優勢だった。

 また、本日は東証プライム市場に上場したKOKUSAI ELECTRIC <6525> [東証P]が良好なスタートを切ったことが安心感につながったほか、中国の経済対策への期待などもショートを手控えさせたようである。グローベックスの米株先物は小幅ながらマイナス圏で推移しており、マイクロソフト<MSFT>の時間外の上昇に対するインパクトは限られる可能性があるが、-1σおよび節目の3万1000円での底堅さが意識されるようだと、押し目待ち狙いのスタンスが継続しそうだ。

 米連邦準備理事会(FRB)は、利上げの選択肢を残しているが、来週のFOMCでは政策金利の据え置きがコンセンサスである。イベント前のリバランスの流れからハイテク株を買い戻す動きが意識されやすく、目先的にはショートは避けておきたいところである。

 なお、NT倍率は先物中心限月で13.86倍に低下した。NTロングの動きは強まらなかったが、13.80倍辺りで推移している25日移動平均線が支持線として機能しているなか、NTロングのタイミング待ちのスタンスに向かわせよう。

 手口面では、日経225先物は野村証券が1931枚、シティグループ証券が647枚、SBI証券が462枚、大和証券が395枚、JPモルガン証券が377枚の買い越しに対して、ABNクリアリン証券が2673枚、ソシエテジェネラル証券が835枚、ビーオブエー証券が333枚、ドイツ証券が239枚、UBS証券が129枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は、JPモルガン証券が1917枚、モルガンMUFG証券が919枚、ゴールドマン証券が749枚、ビーオブエー証券が696枚、SMBC日興証券が405枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が3126枚、ソシエテジェネラル証券が1125枚、シティグループ証券が970枚、ABNクリアリン証券が334枚、HSBC証券が125枚の売り越しだった。

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