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【市況】株価指数先物【引け後】 膠着ながら+2σ水準で底堅い値動き


大阪12月限
日経225先物 39830 +420 (+1.06%)
TOPIX先物 2769.0 +17.0 (+0.61%)

大阪3月限
日経225先物 39810 +400 (+1.01%)
TOPIX先物 2769.0 +16.0 (+0.58%)

 日経225先物(12月限)は前日比420円高の3万9830円で取引を終了。寄り付きは3万9860円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万0065円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後に3万9830円まで軟化したが、その後はロング優勢の流れのなか、前場中盤にかけて4万0100円まで買われた。

 ただし、ナイトセッションで付けた4万0160円を捉えることができず、前場終盤にかけてはロング解消の動きから上げ幅を縮めた。後場は3万9850円~3万9990円と4万円手前で保ち合いを継続。終盤にかけて再び4万円を回復する場面もみられたが、限月交代に伴うロールオーバーが中心にのなかで短期的な持ち高調整に伴う動きもあり、大幅高ながら結果的には本日の安値で取引を終えた。

 日経225先物は、4万0100円まで上昇した後は、利益確定に伴うロング解消の動きとなった。もっとも、ボリンジャーバンドの+2σ(3万9870円)を上回ってきたことで、短期的には過熱感が警戒されやすい水準である。また、11月7日に付けた直近の戻り高値4万0170円に接近したことで、利食いが入りやすかったのだろう。ただし、後場は膠着感が強まったものの、+2σ水準での底堅さがみられており、先高期待は高まりやすい。

 週足ベースでは+1σが3万9480円、+2σは4万0200円辺りで推移している。バンドは収斂してきているため、煮詰まり感からトレンドの出やすいタイミングが近づいている状況である。米国市場で大きな波乱がなければ、明日の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)は3万9500円から4万円のレンジ内で落ち着くことが意識されそうである。

 一方で、日足のバンドは緩やかに拡大しており、ナイトセッションでは、+2σが3万9920円辺りに上昇してきた。+2σに沿ったトレンド形成が意識されやすく、SQに絡んだ商いで4万円に乗せてくるようだと、SQ通過で需給が軽くなる可能性もあるため、上へのバイアスが強まりそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.38倍に上昇した。75日移動平均線(14.32倍)を支持線とした形で始まると、一時14.39倍まで切り上がる場面もみられた。米国市場で引き続きハイテク株への資金シフトが継続するかが注目される。週足では13週線が14.38倍に位置しており、同線を上回ってくるようだとNTロングによるスプレッド狙いの動きに向かわせそうである。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万0289枚、ソシエテジェネラル証券が5837枚、ゴールドマン証券が3502枚、野村証券が1368枚、バークレイズ証券が1295枚、HSBC証券が1294枚、JPモルガン証券が1270枚、モルガンMUFG証券が1170枚、三菱UFJ証券が869枚、シティグループ証券が747枚だった。

 TOPIX先物は、ソシエテジェネラル証券が9552枚、ABNクリアリン証券が9483枚、野村証券が4024枚、ゴールドマン証券が3373枚、JPモルガン証券が2916枚、BNPパリバ証券が2566枚、三菱UFJ証券が2486枚、モルガンMUFG証券が2214枚、日産証券が2162枚、みずほ証券が2146枚だった。

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