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【市況】碧桂園に信用事由発生か クレジット・デリバティブ委員会に判断の要請

 クレジット・デリバティブ決定委員会は、中国の不動産開発大手、碧桂園(カントリー・ガーデン)が9月17日に償還期限を迎える6.15%のドル建て社債の利払いを見送ったことで、クレジット・デフォルト・スワップが発動されるか否かを問われた。

 銀行と投資マネージャーで構成される委員会は、適格な市場参加者から、同社がドル建て社債の利払いを見送った後に、信用事由が発生したかどうかを尋ねられた。1540万ドルの利払いに関する30日間の猶予期間は先週終了しており、それ以降は債務不履行となる可能性がある。

 碧桂園は先週に声明で「中国国内市場の低迷と販売不振を理由にオフショアでの支払いを期限内にすべて履行できる見込みはない」と述べた後に沈黙を守っている。同社はさらに、債務問題の全体的な解決策を模索したいと付け加えた。

 同社の負債総額は1860億ドルにおよび、世界で最も負債を抱えている不動産開発業者の1つであり、中国の広範な不動産苦境を象徴する存在となっている。

 債権団は現在、今回の支払い不履行が他の債務との相互債務不履行の引き金になるかどうか、また同社がいつ再建の青写真を示すかを検討している。

出所:MINKABU PRESS

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