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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:JINSHD、コメ兵HD、川崎汽

JINSHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■薬王堂ホールディングス <7679>  2,954円  +174 円 (+6.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 5日に決算を発表。「今期経常を15%上方修正・3期ぶり最高益更新へ」が好感された。
 薬王堂ホールディングス <7679> [東証P] が10月5日大引け後(15:30)に決算を発表。24年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比15.8%増の34.5億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の50.4億円→58億円(前期は50.1億円)に14.9%上方修正し、増益率が0.6%増→15.6%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  ⇒⇒薬王堂ホールディングスの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「9月既存店売上高は9%増」も買い材料。
 9月既存店売上高は前年同月比9.0%増と増収基調が続いた。

■ジンズホールディングス <3046>  3,330円  +195 円 (+6.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 ジンズホールディングス<3046>は大幅続伸している。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比9.4%増と8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。自宅での使用を提案した “おうち時間に着替えるメガネ”「JINS HOME」が売り上げを牽引したほか、前月に続き、紫外線や目に見える光でカラー濃度が変化する「可視光調光レンズ」や、傷・汚れ・反射に負けない特殊なコーティングを施した「JINS 無敵コーティング」などのオプションレンズの装着率が上昇したことも寄与した。なお、全店売上高は同10.4%増だった。

■コメ兵ホールディングス <2780>  5,330円  +280 円 (+5.5%)  11:30現在
 コメ兵ホールディングス<2780>は大幅続伸している。午前11時ごろに発表した9月度の月次売上高(速報値)が前年同月比33.6%増の78億8400万円となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。9月2日から24日にかけて「秋の大決算Bargain」を開催したことなどが貢献した。

■沖電気工業 <6703>  994円  +34 円 (+3.5%)  11:30現在
 沖電気工業<6703>が大幅高で4ケタ大台を回復。一時5%を超える上昇で1011円まで上値を伸ばした。情報通信システム大手の一角だが、ATMやプリンターなどでも高い商品競争力を誇る。また、パワー半導体分野も深耕しており、信越化学工業<4063>と協業で次世代素材の研究を進め、製造コストを9割カットした新技術を開発している。電気自動車(EV)の世界的な普及を背景にパワー半導体の需要は増勢一途にあるが、特に性能面で進化させた次世代パワー半導体へのニーズが高まっているが、次世代パワー半導体ではSiC(シリコンカーバイド)製デバイスとGaN(窒化ガリウム)製デバイスの2つの市場が先行して立ち上がっている。そのなか、OKIは高耐圧性など優れた特性ポテンシャルを有するGaN製デバイスに傾注している。

■川崎汽船 <9107>  5,400円  +172 円 (+3.3%)  11:30現在
 川崎汽船<9107>が全市場ベースで売買代金2位となる活況商いで株価も大幅高となったほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運株が軒並み高に買われている。9月配当権利落ち後の相場でバリュー株に利益確定の動きが目立ったが、足もと売りが一巡し、値ごろ感から買い戻す動きがみられ、海運株はその象徴として買われている。ここコンテナ船の運賃市況が下落基調で上海発欧州向けは足もとで約4年ぶりの安値をつけたことが報じられている。ただ、コンテナ船市況の影響は海運セクターの株価には大方織り込まれつつあるようだ。一方、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数の方は戻り足が鮮明で、前日時点で1800を超えたが、これは昨年10月以来約1年ぶりとなる。中国景気の減速が言われるなかも、中国経済と連動性が高いといわれる同指数が上昇基調を強めていることで、海運株を買い戻す動きが活発化している。

■キユーピー <2809>  2,542.5円  +66 円 (+2.7%)  11:30現在
 キユーピー<2809>は6連騰し年初来高値を更新している。5日の取引終了後、23年11月期の連結業績予想について、売上高を4470億円から4533億円(前期比5.3%増)へ、営業利益を140億円から180億円(同29.2%減)へ、純利益を85億円から120億円(同25.2%減)へ上方修正したことが好感されている。従来予想では、鳥インフルエンザの感染拡大による鶏卵供給の減少、国際的な穀物・エネルギーや為替の相場動向などの影響を織り込んでいたが、足もとで価格改定が浸透していることや海外セグメントの業績が堅調に推移していることから予想を引き上げる。また、鳥インフルエンザによる影響が想定よりも少ない見込みであることも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(22年12月~23年8月)決算は、売上高3358億9700万円(前年同期比5.6%増)、営業利益133億4100万円(同37.7%減)、純利益110億8100万円(同23.8%減)だった。海外で中国、東南アジア、北米の各事業が堅調に推移したことに加えて、調味料、タマゴ商品の価格改定による単価上昇などが寄与した。また、キユーピータイランドでマヨネーズ類を増産するとあわせて発表した。約29億円を投じて新棟を建設し、生産能力を2倍に増強する。なお、新棟の稼働は25年1月を予定している。

■ユー・エス・エス <4732>  2,529.5円  +52.5 円 (+2.1%)  11:30現在
 ユー・エス・エス<4732>が続伸している。5日の取引終了後に24年3月期第2四半期(7~9月)の中古車オークション実績の速報を発表。成約台数は前年同期比4.8%増となった。第1四半期(4~6月)に続き増加基調を継続しており、株価の支援材料となった。出品台数は同14.6%増。成約率は64.3%(前年同期は70.3%)だった。4~9月の6カ月間では成約台数は同4.6%増、出品台数は同13.1%増、成約率は62.0%(同67.0%)となった。

■サカイ引越センター <9039>  2,500円  +44 円 (+1.8%)  11:30現在
 サカイ引越センター<9039>が続伸した。5日の取引終了後、株主優待制度の変更について発表しており、個人投資家の買いを誘う要因となったようだ。これまでは3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に「岩手県産ひとめぼれ5kg」または「堺市世界遺産保全活用推進基金への寄付」を選択してもらう形としていたが、新たな制度では「QUOカード2000円相当」を優待内容に追加し、選べるようにする。3月末と9月末に300株以上保有する株主に対する年2回の優待に関しても、中間期と期末のそれぞれで「QUOカード2000円相当」を選択できる形とした。

■森六ホールディングス <4249>  2,227円  +29 円 (+1.3%)  11:30現在
 森六ホールディングス<4249>が続伸している。午前10時ごろ、ヘルスケア企業であるKINS(東京都目黒区)への出資を実施したと発表しており、好材料視されている。KINSは、人の体に存在する常在菌(細菌・真菌・ウイルス)をケアし、研究・開発・商品販売までを一気通貫で行う「マイクロバイオーム」に特化したヘルスケア企業。森六ではKINSへの出資を通してパートナーシップを構築し、ヘルスケア事業の拡大や事業領域の更なる拡充に取り組むとしている。

■フルヤ金属 <7826>  9,830円  +50 円 (+0.5%)  11:30現在
 フルヤ金属<7826>が続伸している。同社は5日、東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS、川崎市幸区)と、グリーン水素の製造で注目を集めるPEM(プロトン交換膜)水電解装置の中核部材に使用されるイリジウムの安定供給網構築に向けた事業提携を検討することで覚書を締結したと発表。これが材料視されているようだ。同社は、イリジウムの高純度化・加工・合金化の技術に強みを持ち、イリジウムの取扱量は世界屈指を誇っている。同社は東芝ESSが技術開発したスパッタリング(一般的に半導体や電子デバイスを製造するなかで極薄膜を形成する技術)方式を用いて省イリジウム化を実現した膜電極接合体の普及を支えるとしている。

■ispace <9348>  1,290円  +6 円 (+0.5%)  11:30現在
 ispace<9348>は小動き。同社はこの日、インド初の民間開発ロケットの宇宙空間到達を成功させたSkyroot Aerospace、キューブサットや小型衛星向けコンポーネントの供給に実績を持つオーストラリアのHex20の2社との間で覚書を締結したと発表した。将来的な月周回衛星ミッションの需要創出に向けて協力していく。会社側では、今回の覚書を通して各社が保有する知見、ネットワークを組み合わせることにより、インド太平洋地域で月周回衛星ミッションを検討している顧客の開拓や、顧客へのサービス提供を加速することが可能となると見込んでいる。

■オンワード <8016>  482円  -40 円 (-7.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 オンワードホールディングス<8016>が急反落している。5日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、売上高を1888億円から1892億1100万円(前期比7.5%増)へ、営業利益を100億円から110億2200万円(同2.1倍)へ、純利益を50億円から54億6200万円(同78.4%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を期末一括16円から17円(前期12円)へ引き上げたが、好業績は織り込み済みとの見方が強く、材料出尽くし感から利益確定売りに押される展開となっている。OMOサービス「クリック&トライ」の利用拡大や、SNSを活用したマーケティング施策の精度が上がったことなどから、リアル店舗及びオンラインストアへの来客数が着実に増加したことが要因。また、グローバル事業構造改革の成果が顕著に表れたことや、商品サプライチェーンの効率化が進んだことで売上総利益率が上昇していることも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高904億1100万円(前年同期比10.0%増)、営業利益50億2200万円(同26.0倍)、純利益28億6200万円(同6.0倍)だった。23区、ペットパラダイスなどの主力ブランドが好調に推移したほか、KASHIYAMA(カシヤマ)、UNFILO(アンフィーロ)などの新規ブランドも大きく伸長した。

■トーセイ <8923>  1,807円  -92 円 (-4.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位
 トーセイ<8923>が急落した。5日の取引終了後、23年11月期第3四半期累計(22年12月~23年8月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比21.4%増の667億1000万円、最終利益は同30.5%増の93億6400万円となった。最終利益は通期計画(前期比9.1%増の93億8800万円)とほぼ同水準となった。第2四半期の決算発表時点ですでに通期計画に対する最終利益の進捗率が高水準にあり、業績の上振れを期待していた投資家が一定数、存在していたなかにあって、今期の業績予想が据え置かれたことによって失望売りが促されたようだ。不動産再生や不動産開発、不動産ファンド・コンサルティング事業が増収増益となった。

■セルソース <4880>  2,176円  -84 円 (-3.7%)  11:30現在
 セルソース<4880>が安い。同社はきょうから東証グロースから同プライム市場へ上場市場区分が変更されているが、同時に先月19日に発表した公募増資と売り出しの受渡日を迎えており、募集に応じた投資家からの売りが出ているようだ。発行価格は2176円で決まっており、利益確定の動きが膨らんだ様子だ。

■UBE <4208>  2,327.5円  -74.5 円 (-3.1%)  11:30現在
 UBE<4208>は反落。SMBC日興証券が5日付で投資評価「2」から「3」へ、目標株価を2300円から2100円へ引き下げたことが売り材料視されている。同証券によると、主力製品であるカプロラクタム(CPL)と誘導品について、業績の低迷が構造的に続く可能性が高いと指摘。また、機能品の規模が依然小さく、全社業績の明確な牽引役となるのに時間を要するともみている。更に、株式市場での超大型ダイキャストマシンへの期待にはやや過熱感があるとしている。

■三陽商会 <8011>  2,258円  +400 円 (+21.5%) ストップ高   11:30現在
 三陽商会<8011>がストップ高。6日午前11時、24年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想と年間配当予想の修正を発表。最終利益の見通しを25億円から28億円(前期比29.9%増)に引き上げた。年間配当予想は59円から88円(同33円増配)に大幅に引き上げた。新たにPBR(株価純資産倍率)改善計画を公表し、配当水準を段階的に向上させる方針を示しており、これらをポジティブ視した買いが集まった。売上高は610億円から615億円(同5.5%増)に見通しを上方修正した。春夏物のプロパー商材が好調だったほか、値引き販売の抑制も計画通りに進み、8月中間期の業績が想定を上回った。PBR改善計画では配当水準に関し、24年2月期のDOE(株主資本配当率)を3%、25年2月期のDOEを4%とする計画を明らかにした。

●ストップ高銘柄
 ギグワークス <2375>  747円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 アクセスHD <7042>  1,235円  -440 円 (-26.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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