日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
27日の東京株式市場は引き続きリスク回避目的の売りに押され、日経平均は下値を試す動きとなりそうだ。前日の欧州株市場では英国を除き主要国の株式市場が総じて軟調だったほか、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅な下げとなった。FRBの金融引き締めが長期化するとの見方が強まるなか、米長期金利の上昇が続いていることが警戒されている。また、この日発表された9月の米消費者信頼感指数がコンセンサスを下回る低下を示したことで、米景気減速に対する思惑も市場センチメントを悪化させた。更に米議会の予算協議が難航していることで、10月1日までに新年度の予算が成立せずに政府機関の一部が閉鎖される可能性も懸念され、株式市場にネガティブに作用した。これを受けて東京市場でもリスクを取りに行く動きは限定的となりそうだ。外国為替市場で1ドル=149円台までドル高・円安が続いていることで、輸出セクターには追い風となるが、これを好感する動きは限定的となりそうだ。きょうは権利付き最終日となり、駆け込みで配当権利を確保する動きが株価の下支え要因となる可能性があるが、取引時間中は米株価指数先物やアジア株の動向を横目に売り圧力が強まる場面も想定される。
26日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比388ドル00セント安の3万3618ドル88セントと大幅反落。ナスダック総合株価指数は同207.710ポイント安の1万3063.610だった。
日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の議事要旨(7月27~28日開催分)、7月の景気動向指数改定値など。海外では8月の豪消費者物価指数(CPI)、1~8月の中国工業企業利益、タイ中銀の政策金利発表、8月の米耐久財受注額など。
出所:
MINKABU PRESS