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【通貨】ユーロ週間見通し:伸び悩みか、インフレ関連指標が手掛かり材料に

ユーロ/円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■下げ渋り、早期利下げ観測は後退

今週のユーロ・ドルは下げ渋り。欧州中央銀行(ECB)による利上げサイクルの終了観測が広がり、リスク回避のユーロ売り・米ドル買いが観測された。しかしながら、ユーロ圏のインフレ持続を警戒して早期利下げ観測は後退し、週後半のユーロ・ドルは1.06ドル台半ば近辺で推移し、下げ渋った。取引レンジ:1.0615ドル-1.0737ドル。

「伸び悩みか、インフレ鈍化で利上げ終了の思惑強まる

来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)は先日開催された理事会で政策金利引き上げを決定したが、域内経済の成長減速やインフレ緩和の可能性などを背景に利上げ終了が示唆された。9月29日発表の8月米コアPCE価格指数が市場予想を上回った場合、リスク選好的なユーロ売り・米ドル買いが強まる可能性がある。

予想レンジ:1.0500ドル-1.0780ドル

■やや強含み、ECBによる利上げ終了観測でユーロ買い縮小

今週のユーロ・円はやや強含み。欧州中央銀行(ECB)による利上げサイクル終了観測が広がり、リスク回避のユーロ売り・円買いが一時優勢となった。しかしながら、日本銀行は現行の金融緩和策を長期間維持するとの見方が強まり、日欧金利差縮小の思惑は後退したことから、リスク回避のユーロ売り・円買いは週末前に縮小した。取引レンジ:157円03銭-158円45銭。

■伸び悩みか、インフレ関連指標が手掛かり材料に

来週のユーロ・円は伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)は直近の理事会で政策金利の引き上げを決定したが、利上げ終了を示唆。一方、日本銀行は金融政策の現状維持を決めたが、将来的な緩和策修正の思惑は消えていない。そうしたことから、9月29日発表のユーロ圏9月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回った場合、リスク回避のユーロ売り・円買いがやや強まる可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・29日:9月消費者物価コア指数(8月:前年比+5.3%)

予想レンジ:156円50銭-159円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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