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【通貨】ユーロ週間見通し:もみ合いか、日銀緩和修正観測後退でユーロ売り抑制も

ユーロ/円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■弱含み、ECBによる利上げは9月で終了との見方が強まる

今週のユーロ・ドルは弱含み。欧州中央銀行(ECB)は9月14日開催の理事会で主要政策金利を0.25ポイント引き上げることを決めたが、2023年から2025年までの域内成長見通しを引き下げており、利上げサイクルの終了観測が広がった。また、米国の年内追加利上げの可能性は残されており、週後半はリスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。取引レンジ:1.0632ドル-1.0769ドル。

「弱含みか、域内経済の減速懸念残る

来週のユーロ・ドルは弱含みか。欧州中央銀行(ECB)は0.25ポイントの政策金利引き上げを決定したが、利上げは9月で終了との見方が強まり、ユーロの上値は重くなりそうだ。ECBが域内経済の成長見通しを引き下げたこともリスク回避的なユーロ売り・米ドル買いを促す可能性がある

予想レンジ:1.0500ドル-1.0750ドル

■弱含み、ECBによる利上げ終了観測でユーロ買い縮小

今週のユーロ・円は弱含み。日欧金利差の拡大観測や、一段の原油高にともなう日本の貿易赤字拡大の思惑などから一時158円台後半までユーロ高・円安に振れる場面があった。しかしながら、欧州中央銀行(ECB)による利上げは9月で終了との見方が強まり、日欧金利差のさらなる拡大の思惑は後退したことでリスク選好的なユーロ買い・円売りは縮小した。取引レンジ:156円59銭-158円65銭。

■もみ合いか、日銀緩和修正観測後退でユーロ売り抑制も

来週のユーロ・円はもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)による利上げ終了との見方が強まり、リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。ただし、日本銀行の金融緩和修正観測は後退しており、新たな円買い材料が提供されない場合、ユーロ売り・円買いが拡大する可能性も低いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・22日:9月製造業PMI(8月:43.5)
・22日:9月サービス業PMI(8月:47.9)

予想レンジ:156円00銭-159円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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