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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:マクビープラ、スマレジ、レーザーテク

マクビープラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■マクビープラ <7095>  20,900円  +4,000 円 (+23.7%) ストップ高   11:30現在
 Macbee Planet<7095>に物色人気集中。データを活用したマーケティング分析サービス事業を展開するが、LTV(顧客生涯価値)予測を強みに集客支援ビジネスへの需要が高水準、買収企業の新規連結効果もトップラインを押し上げ、足もとで業績拡大が顕著となっている。同社が13日取引終了後に発表した24年4月期第1四半期(23年5~7月)決算は売上高が前年同期比2倍となる91億6900万円、増収効果を反映して営業利益も同2.2倍の10億400万円と急拡大、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■スマレジ <4431>  2,703円  +209 円 (+8.4%)  11:30現在
 スマレジ<4431>が急伸。スマートフォンを活用したクラウド型POSレジアプリの開発・販売を手掛けるが、契約店舗数の拡大が顕著で収益を押し上げている。13日取引終了後に発表した24年4月期第1四半期(23年5~7月)決算は営業利益が前年同期比2.2倍となる4億1000万円と絶好調で、通期見通しの9億1400万円に対する進捗率も約45%に達した。通期業績上方修正期待も膨らむなか、投資資金が集中する格好となった。

■丹青社 <9743>  932円  +57 円 (+6.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 丹青社<9743>が急反発し、年初来高値を更新した。13日の取引終了後に発表した24年1月期第2四半期累計(2~7月期)の連結決算は、売上高が前年同期比23.0%増の388億7100万円、最終利益が同2.0倍の9億2600万円となった。同社は6日に中間期の業績予想を修正していた。今回発表された実績は、事前に公表された数値とほぼ同水準となった。一方、決算説明資料では5~7月期の受注高と受注残高が前年同期だけでなく、前四半期(2~4月期)を上回る水準となったことが示された。業績の更なる回復を期待した買いを集める要因となったようだ。

■レーザーテック <6920>  22,200円  +1,075 円 (+5.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 レーザーテック<6920>が大幅高、寄り後わずか1時間で売買代金を1000億円台に乗せる人気となったほか、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>、SUMCO<3436>など半導体関連の主力株が軒並み買われる展開となっている。前日の米国株市場ではNYダウは軟調だったものの、画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が6日ぶりに切り返したことで安心感が広がり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発に転じた。スマートフォンやパソコンの販売不振などを背景に半導体市況の低迷が長引いているが、株価的には織り込みが進み、目先値ごろ感からの買い戻しが観測される。また、現地時間14日に米ナスダック市場に新規上場する英半導体設計大手アームは投資家の需要が思った以上に旺盛であり、売り出し価格が仮条件の上限に決まったことで、これが半導体セクター全般のムードを明るくしている面もあるようだ。

■ジェイ・エス・ビー <3480>  5,600円  +260 円 (+4.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 ジェイ・エス・ビー<3480>が続急伸し、新値街道に突入した。13日の取引終了後、10月31日を基準日として11月1日付で1株を2株に分割すると発表した。同時に発表した23年10月期第3四半期累計(22年11月~23年7月)の連結決算は、最終利益が前年同期比7.2%増の47億9700万円となり、通期の計画を上回って着地した。これらを材料視した買いが入ったようだ。売上高は同10.2%増の493億9700万円だった。主力事業の不動産賃貸管理事業は第2四半期(2~4月)に売上高が偏重する傾向がある。同事業について、当初の計画通りの進捗となっているほか、高齢者住宅事業も増収増益となった。あわせて、同社は取得総数6万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.57%)、取得総額3億円を上限とする自社株買いの実施も公表。取得期間は9月14日から10月31日までとする。更に、学生ハウジング(京都市北区)の株式を取得し、子会社化することを決定したとも開示した。

■鳥貴族ホールディングス <3193>  3,385円  +150 円 (+4.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 鳥貴族ホールディングス<3193>が急反発し、2018年1月以来の高値圏に浮上した。13日の取引終了後、23年7月期の連結決算発表にあわせ、24年7月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比68.3%増の10億3700万円と、大幅な増益の見通しを示した。これを好感した買いがショートカバーを誘発し、株高に弾みがついたようだ。今期の売上高は同19.5%増の399億6400万円を計画する。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に引き下げられたことを背景に、同社は今後について、20年3月以前に近い経済活動が行われるものと想定。一方、原材料価格や人件費などの上昇による影響を見込むほか、数年に及んだコロナ禍の影響が生活習慣の変化として一部残るとも予測する。23年7月期の売上高は前の期比64.9%増の334億4900万円。最終利益は同45.7%減の6億1600万円だった。主軸の鳥貴族の売上高が堅調だったほか、採算管理の徹底もあって、計画を上振れて着地した。

■マースGHD <6419>  2,878円  +78 円 (+2.8%)  11:30現在
 マースグループホールディングス<6419>が5日ぶりに反発した。13日の取引終了後、24年3月期の連結業績と配当予想の修正を発表した。今期の最終利益は45億円から66億円(前期比2.1倍)に見通しを引き上げた。また、年間配当予想はこれまでの85円から105円(前期比35円増配)に見直しており、株価の支援材料となった。今期の売上高は280億円から320億円(前期比57.3%増)に予想を上方修正した。スマートパチンコやスマートパチスロの市場導入に伴い、専用ユニットの販売が好調に推移し、第2四半期累計(4~9月)の業績が計画を上振れる見込みとなった。10月以降は遊技機メーカーによるスマート遊技機の販売状況が不透明だとする一方、新紙幣発行による設備の更新需要が期待されており、更なる業績の予想の修正が必要と判断した場合には速やかに開示するとした。

■大成建設 <1801>  5,138円  +107 円 (+2.1%)  11:30現在
 大成建設<1801>は3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は13日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を4900円から5500円に引き上げた。建築マージン(単体総利益率)は低採算・不採算案件の影響を受けるが、損失引き当て案件の影響縮小、採算改善案件の寄与などから25年3月期以降の改善を見込んでいる。また、(1)土木事業が他社に比べ堅調で建設セクター内では相対的に評価されそうなこと(2)ゼネコンの建築事業の環境が底打ち(受注時採算が改善傾向)するなか、建設セクターの中心銘柄として注目度が高いこと、を同証券では評価している。

■ニデック <6594>  7,421円  +129 円 (+1.8%)  11:30現在
 ニデック<6594>が反発した。同社は7月、工作機械メーカーのTAKISAWA<6121>に対し、1株2600円での株式公開買い付け(TOB)の実施を公表していたが、9月13日の取引終了後にTAKISAがTOBに賛同の意見を表明するとともに、株主に対して応募を推奨すると発表した。今回の買収提案は、事前の同意のないなかで行われたが、ニデック株に対してはTOBの成立と、工作機械事業の拡大を期待した買いが支えとなったようだ。

■セルソース <4880>  2,298円  -272 円 (-10.6%) 一時ストップ安   11:30現在
 セルソース<4880>が急落。13日の取引終了後、23年10月期第3四半期累計(22年11月~23年7月)の単体決算を発表した。最終利益は前年同期比14.6%増の6億7500万円だったが、通期計画に対する進捗率は約66%にとどまった。直近3カ月間の5~7月期では減益となっていることもあって、業況をネガティブ視した売りを促した。第3四半期累計の売上高は同18.6%増の34億600万円だった。成長投資による販売管理費の増加が利益を圧迫する要因となった。同社はあわせて、エクソソームを含む細胞外分泌物を用いた整形外科疾患の治療や予防に関する医薬品の創出に向け、科研製薬<4521>とフィージビリティー・スタディー契約を締結したと発表。また、卵子凍結保管受託サービスの開始決定も開示している。

■エイチ・アイ・エス <9603>  1,851円  -126 円 (-6.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 エイチ・アイ・エス<9603>が大幅安。6月8日安値の1889円を下回り、年初来安値を更新した。13日の取引終了後に22年11月~23年7月期(第3四半期累計)決算を発表し、営業損益は41億9000万円の赤字(前年同期391億4200万円の赤字)となった。直近の5~7月期も赤字となっており、足もとの業績悪を嫌気した売りが出ている。売上高は1639億8100万円(前年同期比64.1%増)だった。新型コロナウイルスの水際対策終了や政府の観光支援策などによる旅行需要の回復が追い風となった。営業損益は赤字となったものの、売上高の増加やコスト削減により前年同期比では大きく改善している。なお、通期見通しについては未確定要素が多く予想が困難なため、引き続き未定とした。

■ヤーマン <6630>  1,026円  -54 円 (-5.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位
 ヤーマン<6630>が反落。13日の取引終了後に5~7月期(第1四半期)決算を発表し、売上高は前年同期比17.6%減の96億2700万円、営業利益は同6.2%減の16億7400万円だった。通期で増収増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での減収減益が嫌気され売られている。物価高に伴う高価格帯製品の買い控え傾向など顧客の消費行動の変化による影響を受けたほか、新製品の広告宣伝など先行投資も響いた。海外部門では中国国内のECが引き続き好調だったが、過去最高だった前年同期には及ばなかった。なお、通期見通しは据え置いている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,586円  -45 円 (-0.7%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は前日終値近辺で頑強な値動きとなっている。14日に米ナスダック市場に新規上場する同社傘下の英設計半導体大手アームの売り出し価格が仮条件の上限である51ドルで決まった。旺盛な投資家の需要を反映したもので、時価総額に換算すると約7兆7000億円に達する。ソフトバンクGはアームのIPOに際し最大10%程度を売り出す方針にあり、収益貢献が期待されるなか株価が刺激される形となっている。アームには米スマートフォン大手のアップル<AAPL>や画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>、アルファベット<GOOGL>傘下のグーグル、半導体最大手インテル<INTC>のほか韓国サムスン電子や半導体受託生産最大手のTSMC<TSM>などが出資を検討していることが伝わっている。

■3DM <7777>  186円  +50 円 (+36.8%) ストップ高   11:30現在
 スリー・ディー・マトリックス<7777>は急騰。13日の取引終了後、24年4月期第1四半期(5~7月)の連結決算を発表。経常損益は1億800万円の黒字(前年同期は5億1100万円の赤字)となった。通期計画は18億7500万円の赤字としているが、直近3カ月間で経常黒字を確保したことを手掛かり視した買いが入った。事業収益は同95.3%増の8億2700万円だった。米国で消化器内視鏡領域の販売が高い成長を維持したほか、欧州でも主要製品である同領域の止血材の販売が好調だった。また、子会社貸付金を巡る為替差益として約7億6500万円を営業外収益として計上した。

■SKIYAKI <3995>  456円  +76 円 (+20.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 SKIYAKI<3995>は急伸。6月6日高値の388円を上回り、一気に年初来高値を更新した。13日の取引終了後に2~7月期(上期)決算を発表。売上高が前年同期比12.1%増の12億8400万円、営業利益が同58.1%増の1億7600万円と好調な内容となり、これが好感され買われている。ファンクラブサービス、グッズ販売などのECサービスがともに引き続き拡大。電子チケットサービスやクリエーター向けMD(マーチャンダイジング)サービスも伸びた。会社側では下期に積極的な事業投資を検討しており、現時点で通期予想の修正は行わないとした。

●ストップ高銘柄
 オーミケンシ <3111>  497円  +80 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ホーブ <1382>  3,235円  -700 円 (-17.8%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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