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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:OKI、エネチェンジ、ニトリHD

OKI <日足> 「株探」多機能チャートより
■沖電気工業 <6703>  1,039円  +129 円 (+14.2%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 沖電気工業<6703>が7連騰し、21年11月8日以来の4ケタ台を回復している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「半導体ウエハー最大手の信越化学工業とATMや通信機器を手掛けるOKIは窒化ガリウム(GaN)を使ったパワー半導体の素材を低コストでつくる技術を開発した」と報じられており、信越化学工業<4063>とともに買われている。記事によると、新技術は独自基板の上に、ガリウム系のガスを吹き付けて結晶を成長させるとしており、信越化の結晶を厚くする技術に、OKIの接合技術を組み合わせることで基板から結晶だけを引きはがすという。結晶は別の基板に載せてパワー半導体のウエハーとして使う。従来の製法と比べ製造コストは10分の1以下にすることができるとしており、GaNパワー半導体の普及につながるとの期待が強まっている。

■ENECHANGE <4169>  1,310円  +100 円 (+8.3%)  11:30現在
 ENECHANGE<4169>が急反発した。4日の取引終了後、ENEOSホールディングス<5020>が提供するEV(電気自動車)充電サービスで利用されるアプリの開発を受託し、5日からアプリの提供が始まると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。エネチェンジのEV向けソリューション「エネチェンジクラウドEV」のソリューションを活用し、「ENEOS Charge Plus EV充電アプリ」を開発した。充電器の検索や充電操作、認証・決済機能をワンストップで提供できるようにし、ユーザーの利便性向上につなげる。

■東映 <9605>  18,330円  +1,030 円 (+6.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 東映<9605>が大幅高。昨年末に公開した「THE FIRST SLAM DUNK」など映画作品のヒットをはじめ、各作品の権利販売が好調。行動制限緩和を背景に興行・催事関連事業も伸び、足もと業績は絶好調で推移している。8月に発表した4~6月期決算は売上高、営業利益とも2ケタ増収増益を達成。通期で減収減益を見込んでいるだけにサプライズとなった。きょうは三菱UFJモルガン・スタンレー証券による格上げを手掛かりに一気に買いが流入している。

■ニトリホールディングス <9843>  17,505円  +840 円 (+5.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 ニトリホールディングス<9843>が大幅高で7日続伸している。日本経済新聞社が4日の取引終了後、日経平均株価の構成銘柄の定期入れ替えを発表し、同社が新規に採用されたことから、指数連動型ファンドのリバランスに伴う買い需要を先取りする形で買われている。一方、会社側は8月度の月次国内売上高を発表しており、既存店売上高は前年同月比1.7%減と2カ月ぶりに前年実績を下回った。テレビCM効果や生活応援キャンペーンなどにより、キッチン用品、リビング収納用品の売り上げが好調に推移した。ただ、台風の影響などもあり、既存店売上高は前年割れとなった。なお、全店売上高は同0.9%増だった。

■ステムリム <4599>  836円  +37 円 (+4.6%)  11:30現在
 ステムリム<4599>は3日ぶりに反発した。4日の取引終了後、心筋症や陳旧性心筋梗塞などに対する新規治療を巡り、中国において特許が登録されることとなったと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。特許が登録されたのは、塩野義製薬<4507>へ導出済みの再生誘導医薬開発候補品「レダセムチド」から創製したペプチド医薬を利用した新規治療で、レダセムチドの適応症の拡大を目的とする。

■学研ホールディングス <9470>  870円  +17 円 (+2.0%)  11:30現在
 学研ホールディングス<9470>が反発している。4日の取引終了後、ジェイ・エス・ビー<3480>と業務提携し、学研HD子会社の学研ココファンがJSB子会社のグランユニライフケアサービスの全株式を11月1日の予定で取得すると発表したことが好感されている。今回の提携により、両社の保有する不動産情報の共有や活用、学生と高齢者の共生型住まいなど新たなまちづくりの構築などの企画開発を共同で進めるほか、相互送客などによる連携を行うという。取得価額は非開示。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■レーザーテック <6920>  22,695円  +95 円 (+0.4%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>が売り買い交錯もやや買い優勢の展開で反発スタート。ここ小動きが続いているが、6月中旬以降のボックス圏上限である2万3000円大台ライン突破を視野に入れる値運びとなっていた。きょうは日経225構成銘柄の見直しで同社株が新たに日経平均に採用されることが前日に発表され、これに伴うファンドの組み入れ需要などが見込まれることが、株価の刺激材料となった。このほか、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>などの半導体製造装置関連は前日終値近辺で強弱観を対立させもみ合い展開。米国株市場ではここ半導体株に買いが目立ち、直近フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が6日続伸していたことがポジティブに作用していたが、前日の米株市場は休場だったことで足もとは手掛かり材料不足となっている。

■良品計画 <7453>  1,928.5円  +4.5 円 (+0.2%)  11:30現在
 良品計画<7453>が5日続伸している。4日の取引終了後に発表した8月度の国内売上高情報で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比6.4%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。生活雑貨は前年並みの水準にとどまったものの、衣服・雑貨は端境期商品の投入が奏功し2割強のプラスとなった。また、食品もテレビ放映の影響などでカレーが好調に推移した。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同19.7%増だった。

■アダストリア <2685>  2,992円  +7 円 (+0.2%)  11:30現在
 アダストリア<2685>は4日続伸している。4日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比11.2%増と18カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。各地で連日猛暑日を記録するなど暑い日が続いたことに加えて、夏休みや帰省などの外出需要も高く、夏物商品の販売が好調。また、晩夏商品への移行も順調だった。なお、全店売上高は同12.8%増だった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,120円  -61 円 (-2.8%)  11:30現在
 ユナイテッドアローズ<7606>が続落している。4日の取引終了後に発表した8月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比3.7%増と9カ月連続で前年実績を上回ったものの、7月の同13.0%増に比べると伸び率が鈍化していることが嫌気されているようだ。台風の影響により東海・関西・九州地区のアウトレット店を含む47店舗で1日間の臨時休業を行った影響があるものの、夏物の定価販売商品に加えて秋物の動き出しも見られ、既存店売上高は前年を上回った。また、セール販売の抑制によりセール構成比の高いネット通販が苦戦したものの、小売既存店は堅調に推移した。なお、全社売上高は同4.1%増だった。

■日本製鉄 <5401>  3,598円  -44 円 (-1.2%)  11:30現在
 日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>など大手鉄鋼株は売りに押される展開。ここバリュー株物色の流れが広がるなか、鉄鋼セクターは低レシオ、低PBR、高配当利回り銘柄の集中するエリアとして買いの矛先が向かっている。ただ、直近はJFEホールディングス<5411>が公募増資と新株予約権付社債で2000億円規模の資金調達を行う方針を固めたことが伝わったことから、これを嫌気して同社株は大きく売り込まれた。朝方はウリ気配で水準を切り下げており、この影響が大手をはじめとする他の鉄鋼株にも波及している。

■ランシステム <3326>  440円  +80 円 (+22.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ランシステム<3326>に物色人気集中、カイ気配スタートで一気に株価水準を切り上げている。複合カフェ(ネットカフェ)を展開するが業績低迷が続いており、AOKIホールディングス<8214>傘下で経営立て直しを図っている。4日取引終了後、バーチャルで働ける環境を提供する新サービス「Vworker」事業を開始することを発表、これを手掛かり材料に投資資金が集中する形となった。Vworkerとはバーチャルアバターを用いて、遠隔からさまざまなサービスを提供する働き手を指す。これまで同社はバーチャル事業を展開してきたが、今期からバーチャル事業部を設立、新プロジェクトとしてVworker事業をスタートさせる。

■トスネット <4754>  1,263円  +117 円 (+10.2%)  11:30現在
 トスネット<4754>が急騰し年初来高値を更新している。4日の取引終了後、23年9月期の配当予想を期末一括23円から30円へ増額修正したことが好感されている。なお、前期実績に対しては7円の増配となる。

■セルシード <7776>  277円  +25 円 (+9.9%)  11:30現在
 セルシード<7776>が4日ぶりに急反発し、300円台に乗せる場面があった。同社は4日、ホームページ上で23年12月期第2四半期の決算説明会の動画を公表した。このなかで同種軟骨細胞シートの第3相試験に関し、橋本せつ子社長が「治験届がもうすぐ出せるところまで来ている」と言及。4月時点の開示資料では、2023年中に治験届を提出できる見込みだとしていた。今回の動画公開が治験の早期開始と実用化への期待を高める方向に作用し、個人投資家による買いが集まったようだ。

■サイバーセキ <4493>  2,499円  +204 円 (+8.9%)  11:30現在
 サイバーセキュリティクラウド<4493>が3営業日ぶりに急反発している。同社は4日取引終了後、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が認定する「AWSパートナーパス」内の「ソフトウェアパス部門」で、最上位ステージ「DIFFERENTIATED」に昇格したと発表。これが材料視されているようだ。この昇格により、マーケティング開発ファンド(MDF)の活用やAWS公式ブログでの掲載、AWS主催セミナーでの登壇など、グローバル規模でのマーケティングやビジネス展開が、より一層加速する見込みだとしている。

●ストップ高銘柄
 ヤマト・インダストリー <7886>  1,355円  +300 円 (+28.4%) ストップ高   11:30現在
 スパンクリト <5277>  396円  +80 円 (+25.3%) ストップ高   11:30現在
 BBDイニシアティブ <5259>  724円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 星光PMC <4963>  767円  +100 円 (+15.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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