【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ディアライフ、ソフトバンクG、オキサイド
ディアライフ <日足> 「株探」多機能チャートより
ディア・ライフ<3245>が続伸。21日の取引終了後、東京都江戸川区にマンション開発用地を取得したと発表しており、好材料視された。同社では、同物件に鉄筋コンクリート造地上9階建て23戸の単身者・DINKS層向けマンションを建設するという。なお、24年9月期に売り上げの一部を計上する方針だ。
■ソフトバンクグループ <9984> 6,660円 +92 円 (+1.4%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>は根強い買いが続き、きょうで4日続伸と気を吐いている。同社傘下の英半導体設計大手アームが米ナスダック市場への上場を申請したこと伝わり、足もと株価の刺激材料となっている。上場時価総額は600億ドル(日本円にして約8兆8000億円)を超えるとみられ、今年最大のIPO案件になる見通しであり、ソフトバンクGの含み益拡大に対する期待が株高を後押ししている。アームは9月中にもナスダック市場に上場する公算が大きい。また、前日の米国株市場ではハイテク株中心に買いが優勢で、ナスダック総合株価指数が200ポイント強の上昇をみせたことも、同指数と株価連動性の高い同社株に追い風となった。
■NXHD <9147> 7,369円 +99 円 (+1.4%) 本日終値
NIPPON EXPRESS ホールディングス<9147>が5日ぶりに反発。21日の取引終了後、子会社NXイタリアを通じて、欧米で物流事業を展開するトラモ社の全株式を取得すると発表しており、好材料視された。トラモグループは、スイスに持株会社を置き、イタリアを事業の本拠地として、高級家具に特化したサービスを展開している。今回の株式取得により、NXHDは高級家具に最適な集荷・配送などの機能を獲得することとなり、より高品質なサービスを提供できるようになるとしている。
■オキサイド <6521> 3,380円 +45 円 (+1.4%) 本日終値
オキサイド<6521>が続伸、前日は200円あまりの上昇で底値圏離脱を鮮明としたが、きょうも連日でマドを開けて買われ、上値抵抗ラインとなっていた25日移動平均線を上に抜けてきた。日米金利上昇を背景に、グロース株の象徴として株価調整を強いられてきたが、目先流れが変わっている。同社は酸化物単結晶やレーザー光源、光デバイス開発などで独自技術を持つ光学分野のニッチトップ企業だ。半導体検査装置向け紫外レーザーなどで高い実績がある。米国では画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>の決算発表を前に、半導体関連株が総じて買い戻される流れとなっており、東京市場でも同分野で先端技術を有する同社株に追い風となっている。
■チェンジHD <3962> 1,971円 +14 円 (+0.7%) 本日終値
チェンジホールディングス<3962>が続伸。21日の取引終了後、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を「Yahoo!ショッピング」に出店したと発表しており、好材料視された。子会社トラストバンクが運営し、今回新たに「Yahoo!ショッピング」に出店する「ふるさとチョイス」は、契約自治体数は全国9割以上となる1600自治体を超え、50万点以上の返礼品を掲載し、これまで1兆円を超える寄付を全国各地に届けてきたサイト。今回の出店により、「Yahoo!ショッピング」のふるさと納税の返礼品の数は大幅に増加し、ユーザーは幅広い選択肢から返礼品を選ぶことができるようになるとしている。
■サカイ引越センター <9039> 4,675円 -455 円 (-8.9%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
サカイ引越センター<9039>が急落。21日の取引終了後、既存株主による売り出しの決議を発表したことを受け、需給悪化を警戒した売りが出たようだ。69万6000株の売り出しを実施するとともに、上限10万4000株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。売出価格は8月29日から31日の間のいずれかの日に決める。あわせて同社は、9月30日を基準日に10月1日付で1株を2株に分割することも発表した。
■西松屋チェーン <7545> 1,686円 -34 円 (-2.0%) 本日終値
西松屋チェーン<7545>は朝高スタートもマイナスに転じた。21日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比5.1%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことから、朝方はこれを好感した買いが入ったものの、その後は利益確定売りに押された。気温の高い日が続いたことで、夏物衣料や水遊び用品の売り上げが大きく伸びた。なお、全店売上高は同8.9%増だった。
■アジャイル <6573> 1,720円 +300 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
アジャイルメディア・ネットワーク<6573>がストップ高。同社は7月31日、ラバブルマーケティンググループ<9254>傘下でSNSマーケティング支援を展開するコムニコと協業すると発表。これをきっかけに短期資金を巻き込み急上昇しているが、この日は午前10時にトリニティ(東京都港区)と販売代理店契約を締結したと発表しており、これも好材料視されたようだ。トリニティは、デジタル広告における詐欺・不正行為であるアドフラウドを検出するツール「AdProtect」を展開している。同ツールはアジャイルのアンバサダーマーケティング事業との親和性が高く、今回の代理店契約締結により、企業価値向上に貢献すると見込む。なお、同件による業績への影響は現時点ではないとしている。
■ジーデップ・アドバンス <5885> 10,430円 +1,500 円 (+16.8%) ストップ高 本日終値
ジーデップ・アドバンス<5885>は急反発でストップ高。21日の取引終了後、エヌビディア<NVDA>製プロフェッショナルグラフィックスカード新製品の受注を開始ししたと発表しており、好材料視された。「NVIDIA RTXTM Ada」世代シリーズの新製品「NVIDIA RTXTM 5000 Ada」「NVIDIA RTXTM 4500 Ada」「NVIDIA RTXTM 4000 Ada」は、今年8月の国際会議・展覧会「SIGGRAPH 2023」で発表されたデスクトップワークステーション向けプロフェッショナルグラフィックスカード。ジーデップ・アドバンスは、エヌビディア社のパートナーネットワークにおいて最上位のエリートパートナーであり、AIワークステーション、GPUサーバー、ビジュアライゼーション・レンダリングシステムにおいて、最新の「NVIDIA RTXTM Ada」世代GPUを搭載したモデルを順次販売するとしている。
■海帆 <3133> 470円 +50 円 (+11.9%) 本日終値
海帆<3133>が大幅続伸。21日の取引終了後、再生可能エネルギー事業拡大のため、シンエネルギー開発(群馬県沼田市)と特別目的会社(SPC)を設立することで基本合意したと発表しており、好材料視された。シンエネルギー開発がオフテーカー(購入者)向けに開発中の太陽光発電事業を共同で開発・推進することを目的に、事業を推進するための特別目的会社を設立するとしており、今後は合弁契約の締結に向けて協議を進めるという。なお、同件が業績に与える影響は24年3月期業績予想に織り込み済みとしている。
株探ニュース