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【材料】シスコシステムズが決算受け時間外で下落 企業の技術インフラへの支出鈍化の懸念示す=米国株個別

 シスコシステムズ<CSCO>が引け後に5-7月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、予想を上回る第1四半期の1株利益と売上高の見通しを示した。ただ、株価は時間外で冴えない反応。2024年度通期の売上高の見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。

 顧客企業の技術インフラへの支出が鈍化しているとの懸念を示しており、今回の見通しは、同社の成長が今年度の11%増から急減速することを示唆した。

 同社は部品不足が長期化する中で受注が積み上がっていた。これらの部品が入手可能になったことで、ハードウェアを出荷し、関連するソフトウェアを販売することが可能となった。しかし、その勢いは衰えつつあるようだ。

(5-7月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.14ドル(予想:1.06ドル)
・売上高:152.0億ドル(予想:150.5億ドル)
  製品:116.5億ドル(予想:114.7億ドル)
  サービス:35.5億ドル(予想:35.5億ドル)
・粗利益率(調整後):65.9%(予想:65.1%)
・年ベース経常収益(ARR):243億ドル
・残存履行義務:349億ドル(予想:341.7億ドル)

(8-10月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.02~1.04ドル(予想:0.99ドル)
・売上高:145~147億ドル(予想:145.7億ドル)
・粗利益率(調整後):65~66%(予想:64.7%)

(24年度通期見通し)
・1株利益(調整後):4.01~4.08ドル(予想:4.05ドル)
・売上高:570~582億ドル(予想:583.1億ドル)

(NY時間16:28)時間外
シスコシステムズ<CSCO> 51.75(-1.60 -3.00%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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