市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ハナツアーJ、Appier、TMN

ハナツアーJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ハナツアーJ <6561>  2,444円  +197 円 (+8.8%)  本日終値
 HANATOUR JAPAN<6561>が4連騰、年初来高値を更新した。中国による日本向け団体旅行の解禁を受けてインバウンド関連である同社に物色が向かうなか、好決算発表を手掛かりに一段と上げ足を強めている。同社が14日取引終了後に発表した1~6月期決算は、売上高が前年同期比4.0倍の22億2100万円、営業損益が前年同期の赤字から2億1500万円の黒字に転換して着地した。韓国をはじめとするインバウンド回復を追い風に、旅行やバス事業、ホテル運営が好調だった。

■Appier <4180>  1,650円  +106 円 (+6.9%)  本日終値
 14日に決算を発表。「上期最終が黒字浮上で着地・4-6月期も黒字浮上」が好感された。
 Appier Group <4180> [東証P] が8月14日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終損益は8200万円の黒字(前年同期は2億3300万円の赤字)に浮上し、通期計画の7億1800万円に対する進捗率は11.4%となった。
  ⇒⇒Appierの詳しい業績推移表を見る

■TMN <5258>  1,290円  +82 円 (+6.8%)  本日終値
 14日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は2.9倍増益で着地」が好感された。
 トランザクション・メディア・ネットワークス <5258> [東証G] が8月14日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.9倍の1.6億円に急拡大し、通期計画の7.8億円に対する進捗率は前年同期の10.5%を上回る20.6%に達した。
  ⇒⇒TMNの詳しい業績推移表を見る

■荏原 <6361>  6,786円  +426 円 (+6.7%)  本日終値
 14日に決算を発表。「上期最終が14%増益で着地・4-6月期も60%増益」が好感された。
 荏原 <6361> [東証P] が8月14日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比13.9%増の205億円に伸び、通期計画の523億円に対する進捗率は3年平均の34.4%を上回る39.4%に達した。
  ⇒⇒荏原の詳しい業績推移表を見る

■ギフティ <4449>  1,673円  +101 円 (+6.4%)  本日終値
 ギフティ<4449>が大幅続伸。14日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高35億8400万円(前年同期比56.6%増)、営業利益10億900万円(同3.8倍)と大幅な増収増益となり、営業利益が通期計画を上回ったことが好感された。自治体や法人における高いギフト需要が継続しており、なかでも「giftee for Business」「地域通貨」が好調に推移した。なお、23年12月期通期業績予想は、売上高67億8800万円(前期比43.7%増)、営業利益8億1300万円(同2.2倍)の従来見通しを据え置いている。

■クリアル <2998>  8,300円  +460 円 (+5.9%)  本日終値
 クリアル<2998>が大幅続伸し上場来高値を更新した。14日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高56億1600万円(前年同期比2.0倍)、営業利益3億2200万円(同2.8倍)、純利益2億1500万円(同3.2倍)と大幅増収増益となったことが好感された。不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」でレジデンスと物流施設ファンドを償還・売却したほか、個人向け不動産投資運用サービス「CREAL PB」、プロ向け不動産ファンド事業「CREAL PRO」についても案件を着実に積み上げたことが寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高260億円(前期比58.2%増)、営業利益7億7000万円(同40.7%増)、純利益4億8000万円(同42.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■日本郵政 <6178>  1,084円  +50.5 円 (+4.9%)  本日終値
 日本郵政<6178>が大幅反発した。同社は14日の取引終了後、5月15日に開示していた自己株式取得に関し、8月15日から2024年3月31日の間に実施すると発表した。5月時点で取得総数3億4600万株(自己株式を除く発行済み株式総数の10.0%)、取得総額3000億円を上限とし、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)と立会市場での取引による買い付けを併用する方針を示していた。このうち1億307万3600株について今回、取得総額約1065億2700万円でToSTNeT─3による買い付けを実施したと8月15日午前に発表。残りの約1934億7300万円に関しては24年3月31日までの間、立会市場における取引により取得する予定という。今後の株式需給面での好影響を期待した買いが入り、株価の支えとなったようだ。

■NSW <9739>  2,606円  +85 円 (+3.4%)  本日終値
 NSW<9739>が新値追い。同社はきょう、自社の産業用スマートグラス「RealWear(Navigator520)」が、栃木県産業技術センター(宇都宮市)に新設された「スマートマルチマテリアル化支援拠点」で行われる県内中小企業向け支援に使用するサービスとして導入されたと発表。これが新たな買い手掛かりとなったようだ。RealWearのディスプレーは片目タイプで軽量なため利用しやすく、機器の堅牢性が高いため不特定多数の人が使用する上でも安心して活用できるといった点が評価されたもよう。同拠点では今後、同機器を技術習得支援用やデジタル技術体験用として活用していくという。

■レーザーテック <6920>  21,610円  +10 円 (+0.1%)  本日終値
 レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置メーカー大手や、車載マイコン首位のルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連株が総じて高い。前日の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が7%高と値を飛ばしたのをはじめ半導体セクターが幅広く買い戻され、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3%近い大幅高となった。東京市場でもこれを引き継ぐ形で同関連株への買い戻しや押し目買いが活発化している。スマートフォンやパソコン向け半導体の需要不振がネガティブ視される一方、生成AI市場の拡大を背景としたサーバー向けでは中期的な需要拡大が続くとみられ、来期の業績回復を先取りする買いが観測される。

■ブシロード <7803>  559円  -150 円 (-21.2%) ストップ安   本日終値
 ブシロード<7803>が急落。同社は14日取引終了後、24年6月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比40.9%減の20億円としていることが嫌気されたようだ。売上高は同4.5%増の510億円を見込むが、新規ゲームタイトルへの投資として研究開発費及び人件費、広告宣伝費などの費用が増加する見通しであることが利益面に影響するとしている。なお、TCG(トレーディングカードゲーム)事業の強化などを掲げた「中期経営計画2027」をあわせて発表。最終年度となる27年6月期の数値目標は、連結売上高1000億円、連結営業利益133億円となっている。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均