【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エムアップ、エニマインド、コメ兵HD
エムアップ <日足> 「株探」多機能チャートより
エムアップホールディングス<3661>がマドを開けて大陽線を示現、一時20%を超える急騰で1400円台まで駆け上がる異彩人気となった。同社はコンテンツ配信を主力とするITベンチャーだが、著名タレントのファンサイト運営が収益の主柱を担っている。14日取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(23年4~6月)決算は営業利益段階で前年同期比29%増の7億8300万円と大幅な伸びを達成した。これをポジティブ視する形で投資資金が流れ込む格好となった。ザラ場高値は23%高の1416円で、年初につけた1414円を上回り、約7カ月ぶりの年初来高値更新となっている。
■エニマインド <5027> 1,300円 +199 円 (+18.1%) 本日終値
AnyMind Group<5027>が6日ぶりに急反発した。14日の取引終了後に発表した23年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算は、売上収益が前年同期比31.6%増の143億100万円、最終利益が同66.9%増の8700万円となった。中間期ながら最終利益は通期の計画を上回る水準で着地し、ポジティブ視されたようだ。主力のマーケティング部門では、インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「AnyTag」が安定した成長を示した。インバウンド需要の回復も寄与したという。会社側は下期偏重の季節性などを考慮し、通期の業績予想を据え置いたものの、営業利益以下の項目について通期での計画上振れの可能性が高いとの見解を示している。
■コメ兵ホールディングス <2780> 5,800円 +800 円 (+16.0%) 一時ストップ高 本日終値
コメ兵ホールディングス<2780>急騰。宝石、貴金属、時計、バッグなどのリユース事業を展開するが、脱コロナに伴うリオープン(経済再開)効果に加え、訪日客の急増を背景としたインバウンド需要を捉え、業績は会社側の想定を上回って推移している。14日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の58億円から72億円(前期比39%増)に大幅増額、これを好感する買いを呼び込んだ。更に好業績を背景に株主還元も強化、今期年間配当は従来計画の76円に12円上乗せした88円(前期実績は60円)とすることも併せて発表、これも株価上昇を後押しした。
■ジーエヌアイグループ <2160> 1,579円 +211 円 (+15.4%) 本日終値
14日に決算を発表。「上期最終が2.5倍増益で着地・4-6月期も5.1倍増益」が好感された。
ジーエヌアイグループ <2160> [東証G] が8月14日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比2.5倍の16.5億円に急拡大し、通期計画の17億円に対する進捗率は97.4%となり、5年平均の95.1%とほぼ同水準だった。
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■メドレー <4480> 5,490円 +700 円 (+14.6%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率4位
メドレー<4480>がストップ高。14日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を191億5000万円から198億円(前期比39.6%増)へ、営業利益を16億3000万円から22億5000万円(同74.4%増)へ、純利益を11億8000万円から20億円(同96.5%増)へ上方修正したことが好感された。主に人材プラットフォーム事業が好調に進捗していることに加えて、予備費用を含めた販管費が下振れる見通しであることが要因としている。なお、第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高107億700万円(前年同期比52.3%増)、営業利益24億2000万円(同90.3%増)、純利益18億8400万円(同94.4%増)だった。
■RJ <9522> 1,136円 +130 円 (+12.9%) 本日終値
リニューアブル・ジャパン<9522>が急反発した。14日の取引終了後、23年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表。最終損益は8億6400万円の黒字(前年同期は12億6000万円の赤字)に転じ、通期の計画を上回って着地したことが材料視された。売上高は前年同期比17.4%増の94億6800万円だった。今年4月と6月に自社開発案件である太陽光発電所が商業運転を開始。セカンダリーにおける太陽光発電所の取得もあって、売電事業の売上高増加に寄与した。
■日機装 <6376> 980円 +109 円 (+12.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
日機装<6376>が急反発した。14日の取引終了後、23年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しは29億円から51億円(前期比62.6%減)に見通しを引き上げており、手掛かり視されたようだ。足もとの為替や事業の動向を踏まえ、今期の売上収益予想は1800億円から1900億円(同7.3%増)に上方修正した。メディカル事業で収益性の改善を見込む半面、ポンプ・システム事業や航空宇宙事業の下振れリスクを織り込み、営業利益予想は据え置いた。23年1~6月期の売上収益は前年同期比0.4%減の872億1900万円、最終利益は同2.0倍の38億7300万円だった。航空宇宙と医療部門の売上収益が伸びたほか、円安による為替差益の計上も寄与した。
■オロ <3983> 1,978円 +206 円 (+11.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
14日に決算を発表。「上期最終が25%増益で着地・4-6月期も34%増益」が好感された。
オロ <3983> [東証P] が8月14日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比25.3%増の8.5億円に伸び、通期計画の16.5億円に対する進捗率は51.8%に達し、さらに前年同期の42.1%も上回った。
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■フィナHD <4419> 736円 +66 円 (+9.9%) 本日終値
14日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字縮小で着地」が好感された。
Finatextホールディングス <4419> [東証G] が8月14日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は1.2億円の赤字(前年同期は2.7億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
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■チェンジHD <3962> 2,033円 +169 円 (+9.1%) 本日終値
チェンジホールディングス<3962>が急反発。14日の取引終了後に4~6月期決算を発表。売上高が前年同期比85.3%増の51億1800万円、営業損益が前年同期の赤字(1800万円の赤字)から7億1700万円の黒字に転換して着地しており、これを好感した買いが入った。ふるさと納税プラットフォームの手数料率引き上げや自治体向けSaaSビジネスの好調などにより、主力のパブリテック事業が大きく増加。デジタル人材の育成支援などを担うNEW-ITトランスフォーメーション事業も伸びた。
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