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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、米株高や円安でリスク選好の買い優勢 (8月15日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  32372.53
高値  32403.93(09:03)
安値  32217.52(15:00)
大引け 32238.89(前日比 +178.98 、 +0.56% )

売買高  12億8372万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆0675億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、ハイテク中心に買い戻し
 2.前日の米ハイテク株高と円安進行が追い風材料
 3.円安はインバウンド関連にもポジティブに作用
 4.個別株は決算発表の内容で明暗を分ける展開に
 5.売買代金3兆円台キープも7月26日以来の低水準

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比26ドル高と3日続伸した。手掛かり材料難のなか半導体株やハイテク株が買われた。

 東京市場では、ハイテク株中心に買い戻され日経平均株価は反発した。前日の米株高と円安を好感したが、買い一巡後は上値の重さも意識された。

 15日の東京市場は、終始リスク選好の地合いだった。前日の米国株市場ではハイテク株中心に買われ、主要株価3指数が揃って上昇、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の上げが目立った。特に半導体関連株が買われたことで、本日の東京市場でも同関連を主軸に買い戻しの動きが顕在化し、全体指数の上昇に反映された。外国為替市場でドル高・円安が進んだことも輸出株やインバウンド関連株などに追い風となった形だ。日経平均は前日に先物主導で400円あまりの大幅な下げをみせていたこともあり、リバウンド狙いの買いを誘導したが、買い一巡後は戻り待ちの売りを浴びて伸び悩んだ。前日に決算発表ラッシュの最終局面を迎えており、本日はその決算の内容で個別株の明暗が分かれた。全体売買代金は3兆円をかろうじて上回ったものの、7月26日以来の低水準となっている。

 個別ではアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など売買代金上位の半導体主力株が買われたほか、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が値を上げ、ファーストリテイリング<9983>も上昇した。日本郵船<9101>が高く、三菱商事<8058>、東京電力ホールディングス<9501>なども買われた。エムアップホールディングス<3661>が値上がり率トップとなり、レアジョブ<6096>はストップ高。ビーロット<3452>、メドレー<4480>なども急騰した。
 半面、ダイキン工業<6367>が売りに押され、メルカリ<4385>が下落した。ダブル・スコープ<6619>が大きく値を下げ、エムスリー<2413>も売られた。電通グループ<4324>の下げも目立つ。ダブルスタンダード<3925>がストップ安に売り込まれ、マーケットエンタープライズ<3135>、エスクリ<2196>も急落。オープンハウスグループ<3288>も大幅安となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、TDK <6762>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約138円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>、電通グループ <4324>、エムスリー <2413>、日産化 <4021>、シチズン <7762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約41円。

 東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)その他金融業、(4)保険業、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)ガラス土石製品、(2)石油石炭製品、(3)金属製品、(4)不動産業、(5)繊維製品。

■個別材料株

△コメ兵HD <2780> [東証S]
 今3月期営業4割増益に上方修正し配当も大幅増額。
△デルソーレ <2876> [東証S]
 業務用分野伸長し24年3月期業績予想を上方修正。
△エムアップ <3661> [東証P]
 4~6月期営業3割増益好感。
△メドレー <4480> [東証P]
 人材プラットフォーム好調で23年12月期業績予想を上方修正。
△JMC <5704> [東証G]
 上期営業利益2.1倍。
△jig.jp <5244> [東証G]
 24年3月期第1四半期の営業利益倍増。
△レアジョブ <6096> [東証P]
 第1四半期営業利益は12倍。
△日機装 <6376> [東証P]
 今期最終益予想を上方修正。
△エスケーエレ <6677> [東証S]
 23年9月期業績と配当予想を上方修正。
△トレイダーズ <8704> [東証S]
 4~6月期経常44%増益で上限3.48%の自社株買いを発表。

▼ヘッドウォ <4011> [東証G]
 エンジニア単価高騰・不採算案件対応で4~6月期営業赤字。
▼ブシロード <7803> [東証G]
 費用増加で24年6月期営業益予想41%減。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)エムアップ <3661>、(2)レアジョブ <6096>、(3)ビーロット <3452>、(4)メドレー <4480>、(5)リブセンス <6054>、(6)日機装 <6376>、(7)建設技研 <9621>、(8)オロ <3983>、(9)ネットプロ <7383>、(10)ヤマエGHD <7130>。
 値下がり率上位10傑は(1)ダブスタ <3925>、(2)マーケットE <3135>、(3)エスクリ <2196>、(4)ベース <4481>、(5)WSCOPE <6619>、(6)オーケストラ <6533>、(7)リニカル <2183>、(8)ペッパー <3053>、(9)オープンH <3288>、(10)シチズン <7762>。

【大引け】

 日経平均は前日比178.98円(0.56%)高の3万2238.89円。TOPIXは前日比9.42(0.41%)高の2290.31。出来高は概算で12億8372万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1061、値下がり銘柄数は715となった。東証マザーズ指数は741.49ポイント(7.12ポイント安)。

[2023年8月15日]


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