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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヤマハ、NOK、カカクコム

ヤマハ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヤマハ <7951>  4,662円  -795 円 (-14.6%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ヤマハ<7951>が大幅安。2日の取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表。売上高は従来予想の4700億円(前期比4.1%増)を据え置いた一方、純利益を420億円から385億円(同0.8%増)へ下方修正しており、これが嫌気され売られている。デジタルピアノのエントリーモデルの販売回復遅れや想定為替レートの見直しによる影響を織り込んだ。同時に発表した4~6月期決算は、売上高が1061億9600万円(前年同期比0.3%増)、純利益が67億2100万円(同21.8%減)だった。

■NOK <7240>  1,852.5円  -301.5 円 (-14.0%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 NOK<7240>が大幅安。同社は2日取引終了後、24年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の262億円から235億円(前期比52.8%増)に引き下げた。売上高予想も7480億円から7352億円(同3.6%増)に下方修正。中国市場及びASEAN市場で自動車向けや一般産業機械向けの販売が想定を下回る見通しに加え、需要回復を見込んでいたハードディスクドライブ向けの販売が低調なことが影響するとしている。

■カカクコム <2371>  1,852円  -277 円 (-13.0%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 カカクコム<2371>が急落し、3月16日につけた年初来安値に迫る場面があった。この日、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比9.6%増の153億6200万円と増収となったが、最終利益は同12.5%減の36億5100万円となった。主力のインターネット・メディア事業において、「食べログ」では経済活動の正常化に伴う外食需要の高まりで、ネット予約人数は前年同期比48.9%増加した。一方、食べログと「求人ボックス」における広告宣伝投資などの増加が利益を押し下げる要因となった。人流回復を背景とした業績回復が期待されていたなか、最終減益となったことが失望売りを促す要因となったようだ。

■テレ東HD <9413>  2,973円  -377 円 (-11.3%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 テレビ東京ホールディングス<9413>が大幅続落。2日の取引終了後に発表した4~6月期(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比4.6%減の349億2800万円、営業利益が同63.6%減の10億8500万円だった。減収減益となったことが嫌気され、売られている。主力の地上波放送で、広告主からの出稿減を背景にスポット収入が落ち込んだことが響いた。地上波放送を含む地上波・BS放送事業のほか、アニメ・配信事業も減収減益だった。なお、投資有価証券売却益の計上により、純利益ベースでは減益率が縮小した。通期の増収増益見通しは据え置いている。

■ダイセル <4202>  1,166.5円  -142 円 (-10.9%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 ダイセル<4202>が後場一段安。同社はきょう午後1時20分ごろ、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比29.8%減の91億1800万円となり、上半期計画210億円に対する進捗率が43.4%にとどまったことが嫌気されたようだ。売上高は同2.2%増の1308億200万円となった。販売価格の是正や為替の効果などが増収につながったものの、販売数量の減少や定期修繕費など費用の増加が利益面の重荷となった。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■TDK <6762>  4,889円  -557 円 (-10.2%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 TDK<6762>がマド開けて続急落。2日の取引終了後に24年3月期業績予想の下方修正を発表。売上高を2兆200億円から1兆9700億円(前期比9.7%減)へ、営業利益を1900億円から1500億円(同11.2%減)へ減額しており、これを嫌気した売りが出ている。HDD用ヘッド・サスペンション、受動部品の販売が想定を下回る見込みとなったことが要因。同時に発表した4~6月期決算は売上高が5033億9900万円(前年同期比1.4%減)、営業利益が263億200万円(同41.0%減)だった。

■ダイヘン <6622>  4,825円  -525 円 (-9.8%)  本日終値  東証プライム 下落率8位
 2日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は44%減益で着地」が嫌気された。
 ダイヘン <6622> [東証P] が8月2日大引け後(15:40)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比43.7%減の13.3億円に落ち込み、4-9月期(上期)計画の47億円に対する進捗率は28.4%にとどまり、5年平均の38.4%も下回った。
  ⇒⇒ダイヘンの詳しい業績推移表を見る

■ハウス食品グループ本社 <2810>  3,017円  -287 円 (-8.7%)  本日終値
 2日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は6%減益で着地」が嫌気された。
 ハウス食品グループ本社 <2810> [東証P] が8月2日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比6.1%減の52.5億円に減ったが、通期計画の209億円に対する進捗率は25.1%となり、5年平均の26.4%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒ハウス食品グループ本社の詳しい業績推移表を見る

■富士急行 <9010>  5,220円  -450 円 (-7.9%)  本日終値
 富士急行<9010>が大幅に続落。同社は2日取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。経常損益は12億8400万円の黒字(前年同期は300万円の赤字)に浮上したが、上半期計画35億5000万円に対する進捗率が36.2%にとどまっていることがネガティブ視されたようだ。営業収益は前年同期比24.0%増の112億7800万円で着地。国内外の旅行需要回復による運輸、レジャー・サービス業の利用者が増加したことが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■住友化学 <4005>  403.5円  -31.9 円 (-7.3%)  本日終値
 2日に決算を発表。「4-6月期(1Q)最終は赤字転落で着地」が嫌気された。
 住友化学 <4005> [東証P] が8月2日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終損益は331億円の赤字(前年同期は699億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒住友化学の詳しい業績推移表を見る

■イー・ガーディアン <6050>  2,562円  +500 円 (+24.3%) ストップ高   本日終値
 イー・ガーディアン<6050>がストップ高。多岐にわたるセキュリティーニーズにワンストップで対応可能な総合ネットセキュリティー企業として高成長路線を走るが、今期は成長の踊り場にあり、提携戦略などに新たな活路を見いだす構え。2日取引終了後にチェンジホールディングス<3962>との資本・業務提携を発表、これがポジティブサプライズとなり投資資金が集中した。チェンジHDはTOBと第三者割当増資を通じてイーガーディの連結子会社化を目指す方針。TOB価格は前日終値を45%程度上回る1株3000円。また、チェンジHDを割当先に株数152万7716株、発行価格2099円の第三者割当増資も行う。なお、同日発表されたイーガーディの23年9月期第3四半期決算は売上高が前年同期比4%増収ながら営業利益は同22%減の13億6300万円と低調だった。

●ストップ高銘柄
 内海造船 <7018>  2,761円  +500 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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