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【市況】3日の株式相場見通し=続落、欧米株全面安受けリスクオフ継続

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 3日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲にリスク回避目的の売りが続き、日経平均株価は続落する公算が大きい。前日の欧州株市場がほぼ全面安商状となったほか、米国株市場でも大手格付け会社による米国債の格下げが嫌気され、NYダウが4日ぶりに反落した。米国債の格下げは米長期金利の急速な上昇をもたらし、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は下落率で2%を超えNYダウを大幅に上回った。この日発表された7月のADP全米雇用リポートで、非農業部門雇用者数がコンセンサスを上回った伸びを示したことも、労働需給の逼迫を背景にFRBによる利上げが長期化する可能性を想起させ、下げを助長した。これを受けて東京市場でも引き続き下値を探る展開が想定される。日経平均株価は前日に768円安と今年最大の下げ幅で3万3000円台を大きく割り込んだが、きょうも先物主導で売り圧力の強い地合いとなり、3万3000円台半ばから前半まで水準を切り下げる可能性がある。一方、外国為替市場で1ドル=143円台と円安水準で推移していることは、輸出セクターなどの株価下支え材料として意識される。また、個別株は引き続き決算発表を絡め明暗を分けそうだ。

 2日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比348ドル16セント安の3万5282ドル52セントと4日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同310.466ポイント安の1万3973.447 だった。

 日程面では、きょうは8月の日銀当座預金増減見込みが朝方取引開始前に発表される。海外では7月の財新中国非製造業PMI、6月の豪貿易収支、6月の豪小売売上高、4~6月期米労働生産性指数、6月の米製造業受注、7月の米ISMサービス業景況感指数など。

出所:MINKABU PRESS

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