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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 サンリオ、H2Oリテイ、東電HD (2日大引け後 発表分)

サンリオ <日足> 「株探」多機能チャートより

 8月2日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 サンリオ <8136> [東証P]  ★今期経常を一転31%増益に上方修正、配当も10円増額
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の63.7億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染症の5類移行や入国規制の緩和で人流が活発化する中、国内店舗とテーマーパークの客数が大幅に増加したことが寄与。ライセンス事業も複数キャラクター展開などの戦略的な施策が奏功し、国内、海外ともに好調に推移した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の118億円→180億円に52.5%上方修正。従来の14.0%減益予想から一転して31.2%増益見通しとなった。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の35円→45円(前期は35円)に増額修正した。

 アップル <2788> [東証S]  ★今期経常を2.4倍上方修正
 ◆23年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の3.3億円→9.9億円に3.0倍上方修正。海外中古車輸出事業でタイやマレーシア向けを中心に出荷台数が想定以上に増加し、売上高が計画を35.3%も上回ったことが利益を押し上げた。為替の円安基調も追い風となった。
  併せて、通期の連結経常利益も従来予想の6億円→14.4億円に2.4倍上方修正。減益率が64.7%減→15.3%減に縮小する見通しとなった。

 インテリW <4847> [東証P]  ★今期経常は43%増で22期ぶり最高益、20円増配へ
 ◆23年6月期の経常利益(非連結)は前の期比3.0%増の16億円で着地。続く24年6月期は前期比42.9%増の22.9億円に拡大し、22期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は受注の拡大基調が続くクラウドサービス事業を中心に収益が伸び、2ケタ増収増益を見込む。
  併せて、今期の年間配当は前期比20円増の40円に大幅増配する方針とした。配当性向を5割程度(従来は4割程度)に変更するほか、創立40周年記念配当10円を実施する。

 高周波 <5476> [東証S]  ★今期最終は黒字浮上で39期ぶり最高益更新へ
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比2.7倍の7.8億円に急拡大して着地。併せて、非開示だった通期の同損益は75億円の黒字(前期は1.5億円の赤字)を見込み、39期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示した。
  子会社の高周波精密が保有する土地の売却に伴い、売却益100億円が発生することが最終利益を押し上げる。

 日本ライフL <7575> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は21%増益で着地
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比21.3%増の32.4億円に伸びて着地。EP/アブレーションの主力商品「RFNeedle」の商流変更によって仕入れ商品が減収となる一方、心房細動(AF)のアブレーション治療の症例数が増加する中、EPカテーテルなど自社製品の販売は好調だった。
  上期計画の44.9億円に対する進捗率は72.1%に達しており、業績上振れが期待される。

 マミヤOP <7991> [東証S]  ★4-6月期(1Q)経常は3.2倍増益で着地
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.2倍の12.5億円に急拡大して着地。昨秋に市場投入されたスマート遊技機へのパチンコホール企業の期待の高まりを背景に、紙幣搬送関連製品を含む遊技機周辺設備機器や電子部品などが好調に推移し、2.3倍の大幅増収を達成した。
  第1四半期実績だけで、通期計画の25億円に対する進捗率は50.3%に達しており、業績上振れが期待される。

 H2Oリテイ <8242> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は2.8倍増益、通期増額修正
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の51.9億円に急拡大して着地。主力の百貨店事業で宝飾・時計やラグジュアリーブランドなどの販売が好調に推移し、国内、免税売上ともにコロナ前の水準を上回った。百貨店事業と食品事業を中心にコスト削減を進めたことも大幅増益に貢献した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の165億円→185億円に12.1%上方修正。増益率が26.9%増→42.3%増に拡大する見通しとなった。

 京王 <9008> [東証P]  ★今期経常を一転46%増益に上方修正
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の121億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の197億円→317億円に60.9%上方修正。従来の9.5%減益予想から一転して45.6%増益見通しとなった。
  訪日外国人旅行客の増加を追い風にホテル業が好調に推移していることに加え、鉄道運賃の改定やNB建設の買収効果などが寄与する。また、水道光熱費などの営業費用が減少することも上振れに貢献する。

 AZ丸和HD <9090> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は45%増益で着地
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比44.9%増の37.5億円に拡大して着地。全国向け幹線輸送の増加やラストワンマイルの体制強化で輸配送事業が拡大したうえ、3PL事業も大型物流センターの通期稼働や新規物流センターの開設、M&A効果などで大きく伸びた。
  上期計画の55.8億円に対する進捗率は67.2%に達しており、業績上振れが期待される。

 スカパーJ <9412> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は23%増益で着地
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比22.9%増の72.7億円に伸びて着地。宇宙事業が収益を牽引した。グローバル・モバイル分野で通信衛星「JCSAT-1C」「Horizons 3e」の利用が拡大したほか、国内衛星ビジネス分野では機器販売や回線利用が増加した。

 東電HD <9501> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は2331億円の黒字に浮上
 ◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は2331億円の黒字(前年同期は300億円の赤字)に浮上して着地した。電気料金の値上げに加え、燃料費等調整制度の期ずれ影響が好転したことなどが大幅黒字転換の要因となった。

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